昨日のニュージーランド 対 イングランド戦、まさかオールブラックスがあんなにもろく敗れるとは…。どちらに転ぶかノーサイド直前まで固唾をのんで見守った南アフリカ 対 ウェールズ戦。世界最高峰のラグビーの戦いを堪能させてもらった準決勝の2試合だった。
昨日のイングランド 対 ニュージーランドの対戦はまさかまさかの試合内容だった。それまでのニュージーランド代表“オールブラックス”の戦いぶりはWC三連勝に向けて万全の戦いぶりを見せていたので、ニュージーランド有利と見ていた。しかし、いざ試合が始まってみると、予想以上のイングランドの戦いぶりだった。試合開始直後にイングランドが早くもトライを奪ったことから、終始イングランドがゲームを支配し、オールブラックスらしさを発揮させることなく、見事の勝利を飾り決勝戦に駒を進めた。
※ ニュージーランド 対 イングランド戦の激しい戦いの一場面です。
一方、本日のウェールズ 対 南アフリカ戦は緊迫した戦いとなった。前半両チームともトライを奪えず、ともにPG(ペナルティゴール)を決め合う戦いで南アフリカが1PG差の9対6で折り返した。後半すぐにウェールズがPGで同点とし、試合がどちらに転ぶか全くわからない展開となった。その後ようやく南アフリカが1トライ1ゴールで16対9とするものの、ウェールズも負けじと1トライ1ゴールを決め16対16とふたたび同点とするスリリングな試合展開となったが、試合後半ウェールズの反則から南アフリカがPGを決め、結局これが決勝点となって19対16で南アフリカが決勝戦に駒を進めることとなった。
※ 本日の試合で4PG、1CG(コンバージョンゴール)の全てを完璧に決めた南アのハンドレ・ポラード選手です。
二つの試合共に、ラグビーの醍醐味を堪能させてくれるものだった。特にハイレベルの試合では防御(ディフェンス)がとてもしっかりしていて、簡単にはトライを許さない緊縛した戦いを強いられることを実感させてくれた。また、PGを狙うキッカーの正確さにも際立つものがある。本日の試合では両チーム合わせて9本のゴールキックがあったが、両チームのキッカー共に1本のミスもなくゴールを決めていたところに世界レベルの凄いところを見せられた思いだった。
さあ、これで11月2日(土)の決勝戦はイングランド 対 南アフリカの一戦となった。はたしてどのような結末が待っているのだろうか?決勝戦に相応しい素晴らしい戦いが繰り広げられることを期待したいと思う。
※ 本日使用の写真は全てウェブ上から拝借しました。