与那国島(波照間島も含めて)のことを今、付け焼刃的にいろいろと情報を収集しています。
与那国島、波照間島へ行くと決めてから、私は現地の情報をいろいろな手段で集めていると記しました。
その一つに、現地に関わる書物を読み返したものも含めてこれまで4冊読了しました。
その4冊とは…、
◇沢木耕太郎 著「視えない共和国」
◇藤野 雅之 著「与那国島 サトウキビ刈り援農隊 私的回想の30年」
◇司馬遼太郎 著 街道をゆく6「沖縄・先島への旅」
◇立松 和平 著「砂糖キビ畑のまれびと」
の4冊です。
思ってもみなかった展開がありました。
それは藤野雅之著の「与那国島 サトウキビ刈り援農隊 私的回想の30年」の中で、作家立松和平氏が一時期援農隊に加わっていたことが記されています。その立松氏が、「自分が多忙で援農隊に加われない年には息子を代わりに参加させた」との記述がありました。
私は立松氏の息子で札幌に在住しているノンフィクションライターの林心平氏に問い合わせてみました。
林氏から「確かに二度ほど援農隊に加わって与那国島に行きました」という返事をいただきました。そして、立松氏の著書「サトウキビ畑のまれびと」を紹介されたのです。
4冊を読み終えて私の中に遺るものは、絶海の孤島の中で生きる与那国島(波照間島も含めて)の人々の厳しい生活と、神を敬う篤い心です。与那国島にも、波照間島には年中通してさまざまな祭祀が催されているといいます。
無神論者的にこれまで生きてきた私がそうしたところを訪れて、どれだけのことを感ずることができるのか…、いや感度の鈍い私には何も感ずることができないのかもしれない…。
ところで私は今、司馬遼太郎著の「沖縄・先島への旅」の次の記述におおいに心を動かされています。
やがて集落に入った。
集落は、じつに美しい。本土の中世の村落のように条理で区画され、村内の道路はサンゴ礁の砂でできているために、品のいい白みを帯び、その白さの上に灰色斑(まだら)ともいうべきサンゴの石垣がつづき、その全体として白と灰色の地の上に、酸化鉄のような色の琉球瓦の家々が夢のようにならんでいるのである。
上記は司馬が「竹富島」を描写した文章です。司馬遼太郎は「沖縄・先島への旅」でかなりの部分を竹富島に割いています。それだけ竹富島が魅力的だということだろうか?
私は今、おおいに心を動かされています。
(余話)
今日、いつもより早起きして「札幌国際スキーマラソン」の10キロの部に出場し、さきほど帰ってきました。
それにしても今シーズン第4戦ということで体が慣れてきたのでしょうか。これまでで最も楽しく、そして楽にゴールすることができました。
早く帰宅できて、疲れもあまり感じないことから今日は早々とブログをアップすることにしました。