goo blog サービス終了のお知らせ 

田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

福岡の古を巡る旅 7

2013-09-24 16:34:06 | 道外の旅

城と近代的ビルが同居する北九州の中心地 小倉を歩く 

 天守閣が現存する小倉城の城下町として発展した北九州市の中心地小倉地区。そこには想像していたよりはるかに発展した街が広がっていた。小倉は歴史的建物と未来的建物、賑わいと落ち着きが同居する魅力的な街だった。 

          
          ※ 小倉の象徴「小倉城」が最も美しく見えるお堀からの一枚です。

 福岡の旅3日目の9月14日(土)は午前中に八幡西区の本城運動公園でサッカー試合を観戦の後、バスと列車で「小倉」に移動した。
 
 小倉駅に降り立ったとき、まず駅前の様子に驚いた。小倉は想像していたより遥かに大都市の様相を呈していた。駅前にはビルが林立し、駅とそれらのビルを繋ぎ二層構造に立体化されていた。その上、頭上にはモノレールが走っていた。そして、そこにはたくさんの人たちが行き交っていた。

          
          ※ 小倉駅前は写真のように立体化された街になっていました。

 小倉駅から500mも行くか行かないところに小倉が誇る近代的複合施設「北九州リバーウォーク」がある。この施設には各種の商業施設が入居しているのはもちろんだが、その他にNHK北九州放送局、朝日新聞、北九州芸術劇場、北九州市立美術館分館、西日本工業大学、などなど多くの都市の機能が集中している複合施設だった。
 私自身はここを見物して時間を取られるわけにはいかなかったのでスルーするだけだった。

          
     ※ 近代的ビル群の「北九州リバーウォーク」です。手前の円い建物がNH、その横が朝日新聞社、奥の黄色いビルが本体です。

 そのリバーウォークの横に接するように目的の「小倉城」の天守閣が屹立していた。
 「小倉城」は1602年に細川忠興によって築かれた城である。城のほとんどは焼失してしまったそうだが、天守閣のみが1959(昭和34)年に再建されたそうだ。
 その天守閣は4重5階となっているが、5階部分の屋根が下層階より張り出している唐(南蛮)造りになっているところが特徴だそうだ。内部は当時城内に飾られていたであろう「迎え虎」や「送り虎」が掲示されていたり、城下のジオラマがあったり、からくりシアターがあったりと、興味深く見学できるようになっていた。

          
          ※ 城を取り囲むように掘られたお堀です。石垣も見事です。

                
          ※ お堀越しに望む「小倉城」です。

          
          ※ 明治時代に城内に旧日本陸軍第十二師団の司令部があったことを示す大砲だそうです。

               
             ※ 天守閣内に入ると「迎え虎」が迎えてくれました。帰りには「送り虎」が…。

          
          ※ 小倉城下の庶民の様子をジオラマ化し、往時の様子を映像ととも紹介していました。

          
        ※ 天守閣から見た、小倉藩主小笠原氏の下屋敷跡に建つ書院造りの建物と日本庭園です。

 旅する中でも一度触れたが、昔から開けていた本州以南の都市の場合、都市の中心に城や城址が位置している場合が多い。そして、そこが地域の歴史を伝える場になっていたり、市民の憩いの場になっていたりする場合が多い。そうした街の核となるものがない北海道に住む私にはいつも羨ましく思うことがらの一つである。

 「小倉城」を後にして、小倉の街にある「旦過市場」や「森鴎外旧居」、などを巡って歩いた。巡り歩く中、映画などで有名になった「無法松の一生」で知られる「無法松の碑」を街角で見つけたりした。
 小倉市街を巡って歩く中で、「飲食店が多いなぁ」という印象を抱いたのだが、たまたま歩いたコースがそうだったのかもしれない。
 北九州市 小倉地区…、古さと新しさが同居する魅力的な街だった。

          
          ※ 「旦過市場」の様子です。九州ではこうした市場がまだまだ健在のようです。福岡にもありました。

          
          ※ ちょっとした街角にあった「無法松の碑」です。

          
          ※ 細い路地の奥にあった文豪「森鴎外旧居」です。

※ ブログに掲載する写真についてだが、文章の稚拙さを補ううえで欠かせない存在である。しかし、だからといって撮った写真を何でもかんでも掲載するのも考えものである。私は多くても一日の投稿には10~15枚程度に止めようと思っている。今回の小倉の場合はみどころも多く数えてみたら54枚の写真を撮っていた。その中から厳選(?)して12枚を掲載した。この選定がけっこう厄介なのだ。文章を邪魔せず、文章を補完してくれる写真を探す作業に結構な時間を要しているのが実態である。