いよいよ甲子園を目ざしての南北海道の熱い戦いが始まった。出場15チームの誰もが熱望する甲子園への切符は一枚しかない。その資格を今日早くも3チームが剥奪されてしまった…。
◇開会式はいつ見ても…
高校野球の開会式はいつ見ても心に熱いものが走る。
掛け声をかけながらの入場行進、清清しいまでの選手宣誓、高校生による大会歌「栄冠は君に輝く」の斉唱…。全てが見ている者の心を熱くした。
※ 開会式に勢ぞろいした出場15チームです。
その感動の場はすぐさま衣を変えて、戦いの場へと変身した。
◇函大有斗 万全の戦い
《第一試合》
東海四|000|000|000|0
函有斗|000|112|00x|4X
函大有斗の万全の戦いぶりが印象に残った一戦だった。
守っては大会屈指の好投手と評される堤口投手が強打の東海打線を寄せ付けず、散発の4安打無失点に押さえた。攻撃では4番野村をはじめとして中軸が確実に走者を還す堅実な打撃が光った。有斗に死角なしと映ったがはたして…。
次戦の対北海高校戦は大会屈指の好カードである。
東海第四高校は残念だったが守備力がやや気になった。得点を奪われる契機となったのは強い当たりではあったが、野手が打球の正面に入りさえすれば後逸することはなく、試合はもっともつれたようにも思われる。エースの本木が好投していただけに惜しまれる気がしたのだが…。
※ 大会屈指の好投手堤口投手の力感溢れる投球フォームです。
◇恵庭北 エラーに泣く
《第二試合》
苫中央|000|011|050|7
恵庭北|010|101|000|3
恵庭北が常にリードする展開で、恵庭北の道大会初勝利が見えかけていたのだが、肝心なところでの二つのエラーが苫小牧中央高校に勝利を献じることになってしまった。
ランニングスコアを見てのとおり7回を終わった時点では3対2と恵庭北がリードしていた。しかし8回味方のエラーで出塁を許すと、与四球などでピンチを広げそこにまたまたエラーが重なり一挙に5点も献上してしまった。
札幌支部大会ではエラー1個で乗り切ってきたチームが1試合4個のエラーを記録するようでは勝利することは難しいということだろう。
苫中央だが4人の投手を次々と登場させた。ということは柱になる投手が不在なのではと思われる。この先勝ち進むとしたら投手交代が重要な鍵となってくる。
※ 彩り鮮やかに全校応援を繰り広げた恵庭北高校です。
◇樽潮陵詰めを欠く…
《第三試合》
樽潮陵|000|020|010|3
知 内|000|100|021|4x
第二試合同様、小樽潮陵高校の勝利が見えかけていたのだが、その手から勝利はするりと逃げていった。
樽潮陵は知内のエース竹内の豪球に悩みながらも、少ないチャンスを確実にものにし8回表に1点を加え2点リードした。この時点で見ている者は樽潮陵の勝利がかなり近づいたように感じた。
というのも、樽潮陵のエース三木田が大泉に本塁打を許したものの7回まで知内打線を2安打に押さえ込んでいたからだ。ところが8回知内に1点を奪われたところで樽潮陵ベンチは二番手投手河原田にスイッチした。しかし河原田は直後に犠牲フライを許し動転とされた。
そして9回無死から本塁打を打っている大泉にライトを深々と破る三塁打を許し、満塁策もむなしくスクイズでサヨナラ負けを喫してしまった。
※ チェアリーディングの華やかさが際立った樽潮陵の応援です。
試合後の三木田投手の号泣ぶりが瞼に残る。
勝利を掴みかけていたのに、それを自分で掴み取ることができなかったという悔しさがそうさせたのだろうと思う。と同時に、「なぜ好調だった自分を代えたのか」という思いもあるいはあったのかもしれない…。三木田を慰めようとして近づいた監督の困惑ぶりがそれを物語っていたように感じられた。
※ ベンチ前で号泣する三木田投手(背番号1)と見守る監督です。
◇投手交代の難しさ
昨年の大会でも感じたことだが、高校野球では投手交代が勝負の綾を握っているような気がしてならない。
今日の三試合にしても、敗戦したいずれのチームも投手交代によって傷を深くしたり、逆転を与えてしまう結果となった。
投手の個々の力を、チームの事情を一番良く把握している監督が下す決断だから、内情をよく分からない外部の者が云々することではないのかもしれないが、結果から見ると悔いを残すケースも多々あるように思われる。投手交代は難しい…。
※ パノラマ写真で円山球場全体を俯瞰してみました。
◇3チームが散った…
それぞれ原因は違えども、3チームの夏は終わった…。
私たちのような観客から敗戦したチームのその後のことを見聞きするのは難しい。
しかし、今日の第三試合は後に試合が控えていないこともあってベンチ前で泣き崩れる選手たちを目撃することになってしまった。
その中で気丈に振る舞う三年生がいた。
後輩を抱きかかえながら「後はお前たちに任したぞ」と叫んでいた。
