田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌市電 新型低床車両に乗ってみました!

2013-05-10 18:59:43 | その他

 確かに外観はこれまでの電車に比べてとてもスマートである。さて、それでは内部はどうなのか? 乗り心地はいかに? 札幌市が2億6千万円で購入したという新型低床車両に乗ってみた。

          
          ※ 札幌の中心部を颯爽と走る新型低床電車です。 

 札幌市電が導入した新型低床車両が5日から一日3便が臨時便として運行されていると聞いて、昨日9日早速乗ってみることにした。
 電車事業所に問い合わせると、西4丁目停留所から①11時06分、②12時59分、③14時51分の三便が出ているという。(日・祝日は別の時刻表である)私は14時51分発の電車に[市役所前]停留所から終着の[ススキノ]停留所まで乗ることにした。すると、私と同じように物珍しさから乗った人が多いようで満員状態だった。
 「これでは車内ウォッチングは難しく、写真も撮れないなぁ…」と思っていたが、徐々に乗客が下り始め、車内も見渡せる程度までになった。

          
          ※ 初め乗った時は、ご覧のようなすし詰め状態でした。                
 さて、それでは車内ウォッチングを…。
 まず、新型車両の大きな特徴である低床ということについては、これまでよりも約50㎝下げたという床面(地面からの高さ35㎝)は確かに乗り込む際はとても楽である。子どもや老人は非常に助かると思われる。

          
          ※ これまでの市電と明らかに変わった点です。入口に段差がありません。


 車体の全長はこれまでの車両より4m長い約17mだそうだ。そのためだろうか?カーブに対応するための関節のような可動部が2ヵ所設けられた「3連接車両」というそうだ。
その3連接車両のためだろうか、車内が細かく区切れているのが少し気になった。
 つまり、これまでの車両の座席は壁際に沿って並んだ単純構造だったのに対して、新しい車両はそうした座席と対面式の座席が混在して細切れに並んでいる。しかも、中には電車内に入ってから段差を上がって着席しなければないない座席もある。
 私の眼から見ると、統一感のとれないゴチャゴチャした感じに見えた車内だったが…。

          
          ※ 写真中央部下のところに電車が折れ曲がることを可能にした可動部があります。
           電車は今カーブに差し掛かり、電車の運転席部分が見えなくなっています。

          
          ※ この段差のある座席をどう説明すれば良いのでしょう?

          
          ※ 一方ではこのような壁に沿った座席も用意されています。

 今回確認することはできなかったが、車椅子利用者のために座席が車椅子スペースに早変わりする仕組みになっているとのことである。さらには夏期間のために冷房設備も整っているようである。

          
          ※ 運転席です。進行方向と反対側の運転席を撮りました。
          
 乗り心地については、シートも新しく、車内に設けられたディスプレイがさまざまな情報を提示してくれ、快適に乗車を楽しめた感じである。
 現在は30両のうちの1台だが、今後‘15年度の市電のループ化までにはあと2台の導入が予定されているという。
 黒と白のツートンカラーのスマートな外観が現在の市電に見られるような全面広告だらけのラッピング電車にだけはならないでほしいと願うのだが…。

          
          ※ 終着点について乗客がいなくなったところを写させてもらいました。

          
          ※ 終着点の「ススキノ」停留所に着いた新型電車です。