札幌市環境プラザが主催するランチタイム講演会「植物から見たエゾシカの影響とは?」と題するミニ講演会を受講しました。エゾシカはとうとう野幌森林公園内にも棲みついてしまったようです。

しばらく桜を追っていたため手持ちの情報が陳腐化してしまう恐れが出てきたので、桜から離れようと思います。
道総研(北海道総合研究開発機構)が道庁ロビーで昼食時間を利用して「ランチタイムセミナー」を開催していることは知っていました。(このブログでも度々取り上げています)
それと酷似する名称のミニ講演会があることは初耳でしたが、これまでも数回行われているようです。
ランチタイム講演会は4月27日(金)12時からエルプラザ1階の情報センターで行われました。
今回の「植物から見たエゾシカの影響とは?」は北大大学院生の大沼弘樹氏が研究対象としている野幌森林公園の現状からのお話でした。
エゾシカが道東から道西部に生息域を広げていることはよく知られていることですが、近年は札幌市内にも出没しテレビのニュースになったりもしています。
そのエゾシカが10年前くらいから野幌森林公園内にも棲みつき始めたというのが多くの野幌森林公園のウオッチャーたちの定説だそうです。
そういえば4月14日(土)に私が参加した「えべつ自然散歩講座」でもエゾシカに低木の芽が食べられてしまった木を目撃しました。(ブログではクマゲラの食害のことしかレポートしませんでしたが)

大沼氏の話に戻りましょう。
シカは森の中でまず草本類を徹底的に食べ尽くします。その中でもシカにとってどうしても口にしない草本もある(ex. フッキソウ、ハンゴンソウ)あるそうです。
ですから知床半島のエゾシカの生息域では他の植物が食べ尽くされ、ハンゴンソウだけの草原が広がっているところもあるそうです。
また、洞爺湖の中島もエゾシカが増えすぎたことによる被害が甚大とのことですが、中島の森はフッキソウとハンゴンソウだけの森になってしまったという報告だそうです。
森林は、高木類・低木類・稚樹・草本と高さによって階層構造になっているのですが、草本類が食べ尽くされた後は低木類がその標的になっているそうです。シカは特に低木類の生長点を食べてしまうために低木類が森から徐々に姿を消していくことになるそうです。

野幌森林公園は今のところ知床半島や洞爺湖の中島のような状況にはなっていないということですが、将来については大沼氏もそうして状況になることが心配されると述べました。
たまたま今日(3日)エルプラザの情報センターに行く用件があり、その際に情報センターの雑誌に目を通したところ、北海道の自然情報誌として有名な「faura」の最新号で「大都市札幌の自然」という特集が組まれていて、その中で野幌森林公園のエゾシカの害について野幌酪農学園の教授が大沼氏と同じような報告をされていました。
札幌の近隣に多様な植物が繁り、そこに多様な生物が生息している貴重な森が破壊されてしまわないようなんとか護り育ててほしいものです。
※ 昨日(2日)の私の投稿が2度同じものが投稿した形となっていました。あわてて一つの方を削除してしまいました。もしかしてそちらにコメントをいただいていたとすれば私が認識しないうちに削除してしまった可能性があります。そのような場合には申し訳ありませんが、もう一度コメントを投稿ください。

しばらく桜を追っていたため手持ちの情報が陳腐化してしまう恐れが出てきたので、桜から離れようと思います。
道総研(北海道総合研究開発機構)が道庁ロビーで昼食時間を利用して「ランチタイムセミナー」を開催していることは知っていました。(このブログでも度々取り上げています)
それと酷似する名称のミニ講演会があることは初耳でしたが、これまでも数回行われているようです。
ランチタイム講演会は4月27日(金)12時からエルプラザ1階の情報センターで行われました。
今回の「植物から見たエゾシカの影響とは?」は北大大学院生の大沼弘樹氏が研究対象としている野幌森林公園の現状からのお話でした。
エゾシカが道東から道西部に生息域を広げていることはよく知られていることですが、近年は札幌市内にも出没しテレビのニュースになったりもしています。
そのエゾシカが10年前くらいから野幌森林公園内にも棲みつき始めたというのが多くの野幌森林公園のウオッチャーたちの定説だそうです。
そういえば4月14日(土)に私が参加した「えべつ自然散歩講座」でもエゾシカに低木の芽が食べられてしまった木を目撃しました。(ブログではクマゲラの食害のことしかレポートしませんでしたが)

大沼氏の話に戻りましょう。
シカは森の中でまず草本類を徹底的に食べ尽くします。その中でもシカにとってどうしても口にしない草本もある(ex. フッキソウ、ハンゴンソウ)あるそうです。
ですから知床半島のエゾシカの生息域では他の植物が食べ尽くされ、ハンゴンソウだけの草原が広がっているところもあるそうです。
また、洞爺湖の中島もエゾシカが増えすぎたことによる被害が甚大とのことですが、中島の森はフッキソウとハンゴンソウだけの森になってしまったという報告だそうです。
森林は、高木類・低木類・稚樹・草本と高さによって階層構造になっているのですが、草本類が食べ尽くされた後は低木類がその標的になっているそうです。シカは特に低木類の生長点を食べてしまうために低木類が森から徐々に姿を消していくことになるそうです。

野幌森林公園は今のところ知床半島や洞爺湖の中島のような状況にはなっていないということですが、将来については大沼氏もそうして状況になることが心配されると述べました。
たまたま今日(3日)エルプラザの情報センターに行く用件があり、その際に情報センターの雑誌に目を通したところ、北海道の自然情報誌として有名な「faura」の最新号で「大都市札幌の自然」という特集が組まれていて、その中で野幌森林公園のエゾシカの害について野幌酪農学園の教授が大沼氏と同じような報告をされていました。
札幌の近隣に多様な植物が繁り、そこに多様な生物が生息している貴重な森が破壊されてしまわないようなんとか護り育ててほしいものです。
※ 昨日(2日)の私の投稿が2度同じものが投稿した形となっていました。あわてて一つの方を削除してしまいました。もしかしてそちらにコメントをいただいていたとすれば私が認識しないうちに削除してしまった可能性があります。そのような場合には申し訳ありませんが、もう一度コメントを投稿ください。