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宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

敵対政党の女性の現職地方議員が告発か、初鹿明博・衆議院議員不起訴

2020年09月11日 21時14分00秒 | 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)
[写真]東京地検、手前の男性は筆者・宮崎信行、2019年1月撮影。

 きょう11日、初鹿明博衆議院議員が不起訴処分となりましたが、警視庁に被害届を出した女性は、敵対関係にある政党に所属する、現職の地方議員だったことが11日までに分かりました。複数の関係者が明らかにしました。

 初鹿氏は、2015年にタクシー内に女性にキスを迫った疑いで、2019年に被害届が提出されました。

 女性は、民主党の女性国会議員が主宰した「スクール」の出身。今世紀初頭の統一地方選で当選。その後、都議会に転出しましたが、2015年当時は落選していました。このため、現職国会議員として立場が弱い前議員に対して高圧的な態度をとったことも推測されます。セクハラよりもパワハラだ、との見方もできそうです。

 女性はその後、女性首長が主宰した「塾」に参加。女性首長が党首、女性議員が会派代表をつとめる政党に鞍替えし、再び当選しました。この政党は、7月の首長選・補欠選でも独自候補を擁立しており、敵対関係にある政党と言えます。

 東京地検は不起訴か起訴猶予かについて「関係者の名誉とプライバシーを守るため」明らかにしないとしました。初鹿氏は不起訴にもかかわらず、「相手の認識と私の認識に違いがあり、考え方を改めるべく自分を見つめ直している途上です」とのコメントを出した、と報じられました。

 初鹿氏は2019年の書類送検後、表立った政治活動をさけています。初鹿氏は以前から俗に「チャック初鹿」「全身生殖器」「江戸川の火野正平」など散々な呼ばれ方をされながら平然と活動してきました。このため、強制わいせつの疑いをかけられたことではなく、敵対政党の現職地方議員に刑事告訴されたことで混乱し狼狽しているようだ、と周囲から見られていました。

 女性地方議員は、議会活動とともに子育て日記をSNSで掲載。お子さんは年齢的にまだ物心がついていないかもしれませんが、不起訴ですから、そもそも何もなかったのかもしれません。

 2012年には与党議員ながら党首である野田佳彦首相の「政治生命をかける」発言に対して後ろから鉄砲をうった初鹿氏ですが、初鹿氏の政治生命の方が先に風前の灯火となりました。

 以上です。

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