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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

田舎おじさん釧路を歩く 後編

2009-12-21 16:36:32 | 札幌ウォーク & Other Walk

 「湖と港の眺望コース」は後半も見どころ満載だったのですが、時間切れとなり後半1㎞くらいを省略しなければならなくなったことがちょっと残念でした。
 
 昨日の投稿で説明しませんでしたが、私はこの湖と港の眺望コース(コースマップはこちら 約6㎞)をマップに指示された方向とは反対に回っています。(次の集合場所との関係で)

 米町公園を後にし、すぐ隣には釧路を代表する(?)「厳島神社」があります。18万都市(かつては20万都市を誇ったのですが)を代表する神社としては「少し小ぶりかな?」と思ったのですが、いかがでしょうか?
        
        ※ 釧路厳島神社の境内と本殿が見えます。

 それから少しコースを外れ、「米町ふるさと館(旧田村邸)」「佐野碑園」をカメラに収めました。両施設ともに由緒ある施設でしたが先を急ぐ私にはゆっくりと佇む余裕がありませんでした。
        
     ※ この施設にも資料がたくさん展示されているということなのですが…

        
        ※ 木製の門柱が立っている佐野碑園です。ここは釧路の
         開発に功績のあった佐野孫右衛門の碑が立っていること
         から佐野碑園と呼ばれていますが、啄木の歌碑や釧路で
         初めての学校の丸太学校などたくさんの記念碑が立てら
         れているそうです。         


 コースに戻って啄木がよく歌留多を楽しんだことから歌留多寺とも呼ばれていた「本行寺」が小高い丘の上に建っています。その入口の門のところに啄木の歌碑が立っていました。その歌は、
  一輪の 赤き薔薇(そうび)の 花を見て 
              火の息すなる 唇(くち)こそ思へ
        
        ※ 本行寺の門前横に立つ石川啄木の歌碑です。 

 コースをさらに行くと、右手に釧路最初のキリスト教会として明治21年に建立された「釧路聖公会」の尖塔が見えてきます。
        
        ※ こうした尖塔や三角屋根はとても目立ちますね。        

 さらに左手奥には「しゃも寅の井戸」といういかにも興味をそそるネーミングの史跡があります。
 その名の由来は、この辺りに「しゃも寅」という料亭があり、そこの飲料水として使われていたことからそうした名がついたということです。料亭「しゃも寅」には在釧当時の石川啄木もよく出没していたということです。
 ここにも啄木の歌碑があるのですが、何せ市内には25もの啄木の歌碑があるとのことですので以下は割愛することにします。
        
        ※ しゃも寅の井戸ですが、現在は地震などの影響で飲料
         水としては適さないそうです。

 コースをさらに行くと、左手に広壮な建物が見えてきます。昭和29年に天皇行幸の際に宿泊したという「六園荘」です。けっして目立つ建物ではありませんが、しっとりと落ち着いた雰囲気を漂わせていました。
        
        ※ 一見普通の住宅のようですが、右手に建物は広く広がっています。

 コースをマップどおり辿っていくと、やがて塀に囲まれた「釧路刑務所」が見えてきます。大正5年に建設されたといいますから、当時は人里離れたところだったのでしょうが、現在は周りを住宅に囲まれ、ちょっと違和感も感じました。
        
        ※ 住宅街の中に建つ「釧路刑務所」です。
     
 コースは一度坂を下り、国道を跨いで再び坂を上ります。するとそこに「釧路裁判所」、そして「釧路地方法務合同庁舎」が建っています。合同庁舎の壁に「裁判員制度」の発足のPRが大書されているのを見て、公の施設にしては珍しい措置と思ったのですが・・・。
        
