田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道を歩こう 顛末記

2013-05-28 23:48:15 | 札幌ウォーク & Other Walk

 スカッと晴れ上がった北海道の初夏! 萌木色の若葉が芽吹く中を心地良くウォーキング、とレポートしたかったのだが…。現実は頭で考えるほど甘くはなく、上りが続く難コースに悪戦苦闘する私だった…。

          
          ※ スタートゲートをくぐっていざ張り切って(?)スタートです。

          
          ※ 地下鉄真駒内駅を出たら、写真のような幟をもったスタッフの方が案内していました。

          
          ※ 参加者全員このようなゼッケンをザックに括り付けて…。 

 一昨日に投稿したとおり、私は「北海道を歩こう」33キロをどうにか歩き遂げたのだが、内実はかなり苦しいものだった。
 コースをざっくり(最近こうした言い方をしますね)概観すると、コースは高低差から大きく四つに分かれていると考えられる。それは、
 (1)スタート地点の真駒内中学校から6.7キロ地点にある常盤新橋までは比較的平坦な道が続く。
 (2)常盤新橋を越えると徐々に上り勾配のコースが続く。上り勾配は10キロコースの真駒内カントリークラブを過ぎても延々と続き、やや平坦になったかなと思われるところが昼食ポイントのラルマナイ川河畔である。ここが16キロ地点である
 (3)ラルマナイ川河畔からはこのコース最大のきつい登りがずーっと続き、コース最高到達地点の恵庭峠に至る。ここが22キロ地点である。
 (4)恵庭峠から一度下り、再び上りがあってオコタン分岐点(27キロ地点)を過ぎるとあとはゴールのポロピナイ(支笏湖湖畔)に向かって一気に下るコースである。

          
          ※ スタート直後はご覧のような団子状態で。真駒内警察学校付近です。

 
 私は前日の(紋別岳登山)の疲れが残っていたからだろうか、コースが上り勾配となると一気に足に負担を感じ始めた。ここで秘密兵器の登場である。私は2WDから4WDに切り替えた。というのは、登山に使っている2本のポールを使用し始めたのだ。こうした歩行方法をノルディックウォーキングと称しているようだが、これが功を奏したのか上りでは周りの人より多少だが早く歩けるようになったと感じられた。

          
          ※ 7キロ過ぎ、いよいよ上り道に差し掛かりました。         

 とは言っても長丁場の上りでは徐々に、徐々に老いた体力は奪われていった。
 10キロコースの真駒内カントリークラブのところで最初の休憩を取った。スタートして2時間弱の時間が経っていた。休憩の後、歩き出そうとすると足腰に痛みが走った。これも筋肉が老化した証拠か?

          
          ※ コースは写真のように車道から完全に離れて安全なところもありました。

 休憩はこの後、2回ほど取った。
 昼食ポイントは私が考えていたより近く、真駒内カントリークラブから1時間ほど歩いた16キロ地点にあった。(えーっ!? この区間を私は時間6キロのペースで歩いたことになる。これはびっくり!)
 ここは強制的に休みを取らねばならないポイントなので昼食や用便も含めゆっくり30分取った。ところが歩き出そうとすると、足の裏が猛烈に痛むのだ。残りの距離を考え、救急テントに駆け込んで見てもらうと左足裏はマメができる寸前だった。処置をしてもらい、コース最大のきつい上りに向かった。

          
          ※ 16キロ地点のの河原の昼食ポイントで皆さんおにぎりを頬張っています。

          
          ※ 私がお世話になった救急テントです。

 やはりここからがきつかったぁ! 体力は奪われ、気温も上がり、ペースはがくんと落ちたようだ。それでも私は4年前に参加したときに休んだ26キロ地点の東屋があるところまでは休まずに行こうと決めて、恵庭峠は給水を受けただけで通過した。26キロ地点の東屋には14時10分に到着した。16キロ地点を再スタートしたのが12時03分だったから、この間10キロは2時間07分要したことになる。時間5キロ弱のペースである。
 私が休んだ東屋は絶好の休憩場所と思われるのに、コースの道路向かいにあるため誰も休んでいなかった。(その後、私が休んでいるのを見て2人がやってきたが…)
 10分休んで再スタートしたが、ここでも再スタートは足腰が痛んで大変だった。

          
          ※ 給食ポイントを過ぎ、上り道はまだまだ続きます。

          
          ※ 20キロ地点は休憩ポイントではないのですが、皆さん自主的に休憩しています。

 コースはすでに下りに入っている。しかし上りで痛めつけられた足は下りが思いのほか辛いものだ。特に膝がこたえる。私はポールを前方に出して膝への影響をできるだけ少なくするように努めた。筋肉が若い若者たちは走るように私の横を追い越し行く。
 この辺りからはただただゴールをひたすら目ざすウォーキングとなった。コースは全体が山の中を行くコースで、景色に癒されることもない。コースわきに表示される1キロごとの表示が増えていくのを見るのが唯一の楽しみである。

          
          ※ 27キロ地点の最後の給水ポイントで飲んだ清涼飲料が美味しかったぁ!

          
          ※ ようやく支笏湖が顔を見せてくれました!

          
          ※ 30キロ地点、残り3キロです。私を走って追い抜いて行った若い娘さんをパチリと。

 30キロ手前だったと思うが、コースわきにようやく支笏湖が林間を通して見え始めた。そうなるとゴールは近い。
 はやる気持ちと痛む足。ペースを上げることなどとてもできない。それでもやはり下りだからだろうか? キロ10分(つまり時間6キロ)のペースで歩を進めることができ、15時10分、どうにか支笏湖畔ポロピナイにゴールすることができた!
 所要時間7時間10分、実歩行時間6時間31分(休憩時間を除いた時間)であった。

          
          ※ 弱気になる自分と闘うこと7時間余、歓喜のゴールです!

 歩き終えて二日経ったが筋肉痛はまだ私の体から消えていない。しかし、今はこれも心地良い痛みと強弁しておこう。