富士山頂にてご来光を仰ぐという目的を達成した私たちに残されたのは長い下山道をひたすら下るだけだった。下り続けること3時間強、そこにビッグサブラズが待っていた!
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※ これはまたまたこれまでとは趣の違った概念図を見つけました。
吉田口ルートの登山道はこれまでも、そして本日も掲載したマップや概念図でお分かりのように登山道と下山道が分かれている。
「剣ヶ峰」組と分かれた私たちは4時55分下山を開始した。
最初は須走口ルートと重なる下山道である。登山道と違い岩石が卵大に砕かれたガレ場が続く中を下る。このガレ場は高さによって黒かったり、赤っぽかったりと、岩石に含まれる成分によって色は違うものの下山道ではずーっと続いた。
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※ 下山を開始した直後くらいの下山道の様子です。
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※ 左肩のとこに見える山小屋がどこかは特定できません。
吉田ルートと須走ルートが分かれる本8合目のところだけ登山道と近接するところがあり、そこは私たちが宿泊した「胸突 江戸屋」のあるところだった。その江戸屋に下山開始してから35分後に到着、一部荷物を預けていたのでそれをピックアップし、30分ほど休憩を取り再出発した。頭痛はまったく治まってはいなかった。
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※ 8合目より下の方になるとこうした赤茶けた道になり、延々と続きました。
ここからは個々人が自分のペースで下山し、約束の時間(10時30分)までに5合目駐車場に集合するようにとリーダーから指示があった。
特に知り合いもできなかった私は単独での下山となり、頭痛と闘いながらひたすら黙々と下山を続けた。
マップや概念図でも分かるとおり、下山道は山を斜行するようにザレ場のジグザグ道が続く。
ザレ場の道はうまく歩かないと足底がズルッと滑ってしまう。持参したポール(ストック)を先に先に突くようにしながら滑らないように注意しながらの下山が続いた。
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※ 写真のように何度も何度も折り返しながら高度を下げていきます。
天候はスカッと快晴とはいかなかったが、下界が見える程度に晴れてきた。湖が見えてきた。周りの人が「山中湖ではないか」といっていたが、はたしてどうなのだろうか?
赤い岩石のザレ場道が続く。ジグザグ道を何度折り返したろうか。折り返し点のところどころに標識が立っているのだが、○合目という標識は見つからなかった。通し番号のようなものが付いていたが私には理解できなかった。
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※ 写真の真ん中に見える湖が山中湖ではないかというのですが…。
かなり下ってきてから小休止をしていたら、若い女の子同士が「あと何クネクネしたらゴールだろうね」と話をしているのが聞こえた。「クネクネ」とは折り返しが続くジグザグ道を彼女たちなりに表現したのだろうが、言い得て妙に思えた。
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※ 岩石の崩落から登山者を守るこのような施設が何か所かありました。
下山道には一つも山小屋がないため、トイレもないのだが高さにして6合目くらいだろうか?「富士山公衆トイレ」なるものがある。そこを過ぎて間もなくすると森林限界に至り、緑が目に入ってくるとホッとする。道もザレ場から土が固まった登山道となり歩きやすくなる。
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※ かなり下りてきて、森林限界の上限が見えてきました。
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※ こうした注意書きが目立ちましたが、トレイルランをしている若者が多かったのですが、それは入らないのかな?
小休止を入れながら歩くこと約3時間10分、スタートした吉田口5合目駐車場にゴールした。時に午前8時35分。約束の10時30分まではおよそ2時間もあった。
一呼吸おいた後、友人から勧められていた「吉田のうどん」(750円)を食してみたが、残念ながら私の口にはあまり合わなかった。
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※ 登山を終えた若者でしょう、私も同じ気持ちでした。
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※ 私にはうどんが太過ぎ、スープも口に合わなかった「吉田のうどん」です。
時間がかなり余ったので、周辺をブラブラしていたときだった。
イベントバスが停まっていて何やらやっているようだった。近づいてみると、山梨日日新聞社がその場で世界遺産登録を記念して号外の新聞を発行していた。「記念に!」といただこうとすると、「いやあなたの顔写真を取り込んだ号外を発行しているのです」というではないか! しかも無料で!! 「これは最高の記念になる!」と思い、遠慮せずにお願いした。
写真を撮っていただいたから数分、山梨日日新聞の記者と話をしているうちに私の顔写真を取り込んだ号外新聞「富士山新聞」が出来上がった。
思いもよらなかったサプライズで何よりの記念品を手にした私はその号外新聞を大切に家に持ち帰ったのはいうまでもない。
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※ 号外新聞に掲載された?私です。(今回とうとう顔を出すことになってしまいました…)
さて、その富士山の世界遺産登録騒動だが、現地に居てみてマスコミが騒いだほどではなかったのでは、という印象である。確かに報道陣はいたるところで目にしたし、私のグループの者も何人もが取材を受けていた。しかし、登山口や山頂で何かが変わっていたかといえば特に何も気づかなかった。登山口の土産物屋さんの前に小さなポスターのようなものが掲示されていたのが唯一それらしきものだったような気がする。
登録直後ということもあり、地元としても登録をどう受け止め、観光産業に結び付けていくのか、これからの課題ということなのだろうか?
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※ 商店街に唯一掲示されていたポスターです。
登山口からバスで1時間余り、ツアーは富士吉田市の温泉に導いてくれた。疲れた体に温泉の湯が心地良かった。温泉から上がって飲んだ生ビールの美味しかったこと!!
