田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 13 手稲山(平和の滝コース) 前編

2011-07-05 18:19:43 | 北海道低山紀行 & Other
【札幌近郊低山紀行】とは、「低山」の定義を標高1,000m前後の山としてその山々を巡ろうというものである。数えたところ札幌近郊には30峰以上の登山に適した低山があるようである。そこを体力づくりも兼ねながらぼちぼちと挑戦することにした。 

 登山口からの入りこそ穏やかだったのだが…。後半のガレ場には本当に手を焼いた。やはり1,000m級の山だった。これまでの低山紀行の中でも最も手強い山だった…。


 これまで低山の定義を1,000m未満としてきた。しかし札幌近郊には1,000mを少し超えたくらいの高さの山に魅力的な山が多い。そこで低山の定義を1,000m前後とすることにより選択の幅を広げることにした。
 そしてその第一弾に選んだのが「手稲山(1,023m)」だった。

 我が家から車で約25分。登山口のある平和の滝にある駐車場に着いた。午前9時を少し超えていたが50台は入るだろうと思われる駐車場は満杯だった。しかたなく近くの路上に駐車したが、都心から近くにあって本格的な山登りができる手稲山ということで人気が相当に高いようだ。(この日は7月3日、日曜日。天候は薄曇りだった)

        
        ※ ご覧のように駐車場は登山客の車で一杯だった。

 登山口の象徴でもある「平和の滝」をカメラに収めて早速出発である。

        
        ※ 札幌市内の名所の一つ「平和の滝」です。

 頑丈なゲートで閉ざされた登山口から林道を歩く。
 ほとんど平坦な砂利道が続く。ちょうど野幌森林公園の遊歩道を歩いている気分である。
 そうした道がおよそ1km続いた。すると小さな広場があり、その先に大きな砂防ダムがあった。

        
        ※ 手稲山(平和の滝コース)の登山口は大平和寺の横を通ります。

        
        ※ 登山口からはこのような平坦な道が続きます。これにだまされた?

        
        ※ 写真では砂防ダムの大きさが分かりませんが、高さ10m位はありそうです。        

 砂防ダムのところからは少しは登山道らしくなってきたが、相変わらず体に応えるほどのものではない。多少のアップダウンも気にならず快調に歩を進めた。
 傍らを発寒川が流れ、その水の流れが耳に心地よい。

 沢の流れを見ながら登っていると、沢登りをしている一団に出会った。6~7人のグループだったが、女性も中にいて声をかけ合いながら登っていた。いろいろな趣味があるものである。
 やがて発寒川から離れて尾根コースとなったが、そこからは斜度もきつくなり徐々に登山気分になってきた。汗も全身を覆ってきた。

        
        ※ 夏季の沢登は爽快でしょうね~。

 朝早くに登った人たちの下山と出会うようになった。
 その中で、小学校3~年生くらいの男の子と父親に出会った。「もう登ってこられたのですか?」と尋ねると「いや、8合目くらいから引き返しました」という答えだった。小学生の男の子の表情を見ると相当に辛そうだった。その思いを私も後ほど嫌というほど味わされることになる。

        
        ※ 写真ではあまり斜度が感じられませんが、相当に登っています。

 けっこうな辛さを感ずるようになった頃、大きな滝が待っていた。登山道の中で一つの目安となっている「布敷ノ滝」である。岩盤上を水が滑るように流れている滑滝(なめたき)と呼ばれる滝である。

        
        ※ 山中にある「布敷ノ滝」は汗をかいた登山者には一服の清涼剤です。

 ここまで登山口から約2.5km。約1時間が経過していた。
 持参のボトルの冷たい水で喉を潤し、気を取り直して上を目ざした。
 ここからが本当の手稲山登山となり、私の悪戦苦闘が始まった…。
  (以下、後編に)