田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札響の第九

2009-12-26 22:08:02 | ステージ & エンターテイメント
 12月になると、ベートーヴェンの「第九」の演奏会が各地で開催され、年末の風物詩となっています。クラシックに疎い私も一度はその気分を味わってみようと本日「札響の第九」演奏会に行ってきました。
 
 当初そうした予定はなかったのですが、ふとしたことから友人と「第九を聴いて、忘年会をしよう!」ということになりました。
 そんな不埒な動機に大金を払えるはずがありません。最も安価なステージ後方のP席を入手しました。しかし、これが大正解でした!
        
        ※ 演奏会前に私の席からステージを見たところです。        

 ステージが間近、合唱団の方たちは手の届くくらいの位置です。
 指揮者の尾高忠明氏の一つひとつの表情がよく見えます。
 コンサートマスターの大平まゆみさんの位置もちょうど正面になりました。

 演奏に関して個々を評する力は私にはありません。
 しかし、ベートーヴェンが作曲した交響曲の中では最高傑作と評されるだけに、指揮者も交響楽団もこの一曲にかける気持ちが伝わってくるような演奏であったと思います。
 第Ⅲ楽章の終わりあたりから、静かな弦の流れに乗って聞きなれた「歓喜の歌」のメロディーが流れてきて、私の中で期待が徐々に高まります。

 そして第Ⅳ楽章、四人の独唱に続いて、総勢144名の大合唱が始まりました。
 圧巻です!会場を揺るがすばかりの「歓喜の歌(喜びの歌)」が響き渡りました。
 日本人が年末にこの交響曲を愛する気持ちが分かったような気がしました。

 P席に陣取ったことで、指揮者尾高忠明氏の表情が刻々と変わるのがよく見て取れました。その表情からは氏の団員に対する暖かい眼差しが絶えず注がれていたように私には思えました。
 そして「歓喜の歌」を合唱団とともに歌う氏の姿が印象的でした。さらには全ての演奏を終えた後の脱力感に満ちた表情を目撃することができたのもP席ならではの特権と思いました。

 その後の忘年会? もちろん美味しくお酒がすすみましたよ!