
福田康夫首相は参院予算委(16日午後2時過ぎ)で、小泉訪朝(1回目、2002年)で「5人生存・8人死亡」のリストを局長級で受け取りながら日朝平壌宣言に署名したこと経緯をたずねられ、「(衆院予算委でも聞かれたが)この問題がまた出てくるとは思わなかったので、調べていなかった」とまたしても質問に答えなかった。石井一参院議員(民主党)への答弁。
小泉訪朝の際、福田さんは官房長官で東京での留守番役を務めていた。安倍晋三副長官は小泉首相のお供として平壌に滞在していた。
日朝友好議員連盟会長を務めた石井さんは「衆院予算委で(同会派の)田中眞紀子さんが質問したのとは表現が違うかも知れないが」と断った上で質問。
午前11時局長級でリストを受け取り→午後1時・首脳会談→午後3時福田長官が東京で被害者家族に説明→午後5時・「宣言」の署名
という一連の経緯が納得いかないとした。
これに対して首相は「、「(衆院予算委でも聞かれたが)この問題がまた出てくるとは思わなかったので、調べていなかった」と答弁した。
首相の答弁を石井さんは「あなたが悪いんじゃない。向こうにいた2人(小泉さん、安倍さん)が悪いんだ」と引き取ったが、平壌宣言を結んだために拉致問題を外交問題にすることが難しくなったと指摘。福田首相も「その後の担当者も悩んだと思う」と同情を求めた。
石井さんは「あと1年以内にやらんと全部吹っ飛ぶよ」と釘をさした。
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