両国界隈は「江戸東京博物館」、「国技館」、「旧安田庭園」、「東京都復興記念館」、さらには「芥川龍之介文学碑」、「勝海舟生誕之地碑」、「鼠小僧次郎吉の墓」など歴史的にも興味の尽きない見どころたくさんの散策コースだった。
※ 両国ウォークではマップと同じ方向に回ったが、スタート&ゴールがマップ右側の都営大江戸線の「両国」駅だった。
巣鴨から電車を乗り継ぎ、地下鉄都営大江戸線の「両国」駅に降り立った。そして地上に出るとそこは「江戸東京博物館」の真ん前だった。まずはその規模の大きさに驚かされる。カメラにとても収まりきれない大きさだ。(もちろん遠望すれば可能なのだが…)
※ とてもとてもカメラに収まりきれない江戸東京博物館の外観です。
早速チケット(600円)を購入し、6階の常設展示室へ向かい、入口を入ると原寸大で復元した「日本橋」に出迎えられる。その「日本橋」を渡りながら、橋の上からはこれまた原寸大の歌舞伎小屋「中村座」が見られるといった具合である。その他にも縮尺して復元した建物や、江戸城や江戸の町並みをジオラマ化した展示など、見て、体験して理解する展示が多いのが「江戸東京博物館」の特徴のようである。
展示はもちろん江戸のことばかりでなく、東京になってからのゾーン、そして通史のゾーンがあり、じっくりと見て回るには時間が足りなかった。
※ 原寸大で復元した「日本橋」が来館者を迎えます。
※ こちらも原寸大で復元した「中村座」です。
※ この建物も原寸大で復元された「朝野新聞社」です。社屋の前に立っているのは見学の人です。
※ こちらは寛永時代の町人たちの街のジオラマです。
「江戸東京博物館」の隣が「国技館」なのだが、私はマップに示された経路に従い、都営大江戸線の「両国」駅をスタート&ゴールとして両国界隈を散策することにした。
「両国」駅を南下して遭遇した交差点のところに「キングサイズライオン堂」という店があった。相撲取りさんたちのようなビッグな人たちのための品々を揃えた衣料品店である。ひやかしで店内に入ることははばかれたのでウィンドーに飾られたシャツをカメラに収めるだけにした。
※ ウィンドーにキングサイズのシャツとパンツが展示してあります。
国技館からはさらに遠ざかるように界隈を散策したのだが、一帯は多くの史跡や碑が点在する歴史的にも興味ある一帯だった。
順に記していくと、両国小学校脇に「芥川龍之介文学碑」、両国公園に「勝海舟生誕の地碑」、本所松坂町公園内に「吉良上野介の上屋敷跡」、回向院(えこういん)境内に「鼠小僧次郎吉の墓」といった具合である。
回向院にはまた江戸大相撲の名残を留める大きな「力塚」が境内に建てられており、いかにも相撲の街「両国」を象徴しているようだった。
※ 芥川龍之介作「杜子春」の一節を刻した文学記念碑です。
※ 両国公園の一隅にあった「勝海舟生誕の地碑」です。
※ 本所松坂公園の前にあった吉良邸跡を印す碑です。公園内には吉良上野介義史公三像などもありました。
※ 回向院内の墓石の中に「鼠小僧次郎吉の墓」がありました。
※ こちらは回向院の境内に建てられていた「力塚」です。
回向院の傍には両国らしく「両国花火資料館」という小さな資料館もあった。こちらもちょっと覗いただけで失礼してしまった。なにせ両国界隈は見どころが沢山あり大変である。
※ 名刹「回向院」の山門です。
※ 北海道の人間にはこうした光景が珍しいのです。回向院の庫裏の屋根には竹が植えられていました。
(※ 後編で国技館、旧安田庭園、東京都復興記念館などをレポートします)