田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

そらちフットパスウォーク 3 南幌町 前編

2013-05-23 19:24:27 | フットパスウォーク & トレッキング
 空知支庁10市14町では空知総合振興局の勧め(?)で各市町それぞれ1コースずつのフットパスコースを設定し、それをまとめたルートガイドを発刊した。いずれもが各市町の見どころを満載したルートとなっている。私はこの24のコースを時間をかけて、ゆっくりと完歩したいと思い立った。 

幌向運河歴史ルート

 遠くまで見渡しても山などまったく見えない全く平坦なルートである。ようやく春らしくなった天候の中、5月の心地良い風を体に感じつつ運河と水田を眺めながらのフットパスとなった。

  
  ※ 南幌町 幌向運河歴史ルートの.ルートマップです。   

 5月26日(日)に札幌⇒支笏湖間33キロメートルをウォークする「北海道を歩こう」というイベントに参加を申し込んだ。申し込んだのはいいのだが、今シーズンはこれまで全く歩いていなかった。少々焦りを感じていた私は事前トレーニングを兼ね、南幌町に出向いた。約半年ぶりの「そらちフットパス」の再開である。

 我が家から南幌町までは32キロ、約1時間をかけてスタート&ゴールの「ふるさと物産館ビューロー」の駐車場に着いた。

          
          ※ スタート&ゴール地点のふるさと物産館ビューローの建物です。

 時に午前11時を回っていたので、当然昼食はルート内のどこかで摂らねばならない。私はコース中盤にあるなんぽろ温泉のレストランで南幌名物(?)の「キャベツ天丼」なるものを食しようと決めていた。それにしても途中で空腹を感じてはと思い、コンビニで用心のためパンとチョコレートを購入することにした。ところが!!
 レジのところに立ったとき、なあ~ぁ~んとサイフを忘れていることに気付いたのだ。
 いやいや、私が時折りやらかすドジである。昼食も摂れずに15キロメートルも歩けるだろうか?一瞬フットパスを中止して帰宅しようかとも考えたのだが…。「いやいやここは自分に試練を与えよう!」そう考え予定どおりスタートすることにした。幸い、バナナを一本ザックに入れていたこともある。

 南幌町は「NPO法人ふらっと南幌」という団体が早くからフットパスのルートを開発し、フットパスの普及に努めている。私は以前(2008年6月5日)この団体が主催するフットバスツアーに参加したことがあった。
 コースの要所要所には「ふらっと南幌」の方々が表示板を設置し、ルートを外れぬように配慮されていた。

          
          ※ NPO法人ふらっと南幌によって整備された案内板です。

          
          ※ このルートを整備してくれたのもNPO法人ふらっと南幌の方々でしょうか?
 
 スタート地点から街中を抜けると国有保安林の中に導かれる。人々が歩いた踏み跡が残っているだけの自然な感じが残っているのが何より良い。林間の花々もちょうど花時を迎えていたようだ。

          
          ※ こうした林間のルートが何より心地良く感じます。
          
          
          ※ 白い花はニリンソウ、紫色はクサフジかな?

          
          ※ こちらはオオバナエンレイソウでしょう。

 保安林を抜けると、周りには水田が広がっていた。ちょうど田植え前の水張りをしている時期だった。今年の春の到来の遅れは農作業にも大きな遅れてなっているのではと気懸かりである。

          
          ※ 一見池のようですが、一面に水を張った水田です。

 ルートはやがてこのルートのお目当て「幌向運河」に導かれる。幌向運河は北海道四大運河のひとつとして明治29年に旧夕張川と江別川を結ぶ10.7キロの運河だそうだ。
 他の運河が歴史と共にその姿を消したのに対して、この幌向運河は現在も物資輸送の役目こそ果たさないものの、南幌町一帯の農地の排水施設として重要な役割を果てしているそうだ。
 素人目に見ても、運河の両岸はきれいに整備され流れも淀んでいなく、現役であることを窺わせてくれる運河だった。
(ルートはまだ半分にも至っていないが、前編はここまでとして残りは後編としてレポートすることにします)

          
          ※ こうした水路(運河)が明治29年に掘削されたとはすごいことです。

《フットパス実施日 ’13/05/21》