JC(日本青年会場所)が主催するイベントには独特のフォーマットがあるようである。JC会員による事前に趣旨説明と、事後にはイベントを振り返るまとめが発表される。第2部のまとめの発表は秀逸であった。
昨日、リード文で多彩なゲストを招いてと記したが、その方々を列挙してみる。
よく知られた人としては、弁護士でタレントのケント・ギルバート氏、フリーアナウンサーの生島ヒロシ氏、女優の菊川怜氏、そしてジャーナリストの田原総一郎氏といった面々である。
さらには、防衛ジャーナリストの桜林美佐氏、外交評論家の田久保忠衛氏、元外交官の孫崎亨氏、農業ジャーナリストの土門剛氏、などなど実に多彩であった。
さて、第2部のフォーラムは次の二つのテーマの同時開催となった。
◇北海道経済成長戦略フォーラム「誰が描く!北海道の『食』の未来」
◇復興・減災フォーラム「『3.11』の教訓 ~ 災害に強い地域をめざして」
の二本立てだった。
私は再び田原総一郎氏がコーディネーターを務めた「北海道経済成長戦略フォーラム」の方に参加した。
パネリストは、農業ジャーナリストの土門剛氏、現役の若い農業経営者である今井貴祐氏と高坂重勝氏というラインナップだった。
※ フォーラムをリードする田原氏です。年老いても鋭い突込みは健在です。
このフォーラムで特徴的だったのは、土門氏が日本の農業に対して悲観論を展開するのに対して、二人の農業経営者が比較的楽観論を述べたことである。
土門氏が日本農業の高齢化、後継者難に触れいよいよ危機的状況にあるとしたのに対して、二人はそうした傾向を認めつつも農業の未来に対して悲観していなかったことである。
このことは、自らの農業経営が比較的順調であることに加えて、北海道の農業が土門氏が指摘する全国傾向ほど悲惨な状況ではない、ということを示すことなのだろうかと私は聞いていた。
象徴的だったのは田原氏がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について問うたときである。農業団体等がこぞって強力に反対運動を展開しているこの問題に対して、二人は予想外の柔軟な姿勢を見せたことである。
若い二人は声高に反対を叫ぶだけではなく、もし日本がTPPに参加した場合にその後の農業経営者としての戦略をすでに練っているからそうした姿勢を示したのではないだろうか、私の見たのだが…。
※ 三人のパネリストです。左から土門氏、今井氏、高坂氏の順です。
田原氏はたとえ日本がTPPに参加したとしても、北海道農業にはそれに打ち克つポテンシャルがあると締め括ったのだが、果たしてどうなのだろうか?
さてフォーラム自体の締め括りである。リード文で記したようにJC会員の代表がフォーラムのまとめを行った。それは予定原稿を読み上げるものと私は思っていた。(事実、第1部のフォーラムのまとめはそんな感じだった)ところがここでのまとめは、パネリストの発言、田原氏の話を随所に織り込みながら、北海道農業が抱える課題や将来性などを的確に参加者に提示する内容だった。もちろんノー原稿で、淀みなく提言する姿は感動的ですらあった。
第1回北海道JCフォーラムは、この後菊川怜氏が登場するメインフォーラムがあったのだが、私は所用のため第2部まで参加して会場を後にした。
参加できなかったフォーラムも興味あるテーマばかりだったので、できれば全てを聴いてみたかったと思ったのだが、日程的にそれは叶わなかった…。
昨日、リード文で多彩なゲストを招いてと記したが、その方々を列挙してみる。
よく知られた人としては、弁護士でタレントのケント・ギルバート氏、フリーアナウンサーの生島ヒロシ氏、女優の菊川怜氏、そしてジャーナリストの田原総一郎氏といった面々である。
さらには、防衛ジャーナリストの桜林美佐氏、外交評論家の田久保忠衛氏、元外交官の孫崎亨氏、農業ジャーナリストの土門剛氏、などなど実に多彩であった。
さて、第2部のフォーラムは次の二つのテーマの同時開催となった。
◇北海道経済成長戦略フォーラム「誰が描く!北海道の『食』の未来」
◇復興・減災フォーラム「『3.11』の教訓 ~ 災害に強い地域をめざして」
の二本立てだった。
私は再び田原総一郎氏がコーディネーターを務めた「北海道経済成長戦略フォーラム」の方に参加した。
パネリストは、農業ジャーナリストの土門剛氏、現役の若い農業経営者である今井貴祐氏と高坂重勝氏というラインナップだった。
※ フォーラムをリードする田原氏です。年老いても鋭い突込みは健在です。
このフォーラムで特徴的だったのは、土門氏が日本の農業に対して悲観論を展開するのに対して、二人の農業経営者が比較的楽観論を述べたことである。
土門氏が日本農業の高齢化、後継者難に触れいよいよ危機的状況にあるとしたのに対して、二人はそうした傾向を認めつつも農業の未来に対して悲観していなかったことである。
このことは、自らの農業経営が比較的順調であることに加えて、北海道の農業が土門氏が指摘する全国傾向ほど悲惨な状況ではない、ということを示すことなのだろうかと私は聞いていた。
象徴的だったのは田原氏がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について問うたときである。農業団体等がこぞって強力に反対運動を展開しているこの問題に対して、二人は予想外の柔軟な姿勢を見せたことである。
若い二人は声高に反対を叫ぶだけではなく、もし日本がTPPに参加した場合にその後の農業経営者としての戦略をすでに練っているからそうした姿勢を示したのではないだろうか、私の見たのだが…。
※ 三人のパネリストです。左から土門氏、今井氏、高坂氏の順です。
田原氏はたとえ日本がTPPに参加したとしても、北海道農業にはそれに打ち克つポテンシャルがあると締め括ったのだが、果たしてどうなのだろうか?
さてフォーラム自体の締め括りである。リード文で記したようにJC会員の代表がフォーラムのまとめを行った。それは予定原稿を読み上げるものと私は思っていた。(事実、第1部のフォーラムのまとめはそんな感じだった)ところがここでのまとめは、パネリストの発言、田原氏の話を随所に織り込みながら、北海道農業が抱える課題や将来性などを的確に参加者に提示する内容だった。もちろんノー原稿で、淀みなく提言する姿は感動的ですらあった。
第1回北海道JCフォーラムは、この後菊川怜氏が登場するメインフォーラムがあったのだが、私は所用のため第2部まで参加して会場を後にした。
参加できなかったフォーラムも興味あるテーマばかりだったので、できれば全てを聴いてみたかったと思ったのだが、日程的にそれは叶わなかった…。