田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

森林研究所の桜

2012-05-05 21:16:24 | 環境 & 自然 & 観察会
 札幌の桜の名所として穴場的存在(今やかなり有名らしいが)の森林総合研究所の桜を初めて見るために訪れました。満開とは云えない状態でしたが、名所と云われるに相応しい桜並木でした。 

 札幌は昨日に続き雨模様でした。
 じっと屋内に籠るのもどうかと思い、妻を誘って以前から訪れてみたいと思っていた羊が丘の森林総合研究所に咲く桜を見に出かけました。

 森林総合研究所は、正式には「独立行政法人 森林総合研究所札幌支所」という名称で国の機関のようです。
 札幌の観光名所として有名な「羊が丘展望台」の敷地と接するようにあるのですが、入口がなかなか見つけづらいところにあります。

 桜は森林研究所の正門から庁舎に続く通路に約200本のエゾヤマザクラが植わっているとのことです。
 花を付けるにはちょうど適した樹齢なのか、大ぶりの樹にたくさんの花を付けた桜の樹が並んでいました。

          
          ※ 正門から両側にこのようにエゾヤマザクラが見事に並んでいました。
    
 雨のせいでしょうか?それとも光が弱いせいでしょうか?花に勢いのようなものが感じられません。私は「あゝ、盛りを過ぎてしまったんだなぁ…」と思いながらシャッターを切っていました。
 ところが良く見ると、盛りが過ぎて花びらが散ったのなら、足元に花びらが散乱しているはずです。その花びらが見えません。
 そこで良く観察してみると、まだ花が咲く前の蕾の花が多かったのです。つまり、森林研究所の桜はこれからが見頃ということのようです。
 羊が丘は札幌市の南に位置しますが、標高がやや高いため市内より満開の時期がずれるようです。

          
          ※ 一見満開のようですが、子細に見ると蕾の桜もまだまだありました。満開はこれからのようです。

 標本館の前で珍しい桜を見ました。樹名板には「マンシュウザクラ」と書かれてありました。花はやや小ぶりで、色の薄いようです。写真は雨模様のため良くは撮れていませんが載せておくことにします。

          
          ※ 薄っすらと小さな花を付けたマンシュウザクラです。

          
          ※ マンシユウザクラの花びらを大写ししてみました。

 森林研究所には「樹木園」といって国産・外国産の樹種が植栽されていることを知りました。全てに樹名板が備わっていて樹木ウオッチングには最適なところのようです。いつか天気の良い日に再訪したいと思います。

          
          ※ 樹に関するさまざまな資料が揃っている標本館です。誰でも自由に入ることができます。

 帰宅して気象台の標本木のソメイヨシノを観察に行きました。まだまだ満開状態が続いていましたが、散る花びらも散見されました。明日あたりから花びらが盛んに舞い落ちる状態になるかもしれません。
 明日も見てみましょう…。

          
          ※ 気象台の標本木のソメイヨシノの全体像です。

          
          ※ ソメイヨシノの花びらのほとんどはまだまだしっかりと枝に取り付いていました。

          
          ※ こちらは我がマンション近くのエゾヤマザクラがすでに花びらを落として路上を染めている様子を写しました。