田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

めだかの学校修学旅行 航空自衛隊千歳基地編

2015-09-30 20:36:53 | 「めだかの学校」関連

 航空自衛隊千歳基地とはいっても、実に11もの部隊からなっていることを知り驚いた。その中心はF15を要し、北の空を警戒する戦闘航空団である「第2航空団」であるが、それを支えるたくさんの部隊の存在を知ることができた。 

 9月29日(火)、めだかの学校の9月の野外学習は千歳方面を訪れた。目的地は航空自衛隊、千歳サーモンパーク、キリンビール工場の3ヵ所だった。
 私などはまだまだひよっ子といった感じの高齢者集団にとっては、いささか疲れを覚える人がいたのでは、と心配になるくらい内容の濃い野外学習だった。
 今回は、その中から航空自衛隊千歳基地を見学した様子をレポートする。

            
            ※ 基地の門を入って直ぐの航空公園には、現役を引退した戦闘機が展示されいた。

 千歳基地はご存じのように新千歳空港に隣接しているが、他の自衛隊基地と同じように厳重に警戒された中にあり、私たちは広報担当の隊員がバスに乗り込んで基地内に通され、レセプションルーム(?)に導かれた。そこでまずはPRビデオを観た。
 そのビデオから、私にとっては数々の新しい知識を得ることができた。
 滑走路は航空自衛隊用が2本、民間用が2本の合計4本の滑走路が並存しているが、その4本の滑走路の航空機の発着の官制は自衛隊側が担っているということを初めて知った。

            
            ※ レセプションルームに戦闘機パイロットの人形が展示されていてドキッとした。

 次に、千歳基地にある部隊であるが、先に記述したように11個部隊が展開している。順に記述すると〔第2航空団〕、〔第1移動警戒隊〕、〔第3高射群〕、〔北部航空施設隊第2作業隊〕、〔千歳救難隊〕、〔基地防空教導隊〕、〔千歳官制隊〕、〔千歳気象隊〕、〔特別航空輸送隊〕、〔第3移動通信隊〕、〔千歳移動警務隊〕といった具合である。そして、総数2,500余名の隊員が千歳基地には従事しているということだ。

 さて、主たる任務である日本の領空に侵入する恐れのある国籍不明機に対する緊急発進(スクランブル)であるが、東西冷戦が終わったことにより一時減っていたが、最近になってまた回数が増加傾向にあるとのことだった。数字的にはメモできなかったが、かなりの回数だったと記憶している。

 紹介ビデオが終わり、実際の見学に移った。
実際の見学は、〔千歳救難隊〕の救難機、救難ヘリコプター、と〔第2航空団〕所管のF15戦闘機を間近で見ることだった。
 いずれのところでも、現役のパイロットが説明役を担ってくれた。救難隊の任務は、戦闘機パイロットが事故に遭った際に救難活動するのが主な任務だという。しかし、実際には平時において戦闘機パイロットが事故に遭うことは稀で、災害等の救助に活動することが多いということだ。救難機はちょうど定期点検をしていたが、75時間飛行する毎に点検が義務付けられているという。

            
            ※ 千歳救難隊の大きな格納庫 兼 整備場です。(両者を兼ねるものかどうか不明)

            
            ※ 定期点検中の救難用の飛行機です。(8人乗りと伺いました)

 ヘリコプターは民間のものに比べ、かなり大きなものだったが、航続距離を伸ばすために機体の横に大きなタンクを搭載しているのが目立った。空の条件さえ良ければ千歳から大阪まで飛行できるということだった。

            
            ※ 民間のヘリコプターとは全くイメージが違い、こわもてのイメージです。

 続いて、航空団のF15戦闘機が多数並ぶところへ導かれた。こちらは写真撮影がNGである。傍で見るとかなり大きな機体、エンジン全開時にはヒトをも飲みこむという巨大なエンジン、いかにも戦闘機といった物々しさだった。見学者を前にして、当然ミサイルは搭載していないものの、8発の大小ミサイルを搭載可能とのことだった。
 説明役のパイロットがF15一機の購入価格が100億円だと、我々に紹介した際にはどこか誇らしげな表情だったのが印象的だった。それだけ、自らの任務に誇りと重責を感じながら日々従事しているということなのだろう。

            
            ※ 隊員が食事を摂る食堂ですが、木製のテーブル、椅子が柔らかな印象を与えます。

 さらに私たちは、隊員食堂において昼食を摂ることができた。たくさんの隊員が食事を終えた後の時間帯に昼食を摂らせてもらったが、栄養のある美味しい昼食だった。ちなみに当日のメニューは、シメジの炊き込みご飯、サンマの塩焼き、ゴボウ炒め、テングサのみそ汁、といった内容だった。
 その他、隊員が憩う厚生施設も見せていただき、見学は終了した。

            
            ※ 当日、私たちがいただいた昼食です。

            
       ※ 売店、喫茶、レストラン、トレーニングジムなど、隊員がリックス出来る施設が揃う厚生センターです。

 安保法制などセンシティブな話題の多い自衛隊ではあるが、私はそれには直接コミットするつもりはない。
 ただ、日本を取り巻く状況はけっして安泰なものではなく、むしろ日に日にきな臭さが漂ってきている状況にあるとも伝えられている。そうした状況にあって、彼らが日本の空を護っていることを忘れてはならないと思った…。