田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

面白い!セブンイレブンくつろげマス席

2015-09-11 17:23:39 | スポーツ & スポーツ観戦
 オヤジたちの“喝!”も虚しく完膚なきまで打ちのめされたソフトバンク三連戦だった…。こうなったらファイターズファンとして考えるのは、栗山監督がCSシリーズを睨んで壮大な戦略上の戦いを仕掛けたのではないか?と信じたいのだが…。それにしても「セブンイレブンくつろげマス席」は面白く、笑える席だった。 

 いや~、まいりましたねぇ。大谷投手があそこまで打ちまれるとは…。前回の対ソフトバンク戦でも叩かれていたので,今回こそはリベンジを果たしてくれるものと信じていたのですが…。
 私たちの席が沸いたのは、2点リードされた5回裏に中島選手が放った2点タイムリーで同点にした瞬間だけだった。せっかく追いついたものの、その裏6回表に打率2割1分と低迷する二宮選手に2点タイムリーを献上する姿に好調時とはほど遠い大谷投手を観た思いだった。

          
          ※ 日ハムの若きエース大谷の快投に期待したのだが…。

 くつろげマス席は、二宮選手の一打ですっかり白けきったようだった。一人、二人と席を離れ、ドーム内を散策し始めるオヤジが出てきた。
 その「セブンイレブンくつろげマス席」だが、席は一塁内野席の最上階近くに10のボックスが設置されていた。そこは周りの座席をかなり犠牲にして作られていた。
 席の広さは畳三畳分、そこに期待どおりの丸いちゃぶ台と、小座布団が5枚が用意されていた。スペシャルなサービスとして双眼鏡が2台、持ち去られないように工夫されて置かれていた。

          
          ※ 写真のように最上階近くに「セブンイレブンくつろげマス席」が10ボックス設置されていました。

          
          ※ 「セブンイレブンくつろげマス席」の内部です。ゴミ箱の中双眼鏡がありました。

 畳三畳とはいってもばかにできない広さである。全員がそうするのは無理かもしれないが、大人が横になって観戦することも可能な広さでなのだ。
 私たちはさっそく買い求めてきた弁当や総菜をちゃぶ台に並べ、ビールを取り寄せ、試合前から盛り上がっていた。「今日こそは、大谷がソフトバンクを握り潰してくれるはず」と…。あゝ、それなのに…。

          
          ※ 早速宴会開始です。ちゃぶ台には載りきらない弁当、総菜がまだまだ…。          

 時間は前後するが、今回の企画担当である私は参加するオヤジたちにある宿題を課していた。(こうしたことを考えるのが好きな私をきっと仲間たちは煙たがっているのでは?)
 その宿題とは、「ウェブ上からファイターズのディープな情報を探してくること」というものだった。

          
          この日は、陽選手の故郷、台湾から大挙して応援団がかけつけ大盛り上がりでした。

 H氏は、選手の年俸についてさまざまな角度から調べたものを提示してくれた。それによると、ファイターズの年俸総額は12球団中11位。対するソフトバンクは第1位で、ファイターズの2倍近くだということが分かった。(それだもかなわないわなぁ…)その他、H氏の分析では、選手は30歳代になると年俸が飛躍的に増えているそうだ。このことは30歳になっても残っている選手はレギュラーなど主力級に限られてしまうという現実だろうと思われる。

          
          ※ せっかくの大応援団の前で1安打こそ放ったものの4三振と大ブレーキ。
           応援団も残念だったろうが、陽選手が一番残念だっただろう。  

 S氏は、球団の歴史を調べてきてくれた。それによると、日本ハムは、「セネターズ」(1946)、「東急フライヤーズ」(1947)、「急映フライヤーズ」(1948)、「東急フライヤーズ」(1949~1953)、「東映フライヤーズ」(1954~1972)、「日拓ホームフライヤーズ」(1973)、「日本ハムファイターズ」(1974~2003)、「北海道日本ハムファイターズ」(2004~現在)となるそうだ。ずいぶん変遷を重ねながら今に至ったことが分かる。私の記憶が明らかなのは「東映フライヤーズ」の頃からだが、その前には年毎に経営主体が変わるという苦難の時代があったようである。

          
          ※ オーロラビジョンが大きくなっことで各選手の細かなデータが提示されるようになりました。
           画面は中島選手のデータですが、OPSとか、BBIPなど見慣れぬデータが…。

 もう一人のH氏は、宿題を忘れたということで、バケツをもって室外に立たされるところだったが、仲間の温情でなんとか免れることができた。

 肝心の私であるが、ネットサーフィンをあまりしない私はおざなりな検索で「ファイターズ 裏話」というページから「ファイターズファンあるある30」という話題を提供した。
 ファイターズファンなら「あるある!」といった話題である。例えば、「今のファイターズがあるのは新庄のおかげだ」、「栗山監督の涙にもらい泣きする」、「今でも稲葉のことが好き」、「ドラフトで競合しても自信あり」、「大谷のメジャー挑戦を考えると切なくなる」などなど…。「うん、言えてるね」という話題が数多く並んでいて興味深かったので話題として提供をした。

          
          ※ 試合に興ざめした私は、大して意味もなくドームの天井を撮ったりしていました。

 といったようなことを肴にしながら、試合開始を待ったのだが、すでにご存じのとおり、大谷の登板も虚しソフトバンクに3対7といいようにやられて3連敗を喫してしまった。
 あまりの不甲斐ない敗戦に、「これではCSで戦っても相手にならないわ」と考えつつ、別な考えも頭をもたげてきたのだった。
 それは、栗山監督はきっとソフトバンクに対して壮大な戦略を仕掛けてこの三連戦に臨んだのではないかと…。つまり「死んだふり作戦」である。ソフトバンクに早々にシーズン優勝を決めてもらって、ソフトバンクナインに「ファイターズは相手ではない」と油断させておいて、爪を研き決戦に臨むという戦略を描いたのではないかと…。そんなことないか?! でもそうでも考えないといたたまれない思いにもなる三連戦だった。

          
          ※ 私たちの席からグラントを見たところ。グランドを俯瞰することはできますが、細かなプレーはちょっと…。

 「セブンイレブンくつろげマス席」は、面白く、笑える席だったが、我々シニア年代には、長い時間座っての観戦は下半身に負担を及ぼす観戦スタイルでもある。見終わったときにはかなり足腰に痛みを感じてしまったのも事実である。そのあたりの対処法を考えて観戦すると、仲間内とか、家族とかで、ワイワイと楽しみながら観戦できる絶好の席なのでは、と思った。