        ※ ご覧のように「裁判員制度」を大きくPRしていました。

 合同庁舎のすぐ側に「千代の浦海岸」が一望できるスポットがあります。太陽光線が海面に反射して写真は撮りづらかったものの、なかなか良い眺めでした。
        
        ※ 太陽の光がまともに海面に反射していました。

 そこからほどなく行くと、今度は釧路の市街地にある小さな湖「春採湖」が一望できるところがあります。湖はほとんどが結氷していて、一面が真っ白に見えました。
        
        ※ 白く結氷した春採湖です。一ヶ所だけ水面が顔を出していますね。

 ここで残念ながら時間切れとなってしまいました。釧路へ来た第一目的の集合時間が近づいたためです。残り約1㎞だったのですがしかたありません。

 コースは見どころが多く、今回のようにかけ足で歩くのではなく、ゆっくりと各所に立ち寄りながら釧路の歴史を感じてみるのも良いかもしれません。
 


田舎おじさん釧路を歩く 前編

2009-12-20 21:44:20 | 札幌ウォーク & Other Walk

 ※ 釧路から夕方帰ってきました。 


  釧路といえば、歌人「石川啄木」が若き日に一時期暮らした街として知られています。ウォーキングコース「湖と港の眺望コース」の前半は石川啄木の跡を辿るウォークでした。
 
 健康くしろサポーターズクラブが作成した「湖と港の眺望コース」(コースマップはこちら 6km)は釧路の観光スポットフィシャーマンズワーフをスタート&ゴールとするコースでした。
        
        ※ コースのスタート&ゴールのフィッシャーマンズワーフの全景です。

 コースはスタートして直ぐに、これも観光スポットの一つ「幣舞橋」を渡り南大通を米町方面に向かいます。
        
        ※ 幣舞橋は4つの彫刻が立っていることでも有名です。

 橋を渡って少しコースを外れて、啄木が勤めていたという釧路新聞社跡に新聞社の建物を模して造った「港文館」に寄りました。
        
        ※ 旧釧路新聞社の社屋を模した「港文館」です。

 港文館の横には啄木の立像と歌碑が立っていました。
 啄木は記録によると釧路で暮らしたのはわずか76日間だったということですが、その間にかなりの歌を創ったようです。港文館横の歌碑には、
  さいはての 駅に下り立ち 雪あかり
          さびしき町に あゆみ入りにき
という歌が刻まれていました。
        
        ※ 啄木の彫像の横に歌碑が並べて立てられていました。

 港文館にも立ち寄りましたが、啄木関連の展示が大多数を占めていて、面白いと思ったのは北海道歌留多の木札が並べられていて、啄木の創った歌が書かれていて「百人一首」ならぬ「一人百首」と命名されていたのが面白いと思いました。

 続いて、マップにある「啄木下宿跡」というのを探したのですが、そのあたりを探しても見つかりませんでした。ところが近くのシーサイドホテルの横に小さな表示があり、そこに「啄木下宿跡」と記されていて、歌も一首刻まれていました。その歌は、
  こぼりたる インクの罎(びん)を 火に翳(かざ)し
                    涙ながれぬ ともしびの下
        
        ※ すでに跡形もない「啄木下宿跡」でした。 

 南大通は大通とはいっても人通りはほとんどなく閑散とした街並みでした。
 マップに出ていた「金比羅院」というちょっと寂れかけたような寺院をカメラに収め、米町公園に向かいました。
        
        ※ 残念ながらこの金比羅院についての説明は見つかりませんでした。

 釧路港を見おろす位置に立つ「米町公園」には灯台を模した小さな建物と、俳人高浜虚子の句碑と石川啄木の歌碑が並ぶように立っていました。
        
        ※ 「米町公園」に立つ灯台を模した小さな建物です。

 高浜虚子の句は、
  灯台は 低く霧笛は 欹(そばだ)てり
とありました。
        
        ※ 高浜虚子の句碑ですが、その奥に釧路港が見えます。

 一方、啄木の歌は釧路を詠んだ歌としては最も有名な、
  しらじらと 氷かがやき 千鳥なく 
             釧路の海の 冬の月かな 
という歌が刻まれていました。
        
        ※ 「しらじらと~」と続く有名な歌碑が立てられてありました。

 啄木をめぐるウォークはまだまだ続きます。


釧路にて

2009-12-19 17:36:20 | 道内の旅

 突然ですが釧路に来ています。
 毎年、年に一度だけ同じ学校に勤めた気の合う5人が集まって旧交を温めています。今年はその会場が釧路になったというわけです。
 そこで、おじさんは考えました。ただ親しい人に会いにいくだけではいかにも惜しいと…。いつも一粒で二度の美味しさを求めるおじさんです。今回も集合時間より早く釧路に着いて、釧路の街をウォークすることにしました。なかなか興味深いウォークでした。
 詳しくレポートするには携帯からの投稿では辛いので帰ってからにします。
 写真は釧路を代表するスポットの幣舞橋です。


映画 11 3D版 クリスマス・キャロル

2009-12-18 21:09:16 | 映画観賞・感想

  今話題の3D映画(立体映像の映画)を体験してみようと札幌シネマフロンティアに足を運びました。対象の映画は二つありましたが、私は「クリスマス・キャロル」をチョイスしました。果たしてその感想は?
 
