田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌日大 夏に散る…

2013-07-17 22:48:35 | スポーツ & スポーツ観戦
 夏の高校野球はある意味で残酷である。一試合戦うごとに一つの高校野球部の夏が終わってゆく…。南北海道大会では今日までに9校の夏が終わりを告げた。その中に札幌日大高校が早くも含まれてしまうとは…。 

 甲子園大会の出場校を目ざしての南北海道大会が7月15日から円山球場で行われている。支部代表校15校が参加して今日で三日目が終わった。ここまで9試合が行われ、9校が姿を消してしまった。

 私は昨日、今日と円山球場に駆け付けたが、札幌日大の夏が終わりを告げたのと同時に、私の夏も終わりかな?と思っている現在である。

 札幌日大は出場15校のしんがりとして今日の第一試合に登場した。対戦相手は道大会出場24回を誇る北海道栄高校である。
 毎年好チームを作ってくる栄高校はダークホースとして注目はされていたが、力的には札幌日大が一枚上と私は見ていた。NHKラジオの解説者も「打力で日大が上回っている」と戦前に語っていた。

 先発は日大がエース白崎、栄が背番号10番を付けた菊谷だった。
 試合序盤は両投手の素晴らしい投げ合いが続いた。特に日大白崎は3回までに7三振を奪うという快投ぶりだった。
 しかし、安定度という点では菊谷の方が上を行っていたように思われた。序盤両校とも〇(ゼロ)行進が続いたが、塁上を賑わわせていたのは栄高校であり、札幌日大は塁に人を送ることさえ稀だった。

 試合の均衡が破れたのは、栄高校6回の攻撃だった。この回、白崎は二死を取った後、なんでもない遊ゴロを日大遊撃手が一塁へ悪送球をして生かしてしまう。白崎には前半の力投で疲れが溜まっていたのだろうか。ここから連打を許して2点を献上してしまった。
 緊張の糸が切れたかのように、その後6回、7回にも相手打線に捕まり1点ずつを取られ、4対0とリードされ、ベンチは投手交代を告げざるを得なかった。

 一方、菊谷は好調を持続した。強打を誇る日大打線は攻略の糸口をつかめないまま回を重ね、私の記憶では7回まで3人ずつの攻撃で終わっていた。(ただし、ここまで完全試合ということではなく、2度ほどヒットで出塁はしていたが、盗塁死やまずい走塁で走者をつぶしてしまっていた)

 8回になり、ようやく日大らしい攻撃を見せ、一死満塁と攻め立てたが、ここは菊谷に上手くかわされた。
 そして9回、札幌日大打線は意地を見せた。ヒットを連ねて満塁とした後、さらに菊谷を攻めて2得点し、ここにきてようやくの盛り上がりを見せたが時すでに遅し、後続が断たれて万事休す。2対4で敗戦が決まった。

 この試合を振り返ったとき、札幌日大の敗因は一にも、二にも、自慢の打線が相手投手菊谷に抑えられたことだろう。
 スタンド横からの観戦だったため、菊谷の球筋などは分からないが、札幌日大打線は当たり損ねのフライを打つ場面が多かった。菊谷の変化球に惑わされていたように思われる。
 エース白崎は責められない。5回までの力投は素晴らしく、私が見た試合の中では最も良い出来だった。惜しむらくは6回、7回に追加点を許したことだろう。そこのところさえ気持ちを切り替えて投球してくれていれば、と悔やまれる。ただ、打線がもう少し早い回に得点をしていたら、試合展開も変わって白崎の力投が続いていたことも考えられる。
 打線は水物とよく言われるが、今日の試合はそのことをよく表していたとも言える。
 私が注目していた選手Mも他の打者同様に不振で、最終回にようやく意地のセンター前ヒットを放ったものの時すでに遅かった。

 しかし、悔いても仕方がない。札幌日大の今年の夏は終わったのだ。
 選手Mはレギュラーで唯一残った2年生である。明日からは彼がチームの中心となって新たなチームを引っ張っていかねばならない。
 札幌日大高校野球部の捲土重来を期待したい。

 札幌日大を追いかけた私の夏も終わった・・・。(※ 本日は敢えて写真抜きの投稿としました)