音量を上げた音楽が会場内に鳴り響き、光が激しく交錯する中、新郎新婦が登場した…。オヤジの目には過剰とも思える演出…。これが今どきの結婚披露宴なのか!? 私は音と光に酔ったまま会場を後にした。
※ こうした光と音の演出が目立った結婚披露宴だった。
今夕、札幌ススキノの某所で行われた甥っ子の結婚披露宴に出席した。
久しく結婚披露宴など縁がなかった。
今どきの結婚披露宴はどんなもの?という興味を抱きながら臨んだ披露宴だった。
※ シルクハットを被ったスタッフに迎えられて…
まず、会場に入る前からなんとなく異次元に導かれる思いだった。シルクハット風の帽子を頭に載せたスタッフに案内され建物内に入ると、両側を真紅のバラに囲まれるようにして会場内に導かれた。
会場入りしたのは開宴の30分くらい前だったが、すでにかなりの席が埋まっていた。
席が1・2階に分かれて配置されているのが珍しい。後ほど判明するのだが、そこは新郎の同僚など職場関係の席だったようだ。
席に着くと、スタッフがウェルカムドリンク(?)の希望を聞きに来た。乾杯前から喉を潤すことができるのは悪くない。
※ バラの花に囲まれた階段を下りて会場へ
開宴である。
リード文に書いたとおり、なんだかディスコでも入ったかのような錯覚に陥るほどの中、新郎新婦が登場した。そして、人前挙式とやらで友人二人が進行役を務め、出席者全員の見守る中で誓いの言葉が交わされた。
この後のアイデアが面白かった。指輪交換の際、「リングリレー」と称して会場の一方からテープに通した指輪を全員が順送りに新郎新婦のところまで届けるという趣向だった。
※ 赤いテープを通してリングが運ばれています。
とここまでは「おやっ?」とか、「へぇ~」という思いで見ていたのだが、その後の内容は基本的には以前からの披露宴と著しく違うものではなかった。祝辞あり、ケーキカットあり、両親への花束贈呈あり、両家謝辞ありと…。
その進行の間を繋ぐようにして間断なく音と光が会場内を覆っていたという具合である。
つまり、今回の会場で見るかぎり披露宴の基本は継承しつつ、現代的に披露宴全体をショーアップしたと見るべきなのだろうか?
※ 余興ではこうした和太鼓の演奏もありました。
もちろん会場によってその演出はさまざまだと思われるので、今回の披露宴一つをとって云々することは避けねばなるまい。
それにしてもオヤジには過剰な演出と思えた。
もしかすると私がごく普通に思えた以前の披露宴も、そのとき年代が上だった人たちには違和感があったのだろうか?
これってジェネレーションギャップ?