 今、アメリカをはじめてとして世界各国でデジタル3Dを導入する映画館が急増しているそうです。
 そうした傾向を読んで、先日NHKの「クローズアップ現代」でも3D映画のことを取り上げ、技術の進歩の様子を紹介していました。
 札幌では、札幌シネマフロンティアが今のところ唯一上映可能な映画館のようです。

 シネマフロンティアにおいて「クリスマス・キャロル」の3D映画は一日一度(3D映画でないものも上映されています)、18時20分からしか上映されていませんでした。そこで某日、勤務を終えてから観賞に行ってきました。料金は普通料金にプラス3D料金300円が加算され、3D観賞用の眼鏡が渡されます。

 映画「クリスマス・キャロル」は、イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの代表作ですが、それを原作としてディズニー社が制作したものです。
 精巧なメーキャップを施して登場人物をディフォルメさせ、そこにCG技術を駆使した画面はまさにディズニーワールドです。
 確かに画面は立体感があり、時には画面が飛び込んでくるような錯覚を起こさせる場面もありました。
 それはそれで「一見の価値有り」と思いましたが、果たして3D映画がどれだけ効果的か、ということになると私はいささか疑問を感じました。

 それを私は映画を見終わって、街の景色を眺めながら感じました。
 私たちは街の景色を案外平板的に見ているような気がします。(少なくとも私の場合は・・・)平板的に見ながらも、それは当然の如く立体的であることを当然視しながら見ているのです。
 これまでの映画も同じではないかと思えるのです。平板な画面を見ながらも、私たちはそこに立体的な画面を描きながら映画を観賞していたのではないかと・・・。

 ですから、今回3D映画を観たときに、異常に感じる立体感がむしろ不自然に思えたのです。
 観た映画がディズニーのフィクション物でしたからそれはそれで楽しめたのですが、果たしてシリアスな物とか、恋愛物などに3Dが適しているかと問われたら?を付けざるを得ません。不自然な立体感がかえってストーリーに入っていけないという弊害があるのではと思ってしまうのです。

 過去の立体映画よりは格段の技術進歩があったという3D映画です。
 果たして映画の主流となっていくのでしょうか?
 現時点での私の判断は???なのですが・・・。


「地域学」を考える

2009-12-17 19:15:35 | 札幌学 & ほっかいどう学
  最近私は「札幌学」なる講座を意識的に受講していますが、東北各地の「地域学」を創始した本家本元である赤坂憲雄氏の講演を聴くことができました。
 
 赤坂憲雄氏とは、現在東北芸術工科大学大学院長を務められていますが、と同時に民俗学者として有名な方です。特に「東北学」を提唱し、確立したことで、その後の国内の地域学ブームを引き起こす因を成したことで知られています。
        
 その赤坂氏を迎えた「『ほっかいどう学』実践講座 in 札幌」が12日(土)かでる2・7で開催され参加してきました。演題は「地域学、東北知の鉱脈を掘る」という高尚な題が付けられ、話の内容も私などが理解するには少々難解な内容であったように思います。
 氏はすでに一度本講座の講師を務められていたということから、地域学の概論的内容を省略したきらいがあり、私のように初めて聴く者にとってはさらに難解になってしまったところもあったようです。そうした中で、私なりに氏の言葉から学び得たことを記録しておくことにします。
        


 氏は人間の歴史の始まりは定住の地をもたず、離合集散を繰り返す「遊動」の歴史であったとします。それが約一万年前ころから人類は群れをつくって「定住」するようになった。定住によって、人々の文化を育む「里山」が生まれた。
 それが現代になって住んでいるところでの生業が成り立ちにくくなり、再び「遊動」の時代を迎えたようだと分析します。それは同時に「里山」の消滅をも意味してくることになる。
 里山が消滅する前に、そこでの人々の暮らしや文化を記録に留めること、それも「地域学」の一つである。(と赤坂氏は明言はしていませんが、私はそのように受け取りました)

