今回の旅は自分にとっていったいどのような意味をもった旅だったのか・・・。今回の旅を顧みながら、次の旅も構想してみたい・・・。
旅する目的は人によってさまざまであるが、今回の私の旅には主として三つの目的があった。
一つは、未体験の地域を旅することで、自分の中の知見を広げたい。
二つめが、日常的な空間を離れることで身も心も癒したい。(寒い北海道を逃れて温かな南の島へ、と言うことも含めて)
三つめが、人との出会いを楽しみたい。
という三つの目的だった。
※ 今回は総集編ということで、印象的な写真を再掲するこ
とにしました。写真は「ウイルソン株」の中から空を仰い
だところです。
項目毎に振り返ってみたい。
まず知見を広げたいということについては、十分にその目的を果たすことができたと思うほど、全行程をほぼ予定どおり見て歩き、体験することができた。
当初予定になかった「白谷雲水峡」も体験することができたし、鹿児島市内も思いの外回ることができた。日数・時間を考えるとこれ以上は考えられないくらい充実した旅になったと振り返っている。
※ 鉄砲が伝来した種子島の「門倉岬」
二つめの自らを癒すことについても、異空間に自らを置いた5日間に満足し、札幌での日々もまた充実したものにしようとしている自分に気づきます。昨年の石垣島を始めとした沖縄離島の旅ほど暑さを体感する旅ではなかったが、旅の中で癒された思いが強いからこそ「また機会がきたら旅に出たい」という思いを今抱いている。
※ とても神秘的な光景を見せてくれた「もののけの森」
三つめの人との出会いについては、初めから少し悲観的だったが、やはり予想どおりの結果になったといえる。時間のない中で先を急ぐ旅だったこと、移動の手段に車を使ったこと、など条件的に厳しかったこともあり、昨年のような印象的な出会いには恵まれなかった。
それでも「縄文杉登山」でパーティーを組んだ滋賀大学の女子学生、「白谷雲水峡」を一緒にハイクした東京の女性二人組など、それなりの出会いはあった。
※ 出会えないかなぁ、と思っていたヤクザルに路上で会いました。
「旅する目は低いほどいい。旅する手段は遅いほどいい」という言葉があるようである。この言葉などは旅に人との出会いを期待する人の言葉ではないかと思う。旅する中で人との出会いによって、その旅は深く、色濃く記憶に刻まれると思っている。
これまではそう思いながらも時間に縛られて思うようにできなかった面があったが、4月からの私は完全フリーの身になる。「低い目線で、ゆっくりした旅」を志向したいと思っている。
※ ヤクジカは人なつっこく何度も会うことができました。
旅する目的は人によってさまざまであると冒頭に書いたが、私の旅する目的、旅に求めるものは、少なくとも1人旅の場合にはこれからも変わらないと思う。
さあ、次なる目的地はどこになるだろうか?