田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ぐるりウォーキング 4

2013-05-05 20:35:45 | 札幌ウォーク & Other Walk
「狸小路からぐるり!」コース (SGW × 5 = 2000m)

 札幌ぐるりウォーキングが提案する最後で、最長のコースである。といっても2000mだが…。コースの半分が狸小路を縦断するコースである。この狸小路を歩いていて思わぬデーブなところを発見した。 

 このコースの概要は、[狸小路1丁目]→[狸小路]→[西8丁目]→[三吉神社]→[電車通]→[創成川通]→[狸小路1丁目]という道順である。

     

 狸小路1丁目の東側入口に立つと、整備された創成川公園の向こうに市民の台所というよりはすっかり観光名所となった「二条市場」が望める。

          

          

 さっそく狸小路縦断を開始する。1丁目は人通りも多くなく並んでいる店はどちらかというと、私などはちょっと入りにくい通の好みそうな店が多いように感ずる。
 2丁目も1丁目の商店街と似た傾向のようなのだが、この日は意外にこの辺りから人通りが多くなってきたように感じた。これも低温のせいなのだろうか?

          

 3丁目・4丁目は若者や観光客の姿も多く、いわば狸小路の中でも中心街的な位置付けになるのだろう。専門店があったり、激安店があったり、飲食店があったりと統一感のとれていない猥雑な雰囲気が狸小路の魅力の一つでもある。

          

 5丁目、6丁目になると徐々に人影が少なくなってきて、個性的な店も目立ってくる。ほんとうにさまざまな店があり、通りを歩いていても飽きがこない感じである。
 6丁目に以前から気になっていた店があった。ベビーカステラの店「正福堂」である。以前どこかで評判を聞いて前を通りかかったとき購入しようとしたが行列ができていてあきらめたことがあった。今回傍を通りかかったとき、小腹が空いていたこともあり1個10円のベビーカステラ20個を購入したが、甘さを控えめにした美味しいカステラだった。

          

          

 7丁目にかかるときだった。左手に何やら大きな看板が目に入った。「下町ウルフ」と書かれている。下町ウルフ? 何のこっちゃ?と思ったのだが、どうやら居酒屋さんらしい。その看板の下にも見慣れぬ店名らしきものが並んでいる。それをメモした。「海鮮コブラ」、「魚市ロック」、「マンプク小町」、「蝦蟹居酒屋カニマル」ときた。なんだかわけのわからない店名オンパレードである。ところが帰って調べてみると、「下町ウルフ」以外はどうも存在していないようだ。あるいは「下町ウルフ」のオーナーのギャグなのかもしれない?謎である。

          

 7丁目狸小路は通りは屋根で覆われてはいるものの、6丁目までとは違った形状の屋根である。
 7丁目の小路が終わるころ、若者がある店の前に行列を作っていた。近づいてみるとラーメン店だった。「サッポロ赤星」という店のようだ。機会があればぜひ食してみたいと思った。

          

          
          

 狸小路は7丁目で終わり、西8丁目は商店街を形成しているとは言い難かった。

          
 
 8丁目を過ぎると右折して電車通りに向かう。電車通りに出ると、さらに右折して東に向かうのだが、右折するときに向かいの9丁目に古びた喫茶店「声」の建物がある。一度訪れたいと思っていたのだが、残念ながら閉店してしまったと聞いた。

          

          

 電車通りを行くと「三吉神社」が直ぐに現れる。都心にある神社のため札幌市民から親しまれている神社だそうだ。

          

 こうした札幌の街を歩くとどうしても古い建物に目が向いてしまう。電車通り右手に「後藤会館」という古びた二階建ての建物が目に入ってくる。会館というくらいだから、飲食店や会社の事務所など数軒が入居しているようである。

          
 
 徐々に都心に向かい市電の終始発駅「西4丁目駅」が見えてくる。あるパンフレットによると日本の最北端の電車停留所だそうだ。(一方のすすきの駅は日本最東端だとか)

          
 
 コースは三越、パルコ、4丁目プラザなどのビルが林立する4丁目交差点に至る。札幌一の繁華街を札幌駅周辺に譲ったとか云われているが、その座を奪い返すべく周辺の商店街が知恵を絞っているとか…。

          

 とは言いながらも、4丁目一帯はやはり人通りが多い。その人波をかき分けながら東に進むと、またまた興味深い建物が現れた。「秋野漢方薬店」である。その特異な店構えゆえ度々マスコミにも登場するが、いつまで現在の形を保てるのだろうか?

          

 やがてコースは創成川沿いに出る。創成川は一帯が公園化されて市民が憩える創成川公園として生まれ変わった。そこを右折するとゴールの狸小路1丁目のところに帰ってきた。

          

 私にとってはこの「狸小路からぐるり!」コースになって、今まで見過ごしていたポイントを数か所見つけることができた。まだまだ狸小路は奥が深いと感じて、これからも探訪してみたいエリアと感じた。
 これまでのウォーキングはどうしても歩くこと自体を主としていたが、今回の「札幌ぐるりウォーキング」を体験してみて、もっとゆっくりと、もっと目を皿のようにして歩くことも興味深いことだと教えられた思いだった。