 赤坂氏はその他にも民俗学者らしく、日本の歴史や現状、人々の暮らしの断片を切りとり、氏らしい見方・考え方を数々提示してくれました。赤坂氏の中ではもちろん全てが連環しているのだと思いますが、私には少々断片的すぎて、それらを結び付けることはできませんでした。
 その中で、中心が一つしかないような同心円的な地域学の形態・組織は消滅していくだろうと予言し、中心が二つも三つもあるような複雑な集合体の方が多様な形で発展していくと述べました。
 このことが何を指すのか、今の私には理解できないところですが忘れずに記憶しておきたい一言です。
        

 この機会に一般論的な地域学を調べてみました。すると、「自分の住む地域の歴史や文化、産業、自然などを見つめ直し、地域の魅力や可能性を発掘しようとするもの」とありました。
 私が学ぶ「札幌学」はまさにここでいうところの地域学に他なりません。

 赤坂氏が考える地域学は、民俗学的視点から、あるいは学術的視点から地域史、地域学を捉えたものであるように思います。
 私が学ぶ「札幌学」は民俗学的意味は薄いけれど、確かに地域学の一つと言えそうです。
そうした意味では「札幌学」は、赤坂氏が主張するように地域学には二つも三つも中心があってよいとするその具体の一つなのかなぁ、と考えたりしたのですが・・・。

ミュンヘン・クリスマス市 in SAPPORO 2009

2009-12-16 20:50:54 | 札幌(圏)探訪
 いつもちらっと眺めるだけで長居はしなかったクリスマス市ですが、今年はワインを飲んだり、ソーセージを頬張ったりして少しだけ楽しませてもらいました。 

 ホワイトイルミネーションを楽しんだ後は、大通公園2丁目広場で開催されている「ミュンヘン・クリスマス市」を覗かないわけにはいきません。
 たくさんのブースが並び、クリスマスにちなんだ飾り物、そしてドイツ風の食べ物屋さんが軒を並べています。
        
      ※ テレビ塔をバックにしてミュンヘン・クリスマス市の会場ゲートです。

 私はまず「ミュンヘン・クリスマス市 in SAPPORO 2009」を記念したマグカップを購入しました。(500円) ※私は昨年も購入したのですが、どこへ行ってしまったか…。 
        
        ※ 毎年デザインが変わる記念のマグカップです。

 そして一緒に行った妻は寒い中での飲食に難色を示したのですが、お目当てのグリューワイン(400円)とライ麦パンにソーセージを挟んだグリル・ブルスト(500円)を買い求めました。
 グリューワインとは、赤ワインにシナモンやグローブなどの香辛料と砂糖を加えて温めたワインで、「赤ワインが苦手の人でも飲みやすい」という触れ込みでした。しかし、赤ワイン好きの妻からも、赤ワインが苦手の私からも不評でした。飲み慣れていないということが大きな原因のように思います。
 グリル・ブルストの方はとても芳ばしくなかなかいける味でした。
        
        ※ あまり美味しそうに見えないグリル・ブルストですが、ケ
         チャップとマスタードをかけるとなかなかいける味です。

 その後、場内の店を冷やかして回りましたが、物欲がすっかり失せてしまった私と妻はきらびやかな飾り物をただただ眺めるだけでした・・・。
        
        ※ ご覧のように色鮮やかな飾り物がたくさん売られています。

        

 唯一、例年気になりながらも手を出さなかったローストアーモンドを求めてみようと思いました。
        
       ※ ローストアーモンドをその場で加工して販売しているブースです。

 バニラやシナモン、カカオなどの甘味をまとったアーモンドですが、試食してみると甘さと芳ばしさが口の中に残ります。ただ、写真のような容器に入ったLサイズが2,000円という値には割高感も残りました。
        
        ※ 白がバニラ、赤がシナモン、茶がカカオ、でいいのかな?       

 昨年からこのミュンヘン・クリスマス市は12月24日まで開催されるようになったそうです。
 それまでの6年間は出店しているドイツ人がクリスマス・イブを本国で過ごすために12月中旬で終わっていたようなのです。しかし、市民の要請もあって商売優先(?)となったのでしょうか、昨年も今年も12月24日まで開催されるようになったようです。
        

 ホワイトイルミネーションを楽しみ、ミュンヘン・クリスマス市でクリスマスの飾り物を購入し、飲食も楽しむというのが札幌っ子の年末の楽しみの定番の一つとなりつつあるのかもしれませんね。

初滑り?