心地良い酔いの中で「年来の夢を実現できたという達成感と、また一つ自分の体力的衰えを自覚させられたほろ苦さ」が私の中で交錯していたのだった…。
そしてその頃には私の頭痛はいつの間にか消え去っていた。
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※ これはまたまたこれまでとは趣の違った概念図を見つけました。
吉田口ルートの登山道はこれまでも、そして本日も掲載したマップや概念図でお分かりのように登山道と下山道が分かれている。
「剣ヶ峰」組と分かれた私たちは4時55分下山を開始した。
最初は須走口ルートと重なる下山道である。登山道と違い岩石が卵大に砕かれたガレ場が続く中を下る。このガレ場は高さによって黒かったり、赤っぽかったりと、岩石に含まれる成分によって色は違うものの下山道ではずーっと続いた。
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※ 下山を開始した直後くらいの下山道の様子です。
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※ 左肩のとこに見える山小屋がどこかは特定できません。
吉田ルートと須走ルートが分かれる本8合目のところだけ登山道と近接するところがあり、そこは私たちが宿泊した「胸突 江戸屋」のあるところだった。その江戸屋に下山開始してから35分後に到着、一部荷物を預けていたのでそれをピックアップし、30分ほど休憩を取り再出発した。頭痛はまったく治まってはいなかった。
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※ 8合目より下の方になるとこうした赤茶けた道になり、延々と続きました。
ここからは個々人が自分のペースで下山し、約束の時間(10時30分)までに5合目駐車場に集合するようにとリーダーから指示があった。
特に知り合いもできなかった私は単独での下山となり、頭痛と闘いながらひたすら黙々と下山を続けた。
マップや概念図でも分かるとおり、下山道は山を斜行するようにザレ場のジグザグ道が続く。
ザレ場の道はうまく歩かないと足底がズルッと滑ってしまう。持参したポール(ストック)を先に先に突くようにしながら滑らないように注意しながらの下山が続いた。
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※ 写真のように何度も何度も折り返しながら高度を下げていきます。
天候はスカッと快晴とはいかなかったが、下界が見える程度に晴れてきた。湖が見えてきた。周りの人が「山中湖ではないか」といっていたが、はたしてどうなのだろうか?
赤い岩石のザレ場道が続く。ジグザグ道を何度折り返したろうか。折り返し点のところどころに標識が立っているのだが、○合目という標識は見つからなかった。通し番号のようなものが付いていたが私には理解できなかった。
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※ 写真の真ん中に見える湖が山中湖ではないかというのですが…。
かなり下ってきてから小休止をしていたら、若い女の子同士が「あと何クネクネしたらゴールだろうね」と話をしているのが聞こえた。「クネクネ」とは折り返しが続くジグザグ道を彼女たちなりに表現したのだろうが、言い得て妙に思えた。
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※ 岩石の崩落から登山者を守るこのような施設が何か所かありました。
下山道には一つも山小屋がないため、トイレもないのだが高さにして6合目くらいだろうか?「富士山公衆トイレ」なるものがある。そこを過ぎて間もなくすると森林限界に至り、緑が目に入ってくるとホッとする。道もザレ場から土が固まった登山道となり歩きやすくなる。
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※ かなり下りてきて、森林限界の上限が見えてきました。
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※ こうした注意書きが目立ちましたが、トレイルランをしている若者が多かったのですが、それは入らないのかな?
小休止を入れながら歩くこと約3時間10分、スタートした吉田口5合目駐車場にゴールした。時に午前8時35分。約束の10時30分まではおよそ2時間もあった。
一呼吸おいた後、友人から勧められていた「吉田のうどん」(750円)を食してみたが、残念ながら私の口にはあまり合わなかった。
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※ 私にはうどんが太過ぎ、スープも口に合わなかった「吉田のうどん」です。
時間がかなり余ったので、周辺をブラブラしていたときだった。
イベントバスが停まっていて何やらやっているようだった。近づいてみると、山梨日日新聞社がその場で世界遺産登録を記念して号外の新聞を発行していた。「記念に!」といただこうとすると、「いやあなたの顔写真を取り込んだ号外を発行しているのです」というではないか! しかも無料で!! 「これは最高の記念になる!」と思い、遠慮せずにお願いした。
写真を撮っていただいたから数分、山梨日日新聞の記者と話をしているうちに私の顔写真を取り込んだ号外新聞「富士山新聞」が出来上がった。
思いもよらなかったサプライズで何よりの記念品を手にした私はその号外新聞を大切に家に持ち帰ったのはいうまでもない。
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※ 号外新聞に掲載された?私です。(今回とうとう顔を出すことになってしまいました…)
さて、その富士山の世界遺産登録騒動だが、現地に居てみてマスコミが騒いだほどではなかったのでは、という印象である。確かに報道陣はいたるところで目にしたし、私のグループの者も何人もが取材を受けていた。しかし、登山口や山頂で何かが変わっていたかといえば特に何も気づかなかった。登山口の土産物屋さんの前に小さなポスターのようなものが掲示されていたのが唯一それらしきものだったような気がする。
登録直後ということもあり、地元としても登録をどう受け止め、観光産業に結び付けていくのか、これからの課題ということなのだろうか?
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※ 商店街に唯一掲示されていたポスターです。
登山口からバスで1時間余り、ツアーは富士吉田市の温泉に導いてくれた。疲れた体に温泉の湯が心地良かった。温泉から上がって飲んだ生ビールの美味しかったこと!!
心地良い酔いの中で「年来の夢を実現できたという達成感と、また一つ自分の体力的衰えを自覚させられたほろ苦さ」が私の中で交錯していたのだった…。
そしてその頃には私の頭痛はいつの間にか消え去っていた。