ホルンのみが10本そろった演奏はさすがに迫力があった。その他に四重奏、五重奏も披露されたが、久しぶりのコンサートとあって時にはほころびも散見されたが、ホルンの調べに心地よく身を委ねたひと時だった。
本日午後、札幌市資料館において「バッカス・ホルン・アンサンブル」というグルーブの演奏会があることを知り、資料館に駆け付けた。
いただいたパンフレットによると「バッカス」とは、ローマ神話に登場するワインの神様ということで、メンバーは年齢も、性別も、職業もバラバラだが、「楽しいお酒とホルンが大好き」という共通項で集まったグルーブだそうだ。本日は男性4名、女性6名の計10名が演奏された。演奏された曲は下の写真プログラムのとおりだが、全員での演奏は1曲目の「双頭の鷲の旗の下に」と最後の「ローエングリン・ファンタジー」の2曲で、他は4重奏、五重奏で演奏された。
演奏会が行われたのは札幌市資料館の研修室というところだったが、ちょうど学校の教室を少し狭くしたくらいの広さのために10本のホルンが一斉に音を出すとそれは十分すぎる音量で、迫力ある音として私の耳に伝わってきた。
10人での演奏ではその迫力に押されて(?)音のほころびには気づかなかったが、五重奏、四重奏では残念ながらところどころで素人の私にも分かるミスが散見されたのがやや残念だった。しかし無理もない。演奏会自体がこのコロナ禍のため2年ぶりということだ。その間のモチベーションの維持も大変だったことだろう。コロナ禍が鎮まる(?)これからは思う存分に練習されて腕を磨かれることを期待したい。
と生意気なことを述べたが、演奏会を実施するにあたって練習をしながらさまざまな準備もされ、印刷代や会場料なども自己負担で入場料を取らずに演奏会を実施されたのだから、「バッカス・ホルン・アンサンブル」の皆さまには心から感謝したいと思う。
最後にアンコールで披露された「花は咲く」はバッカスの皆さんの今(現代)への思いを込めた一曲だったと受け止めた。ありがとうございました。