2009-12-15 21:39:54 | その他

 自然に降った雪の上で初滑りをしました。といってもスキーの話ではありません。今朝出勤するときに交差点で今シーズン初めてツルッと靴底を滑らせたのです。

 昨夜来、ちょっとまとまった雪が降りました。(といっても記録ではわずか1cmだったそうです)
 一面真っ白の雪景色を久々に見た思いがします。
 今日の出勤時刻は午前10時45分でしたので、午前10時過ぎに自宅を出たときに歩道はもちろん、車道もまだ白いままでした。
        
        ※ 旧札幌厚生年金会館横の車道は真っ白でした。  
 
 10時を過ぎても車道が白いままだったことは、気温も低かったせいのようです。
 しかし、根雪となるには少し積雪が少なすぎたようでした。
 17時30分、帰宅するときには車道も、歩道もかなり白いものが消えていました。

 先日発行した「マンションだより」に私は次のように書きました…。
   本格的な冬の使者がなかなか訪れません。
   スキーヤーやボーダーからは嘆きの声が…。 
   そうでない人たちからは歓迎(?)の声が聞こえてきそうです
   冬の訪れは遅くとも、暦の厚さだけは確実に減り師走を迎えています。
  
 車の運転や歩行に多少の不便さはつきまとうものの、12月の札幌はやはり「白い札幌」が似合いそうです。
 ホワイトクリスマスを楽しめるのは、札幌(北海道)の人たちの特権ですからねぇ…。
        
        ※ 北大植物園横の歩道ももちろん真っ白でした。

 交差点で靴底をツルッと滑らせたときに、今日のタイトル名が浮かびました。


北海道の臨床心理士の実状 ~ 「ほっかいどう学」レポート №7

2009-12-14 19:35:36 | 札幌学 & ほっかいどう学
 心の病を訴える人が増加しつつある現代において、カウンセリングはその病を癒す有効な手段の一つといわれています。そのカウンセリングを行うカウンセラーの中でも臨床心理学の学問的な基盤を持った方を「臨床心理士」と呼んでいるようです。 

 道民カレッジ「ほっかいどう学」放送大学講座の第7回講座は「こころの健康のために~北海道における心理臨床を考える~」と題して、北翔大学の稲田尚史教授と北翔大学大学院の村瀬嘉代子教授のお二人による講義でした。
 講義はまだ一般的にはその認知度が低い「臨床心理士」という職についての理解を図るというのが目的のようでした。
 臨床心理士という制度ができてまだ日が浅いこともあり、多くの臨床心理士が札幌圏に偏在している事実があります。北海道のように広大な地域では専門的技量を有する臨床心理士によるカウンセリングが受けられない地域が多数存在することが課題のようです。
 そのことに対する解決策は果たして?

 それでは私の第7回目のレポートをご覧いただきたいと思います。
 なお、第7回目の放送講座の内容をご覧になりたい方はこちらをクリックください。(

 「こころの健康のために~北海道における心理臨床を考える~」感想レポート
社会が複雑化する中で心の病を抱える人たちが増加傾向にあり、カウンセリングの重要性が増してきているようです。そのカウンセリングを行うカウンセラーの中で、臨床心理学の学問的基盤を持ち資格認定協会によって認められた人を「臨床心理士」と呼んでいるとのことです。
 臨床心理士が誕生してからまだ日が浅く、道内では平成4年に北海道臨床心理士会が誕生したそうです。そのため社会的な認知度はまだ低く、私など3年前までオホーツク地方で教員をしていましたが、恥ずかしながら「臨床心理士」の存在を詳しくは知りませんでした。
 その臨床心理士が現在では道内に460余名もいるのですが、そのほとんどが札幌圏に偏在していることが課題のようです。
 例えば現在道内の各小・中・高校ではスクールカウンセラーの配置を進めていますが、札幌圏以外では臨床心理士の資格を得たスクールカウンセラーが極端に少ない現状のようです。
 このように臨床心理士が地方に少ない現状に鑑みて、講師の村瀬氏は北海道の地域性や風土に応じた心理臨床として「統合的アプローチ」が有効であると提唱しました。その統合的アプローチとは、複数の視点から観察し、全体像を押さえながら、個別的に対応することだ、としています。
 統合的アプローチが心理臨床の一手法であることは理解できましたが、そのアプローチ法が臨床心理士が少ない地方になぜ有効であるという点については残念ながら理解することができませんでした。

