田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

PMFオープニング・コンサート

2013-07-09 13:31:59 | ステージ & エンターテイメント
 札幌芸術の森野外ステージで「レナード・バーンスタイン・メモリアル・ステージ」を楽しんだ。心地良い札幌の夏空の下で聴くピアノソロ、フルオーケストラの響きは格別だった…。 

 東京下町ウォークシリーズを一休止して、最近の話題を一つレポートする。
 7月6日、第24回目を迎えるPMF(Pacific Music Festival)が開幕した。初日の6日午後は芸術の森の野外ステージでオープニングのセレモニーとコンサートが開催されると友人から伺い、一緒に芸術の森に赴かせてもらった。なんとこのコンサートは無料で開放されているのだ。

 開場前、入口に並ぶ聴衆のために今回のPMFの受講生だろうか?若手の演奏家が入場門の前で演奏してくれるという演出があった。
 私たちは比較的早く並んだこともあり、一般客の中では最もステージに近い椅子席に陣取ることができた。

          
          ※ 開場前に入場門のところで演奏するPMFのメンバーたちです。

 そしてここでもまたまた予定外のサービスがあった。
 開会前に今回のPMFの教授陣による演奏でJ.シュトラウスの「春の声」が演奏された。手馴れたベテランの音という感じである。

          
          ※ 今PMFの教授陣によるサプライズ演奏がありました。

 午後1時、PMFオーケストラ・ブラス・メンバーによる「市民のためのファンファーレ」で幕開けした。組織委員会理事長を務める上田札幌市長、PMFを後援する企業を代表して野村ホールディングスの代表の方の挨拶があった後、いよいよコンサート開始である。

 最初は、昨年末の浜松国際ピアノコンクールで優勝したイリヤ・ラシュコフスキー(ロシア)さんのピアノ演奏である。リストの「ハンガリー狂詩曲」など2曲を演奏したが、若手プレイヤーらしい力強さと、時に奏でる繊細さが見事に融合した演奏だった。

          
          ※ 演奏を終え、聴衆の拍手に応えるラシュコフスキーさんです。

 PMFヨーロッパと言われる今PMFの教授陣と今回の受講生(?)PMFオーケストラが一堂に会したフルフルオーケストラ(こんな表現があるのか!?)でステージ上には140~150人?あるいは200人近くの演奏者がいたのではないだろうか?
 指揮は今PMFの客演指揮者アレクサンドル・ヴェデルニコフ氏が務め、ワーグナーの歌劇「ローエングリン」の第1幕、第3幕の前奏曲、ヴェルディの歌劇「アイーダ」の前奏曲、そしてワーグナーの歌劇「タンホイザー」の序曲が演奏された。
 クラシックにそれほど精通していない私だが、パーカッションや管楽器を含めて全体の音が一度に奏でられた時の音の迫力には圧倒される思いだった。

          
         ※ この大オーケストラを見てください!とても全員を一枚の写真に収めることができませんでした。

 ふっと気が付いて後ろの芝生席を振り返ってみると、芝生席全体が人で埋まっていた。新聞報道によると集まった聴衆はおよそ4200人とのことだが、多くの人たちが青空の下での演奏を楽しんだようだ。
 私も久しぶりのクラシックに心地良い思いを残しながら会場を後にした…。

          
          ※フッと気づく後ろの芝生席にはたくさんの聴衆が詰めかけていました。