後輩たちには悔しさをバネに捲土重来を記してもらいたい。
◇開会式はいつ見ても…
高校野球の開会式はいつ見ても心に熱いものが走る。
掛け声をかけながらの入場行進、清清しいまでの選手宣誓、高校生による大会歌「栄冠は君に輝く」の斉唱…。全てが見ている者の心を熱くした。
※ 開会式に勢ぞろいした出場15チームです。
その感動の場はすぐさま衣を変えて、戦いの場へと変身した。
◇函大有斗 万全の戦い
《第一試合》
東海四|000|000|000|0
函有斗|000|112|00x|4X
函大有斗の万全の戦いぶりが印象に残った一戦だった。
守っては大会屈指の好投手と評される堤口投手が強打の東海打線を寄せ付けず、散発の4安打無失点に押さえた。攻撃では4番野村をはじめとして中軸が確実に走者を還す堅実な打撃が光った。有斗に死角なしと映ったがはたして…。
次戦の対北海高校戦は大会屈指の好カードである。
東海第四高校は残念だったが守備力がやや気になった。得点を奪われる契機となったのは強い当たりではあったが、野手が打球の正面に入りさえすれば後逸することはなく、試合はもっともつれたようにも思われる。エースの本木が好投していただけに惜しまれる気がしたのだが…。
※ 大会屈指の好投手堤口投手の力感溢れる投球フォームです。
◇恵庭北 エラーに泣く
《第二試合》
苫中央|000|011|050|7
恵庭北|010|101|000|3
恵庭北が常にリードする展開で、恵庭北の道大会初勝利が見えかけていたのだが、肝心なところでの二つのエラーが苫小牧中央高校に勝利を献じることになってしまった。
ランニングスコアを見てのとおり7回を終わった時点では3対2と恵庭北がリードしていた。しかし8回味方のエラーで出塁を許すと、与四球などでピンチを広げそこにまたまたエラーが重なり一挙に5点も献上してしまった。
札幌支部大会ではエラー1個で乗り切ってきたチームが1試合4個のエラーを記録するようでは勝利することは難しいということだろう。
苫中央だが4人の投手を次々と登場させた。ということは柱になる投手が不在なのではと思われる。この先勝ち進むとしたら投手交代が重要な鍵となってくる。
※ 彩り鮮やかに全校応援を繰り広げた恵庭北高校です。
◇樽潮陵詰めを欠く…
《第三試合》
樽潮陵|000|020|010|3
知 内|000|100|021|4x
第二試合同様、小樽潮陵高校の勝利が見えかけていたのだが、その手から勝利はするりと逃げていった。
樽潮陵は知内のエース竹内の豪球に悩みながらも、少ないチャンスを確実にものにし8回表に1点を加え2点リードした。この時点で見ている者は樽潮陵の勝利がかなり近づいたように感じた。
というのも、樽潮陵のエース三木田が大泉に本塁打を許したものの7回まで知内打線を2安打に押さえ込んでいたからだ。ところが8回知内に1点を奪われたところで樽潮陵ベンチは二番手投手河原田にスイッチした。しかし河原田は直後に犠牲フライを許し動転とされた。
そして9回無死から本塁打を打っている大泉にライトを深々と破る三塁打を許し、満塁策もむなしくスクイズでサヨナラ負けを喫してしまった。
※ チェアリーディングの華やかさが際立った樽潮陵の応援です。
試合後の三木田投手の号泣ぶりが瞼に残る。
勝利を掴みかけていたのに、それを自分で掴み取ることができなかったという悔しさがそうさせたのだろうと思う。と同時に、「なぜ好調だった自分を代えたのか」という思いもあるいはあったのかもしれない…。三木田を慰めようとして近づいた監督の困惑ぶりがそれを物語っていたように感じられた。
※ ベンチ前で号泣する三木田投手(背番号1)と見守る監督です。
◇投手交代の難しさ
昨年の大会でも感じたことだが、高校野球では投手交代が勝負の綾を握っているような気がしてならない。
今日の三試合にしても、敗戦したいずれのチームも投手交代によって傷を深くしたり、逆転を与えてしまう結果となった。
投手の個々の力を、チームの事情を一番良く把握している監督が下す決断だから、内情をよく分からない外部の者が云々することではないのかもしれないが、結果から見ると悔いを残すケースも多々あるように思われる。投手交代は難しい…。
※ パノラマ写真で円山球場全体を俯瞰してみました。
◇3チームが散った…
それぞれ原因は違えども、3チームの夏は終わった…。
私たちのような観客から敗戦したチームのその後のことを見聞きするのは難しい。
しかし、今日の第三試合は後に試合が控えていないこともあってベンチ前で泣き崩れる選手たちを目撃することになってしまった。
その中で気丈に振る舞う三年生がいた。
後輩を抱きかかえながら「後はお前たちに任したぞ」と叫んでいた。
後輩たちには悔しさをバネに捲土重来を記してもらいたい。