今話題の3D映画(立体映像の映画)を体験してみようと札幌シネマフロンティアに足を運びました。対象の映画は二つありましたが、私は「クリスマス・キャロル」をチョイスしました。果たしてその感想は?
今、アメリカをはじめてとして世界各国でデジタル3Dを導入する映画館が急増しているそうです。
そうした傾向を読んで、先日NHKの「クローズアップ現代」でも3D映画のことを取り上げ、技術の進歩の様子を紹介していました。
札幌では、札幌シネマフロンティアが今のところ唯一上映可能な映画館のようです。
シネマフロンティアにおいて「クリスマス・キャロル」の3D映画は一日一度(3D映画でないものも上映されています)、18時20分からしか上映されていませんでした。そこで某日、勤務を終えてから観賞に行ってきました。料金は普通料金にプラス3D料金300円が加算され、3D観賞用の眼鏡が渡されます。
映画「クリスマス・キャロル」は、イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの代表作ですが、それを原作としてディズニー社が制作したものです。
精巧なメーキャップを施して登場人物をディフォルメさせ、そこにCG技術を駆使した画面はまさにディズニーワールドです。
確かに画面は立体感があり、時には画面が飛び込んでくるような錯覚を起こさせる場面もありました。
それはそれで「一見の価値有り」と思いましたが、果たして3D映画がどれだけ効果的か、ということになると私はいささか疑問を感じました。
それを私は映画を見終わって、街の景色を眺めながら感じました。
私たちは街の景色を案外平板的に見ているような気がします。(少なくとも私の場合は・・・)平板的に見ながらも、それは当然の如く立体的であることを当然視しながら見ているのです。
これまでの映画も同じではないかと思えるのです。平板な画面を見ながらも、私たちはそこに立体的な画面を描きながら映画を観賞していたのではないかと・・・。
ですから、今回3D映画を観たときに、異常に感じる立体感がむしろ不自然に思えたのです。
観た映画がディズニーのフィクション物でしたからそれはそれで楽しめたのですが、果たしてシリアスな物とか、恋愛物などに3Dが適しているかと問われたら?を付けざるを得ません。不自然な立体感がかえってストーリーに入っていけないという弊害があるのではと思ってしまうのです。
過去の立体映画よりは格段の技術進歩があったという3D映画です。
果たして映画の主流となっていくのでしょうか?
現時点での私の判断は???なのですが・・・。