ホワイトイルミネーション 2

2009-12-13 17:36:14 | 札幌(圏)探訪
  私には同じ光の演出で有名な「神戸ルミナリエ」をどうしても好きになれません。それに対して「仙台ケヤキ並木の光のページェント」には共鳴を覚えるのです。その違いは…
 
 この時期になると札幌だけではなく、どこの都市でも光の演出をするようになってきました。
 その中でも「神戸ルミナリエ」、「仙台ケヤキ並木の光のページェント」は有名です。どちらも実際に見たことはなく、テレビから受ける印象ですが私の受ける印象はリード文で述べたように違ってきます。

 その違いは…。
 「神戸ルミナリエ」の方は完全に人工的な美しさを誇っているように見える点です。その幾何学模様の美しさには圧倒されるような思いがありますが、どうしても何もないところに人が創り出したという思いがつきまといます。
 それに対して「仙台ケヤキ並木の光のページェント」の方は、定禅寺通りのケヤキ並木を活用して、ケヤキ並木を美しく際立たせる演出をしているところに共鳴するのです。

 まあ「どうでもいい」と云えば、どうでもいいことなのですが、私はそんな思いをもってしまいます。
 そうした目で見ると、札幌のホワイトイルミネーションは両者の要素を有しているように思えてきます。
 そこで昨日は、人工的な美しさを創り出したイルミネーションだけを特集しました。
 今回は、大通公園やその他のところで、そこにあるものを光によって際立たせる効果をねらったもの集めてみました。
        
        ※ 駅前通りからテレビ塔を望んだものですが、立ち木に電
         球が装飾されています。        

        
        ※ 教育文化会館の前庭のイルミネーションです。
        
        
        ※ 西6丁目広場の立ち木のライトアップです。「光の森」と
         名付けられています。

        
        ※ 会場内のいたるところにこうした立ち木にイルミネーショ
         ンを施したものも目立ちました。

        
        ※ これは会場内に持ち込んだ木に装飾したものですね。

        
        ※ 私はこの駅前通りのイルミネーションがお気に入りです。

        
        ※ 同じく駅前通りなのですが、光が割合弱くカメラの性能
         が良くないためその美しさを十分に伝えられないのが残念です。

        
        ※ 南一条通りのイルミネーションも素敵です。

        
        ※ ちょっと番外編ですが後楽園ホテルのカーテンの形状に
         沿ってイルミネーションを施したものです。これもgoodです。

 私が感じた神戸も、仙台も実際に行ってみると、あるいは札幌のように両方の要素を兼ね備えているかも知れないのですがね。
 と言いつつ、田舎おじさんは間近で見られるイルミネーションを毎年楽しんでいるのです。

ホワイトイルミネーション 1

2009-12-12 19:25:12 | 札幌(圏)探訪
  デジカメが故障して入院していたのですが、このほど退院できたので早速大通公園のホワイトイルミネーションを楽しみながらカメラに収めてきました。
 
 カメラに収めたといっても写真に凝った方が撮るような見事な写真ではなく、ただその様子を撮っただけというものですが、雰囲気だけは少しは伝わるのではと…。

 撮った枚数が多いので2回に分けて紹介したいと思います。
 その分け方に私なりにこだわって分けてみました。
 その分け方は…? 明日の投稿で明らかにしましょう。
 それではまず西8丁目広場から…。

        
        ※ 「Flowing Lights」(流れる光)と名付けられた西8丁目
         のイルミネーションです。

 続いて西4丁目広場のイルミネーションです。

        
        ※ 西4丁目全体のイルミネーションの様子です。

        
        ※  ネーミングは「針葉樹」と名付けられています。

        
        ※ こちらは見てのとおり「ライラック」と命名されています。

              
        ※ 「Snow Dust」(粉雪?)と名付けられたイルミネーション


 次は西3丁目広場のイルミネーションです。

        
      ※ 「クリスマスツリー」 私の記憶では今年初登場のイルミネーション?

        
        ※ これは見てのとおり「スズラン」です。

        
        ※ 太陽光と風力で電力をまかなうイルミネーションです。飛
         行機の先のプロペラが勢いよく回り電力を生み出していました。

 最後は「ミュンヘン・クリスマス市」が開催されていた西2丁目広場です。
     
        
        ※ 「宇宙の領域」と題されたシンボルオブジェがミュンヘン・
         クリスマス市の中で輝いていました。

 1の部として以上9枚のイルミネーションの写真を提示しました。
 はたしてこの9枚に共通することは何だとお思いですか???