私が現職時代に良く口にしていた言葉である。今回、「めだかの学校」の「給食会」に参加していて、その言葉を思い出していた私だった…。
昨日レポした「映画の中の北海道~昭和編」の後、いつものように「給食会」が行われた。
「めだかの学校」では、月に2回の学習会を開催しているが、そのうちの月の初めの学習会の後には「給食会」を行うことが恒例となっている。
「めだかの学校」に参加し始めた当初、「給食会に参加しませんか?」と誘われた時は、学校の給食会だから、本当に食事を楽しむ会なのかな?と思いながら参加した。しかし、そこは大人の会である。案に相違して、飲んで、食べて、おしゃべりをする楽しい飲み会だったのだ。
以来、律儀な(?)私は特別の用事がない限り、毎回のように参加するようになった。
さて、タイトルの「歴史は夜創られる」ということだが、時の権力者が寝物語に秘密を漏らしたことによって、国や領土の命運が分かれたなどいう艶っぽい話ではない。
現職時代に私はしばしば次のような経験をすることがあった。
昼間の正式な会議などでは、なかなか名案が出なかったり、意見が衝突して結論が出せなかったりするケースがよくあった。
ところが、酒を介した会合において、ひょっとしたことで素晴らしいアイデアが生れたり、建前で反発していた者同士が本音では意気投合したりするケースがあった。
もちろんその席で正式に課題が解決するということではなく、そうした席を経たことで正式な会議においても、そこで語られたことがベースとなって課題が解決したことがしばしばあり、私は密かに「歴史は夜創られる」などとうそぶいていたものである。
職務に直接関わらない、職場の文化を形成していくのは、まぎれもなくこうした飲み会である場合が多いと感じている。私の経験では、職場で駅伝大会に出場したり、十勝のママチャリロードレースに参加したりしたのも、全て飲み会での発言がキッカケとなったものだった。
「めだかの学校」でも、お酒を介することによって正式な会合では遠慮していたことも、心のバリアーが低くなったことで様々なアイデアが提起され、それが「めだかの学校」の学習会の企画として取り上げられたケースが何度もあったと聞いた。
先日の給食会においても、思い切って自らの考えを発言されている方がいらっしゃった。聞いている幹部の方がそれをどう受け止めたかは知る由もないが、あるいは幹部氏の考えに影響を与えるひと言であったとも考えられる。
私はまだ新入りと心得ていて、そうした類いの発言は慎んでいるつもりだが、あるいは自覚しないうちに自らの考えを発しているかもしれない。
酒にまつわることわざの中に「酒は詩を釣る針」という言葉があった。その意味するところは「酒を飲むことによってとてもリラックスができて感性が豊かになり、詩歌も生まれる、引いてはいい事を思いつくということ」
適度な酒を楽しみ、良いアイデアを交歓する楽しい場として、これからも「給食会」に参加し続けたいと思っている。