田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

橋本五郎氏講演会~格言に学ぶ

2010-03-01 16:44:31 | 講演・講義・フォーラム等
 高校時代の友人の紹介で、政治記者の橋本五郎氏の講演を聴く機会があった。その講演で紹介されて偉人の格言を味わってみたい。
                
 橋本五郎氏は現在読売新聞の特別編集委員を務めていて、テレビなどで政治解説をしている方なので多くの人が知っている方である。
 2月26日、ホテルポールスターにおいて「どうなる日本の政治と経済」と題して講演するのを聴く機会を得た。講演の内容はかなり政治色が前面に出ていたように映った。政治的な発言は慎むことを旨としている本ブログなので感想等も控えることにしたい。
 そこで、講演の中で紹介されたいくつかの格言を再掲して味わってみることとした。

 最初に紹介されたのはカールマルクスの格言である。
 「歴史は繰り返す。最初は悲劇として、二度目は喜劇として…」という有名な格言を用いながら、現状の政治状況に当て嵌めてみせた。確かに現在の政治状況ばかりでなく、歴史的に見てもいろいろな事象が繰り返し起こっている事実がある。なんと人間の愚かなことか、と思うと同時に歴史に学ぶことの大切さを知る思いだ。カールマルクスのこの格言の全文は次のようである。
 「歴史は繰り返す。最初は悲劇として、二度目は笑劇として、過去の亡霊を呼び出し、その由緒ある衣装に身を包み、借りものの言葉を演じる」

        
        ※ 「どうなる日本の政治と経済」と題して講演する橋本氏
 
 次に、マックス・ウエーバーの格言が紹介された。
 「政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力を込めてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である」
 この言葉の意味も重い。政治とは何かモノを作るような作業でなく、非常に難しく大変な作業であり、堅い意志と冷静な判断力が求められるということであろう。

 最後にトルストイの格言が紹介された。その格言は…、
 「本当に言いたいことは声低く語れ」というものである。
 このことは、政治家の発言の重さを指摘したものであろう。
 声低く、とは冷静沈着にということだろうか?
 高揚感の中で語ったり、激高して話をしたりしてはならないという戒めと私は受け取った。

        
        ※ 上着を脱いで熱く語る橋本五郎氏です。

 最後に橋本氏は氏の母から授かった三訓を紹介して話を閉じたので、私もその三訓を紹介し本日のブログを閉じようと思う。
 一つめは、「何事にも手を抜くな」
 二つめは、「放漫になっていないか」
 三つめは、「どんな人でもきらいになるな」
 昔の人は経験則からこうした言葉を子に授けたのだろうか。私も自分への戒めとしたい。