田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

甲子園を目ざして ‘11南北海道大会 第四日

2011-07-21 22:34:29 | スポーツ & スポーツ観戦
 南北海道大会四日目は二回戦残り2試合が行われたがどちらも緊迫感に溢れた好試合だった。これでベスト4が出揃った。明日の休養日を挟み、いよいよ大会も大詰め、準決勝、決勝と残り三試合となった…。


        
        ※ 炎天下の試合では試合前にこのようにたっぷりと水が撒かれる

 今大会に緊張感を感じないと昨日の投稿に記述したが、どうやら試合そのものにもその要因があると思うのだが、見る側の体調にも関係していそうだと気付いた。
 今日の私はこれまでと比べるとすこぶる体調が良かった。
 だから選手たちの一挙手一投足を食い入るように見つめ続けた。
 結果だけを見ると、若干点差は開いているように思えるが、両試合とも少しのキッカケで結果が反対になる可能性を感じさせる試合内容だった。

◇札幌第一好投手大間を崩せず
《第一試合》
札第一|000|000|000|0
札幌南|201|000|00x|3

 試合結果だけを見ると札幌南の完勝のようにも見える。何しろ札幌南のエース大間が強打の札幌第一を零封したのだから…。
 しかし、札幌第一は何度も得点するチャンスがあったのだが好機に一発が出ずじまいだった。
 札幌南の大間はそれほどボールが走っておらずけっして本調子ではなかったのでは、と私は見た。(私の観覧席はネット裏スタンドの最上段だったが)
 だから札幌第一打線はしばしば塁上にランナーを賑わせた。ところが大間は決定打を許さない。ピンチになると彼の勝負球のスライダーが札幌第一打線を悩ませた。
 一回戦では爆発的な打力を見せた札幌第一打線を不調(?)ながらも零封したところに大間投手の非凡さを見た思いだった。

        
        ※ 札幌第一高の華やかなチアリーディングの応援です。

◇駒大苫小牧強打の片鱗をみせた?
《第二試合》
駒大苫|102|011|001|6
尚 志|000|200|010|3

 こちらの試合もスコアだけを見ると駒大苫小牧の快勝のように見えるが、試合中盤まではどちらに勝利の女神が転がるか分からない試合だった。
 駒大苫は尚志の先発藤本にはその本領(?)を発揮して初回から襲い掛かった。先発藤本に気の毒だったのは昨日の試合に続いて連投だったということだ。疲れからかスピードも手ごろとなって駒大苫打線につかまってしまった。
 4回から左腕の軟投匂坂投手に代わると駒大苫打線は途端に空を切るバッターが目立つようになった。それでもなんとか加点したところに駒大苫の強打の片鱗を見た思いだった。
 尚志打線が8回に加点し、2点差に追い詰めたときには「あるいは追いつくかも」とも思わせたのだが、9回表の駒大苫の加点で万事休すという試合だった。
        
        
        ※ 甲子園大会ですっかり有名になった駒大苫小牧高のナンバーワン
         ポーズをとる選手たち

◇試合観戦は屋根下で
 これまでの四日間、私は一日を除いてスタンド最上段の屋根に覆われているスタンドで観戦している。
 ここに陣取るとほぼ一日太陽に身を晒さなくて済むのだ。
 すると屋根のないところで太陽に晒され続けているのとでは体力の消耗度がかなり違ってくることに気付いたのだ。
 私が屋根のないところで観戦したのは第二日目だった。この日は昼過ぎから太陽が顔を出し始めた。水分補給が欠かせなかった。用意したボトルの水を飲みつくし、さらに500mlのペットボトルの水を飲み干した。
 ところが昨日、今日と晴れていたにもかかわらず屋根下に陣取った私は用意したボトルの水も残すくらい水分を必要としなかった。
 湿度が低く、カラッと晴れる北海道の気候では日陰に入ると天国である。
 その日陰の席を確保するため、私は試合開始の1時間以上も前に円山に駆けつけて席を確保している。

        
        ※ 日向席と日陰席ではその差が歴然としている。

 明日は休養日で試合がない。私なりに今後の大会を展望してみることにする。

甲子園を目ざして ‘11南北海道大会 第三日

2011-07-20 22:44:19 | スポーツ & スポーツ観戦
 大会は第三日目が終了し一日三試合の日程が終わり、明日からは一日二試合の日程となる。観戦する私はかなりの疲労を感じているが、なんとか峠を越えた感じである。

 本大会はこれまでのところ一球一打に手に汗握るような熱戦が残念ながら少ないように感じている。
 球児たちはいつも真剣に一球一打に精魂込めているのだろうが、見る側の私の要求が我がままになっているのかもしれない…。
 そこで大会レポの構成を変え、私の主観的なレポートをすることにした。

        
        ※ 毎試合毎にきれいに整備されるフィールドです。
 
 本日の試合結果と、ランニングスコアは以下の通りである。
《第一試合》
道尚志|011|100|000|3
函中部|010|000|000|1

《第二試合》
函有斗|000|200|000|2
北  海|000|010|23x|6

《第三試合》
苫中央|111|010|000|4
知  内|000|000|001|1

◇なぜ函大有斗は敗れ去ったのか
 函大有斗に死角はない、と私は思っていた。
 しかし、結果はもろくも敗れ去る結果となってしまった。
 試合が始まって私には気になるところがあった。
 自他共に大会ナンバーワン投手と目されている函大有斗のエース堤口君の様子がおかしいのだ。
 遠目からだったが、どこか体がだるそうな動きに見え、投球から躍動感が消えていたのだ。真相は分からないが、かなり体調が不良だったのではないだろうか。いつもの彼とは明らかに違っていた。
 そこを後半北海に突かれてしまったのが本日のような結果になった気がしている。
 北海のエース玉熊君は4回に有斗打線に長短4本の連続ヒットを浴びるなどけっして万全ではなかったが、工夫を凝らしながら他の回は的を絞らせず有斗の強力打線をかわしたところに非凡さを見せた。

 大会屈指の好カードと目されていた試合を制した北海が甲子園にぐんと近づいた一戦といえるだろう。

        
        ※ 北海のエース玉熊投手が投げ、そのポールに打者が反応した瞬間です。

◇今ひとつ緊張感を感じないのは…
 私から見て、手に汗握る熱戦が少ないように感じるのは何故か?
 一つはおおよその試合が戦前の予想通りに展開されるためではと思う。
 予想がつきづらかったのは、札幌南 VS 道栄、北照 VS 駒大苫、函有斗 VS 北海の三試合くらいだろうか。
 どの試合も選手は一球一打に真剣に取り組んでいるのだが…。
 見る側の私が我がままになってしまったのか、あるいは私の観戦態度に緊張感が欠けているのか…。
 大会はこれから佳境に入っていく。
 きっと心が揺さぶられるような場面に出会うことができるはず…、そう信じて私は明日も円山へ馳せ参じたい…。

        
        ※ 函大有斗 VS 北海の好カードにスタンドはびっしり埋まりました。

◇女満別高の快進撃に胸躍らせて
 一方、北大会では私が密かに期待している女満別高の快進撃が続いている。
 今日の二回戦でも岩見沢東を8対2で撃破して準決勝に駒を進めた。準決勝は強豪帯広白樺との激突である。好投手二階堂君の胸のすくようなピッチングを期待したい。
 小さな町の小さな高校の快進撃がこの後も続くことを祈っている。

  
  ※ またまたパノラマ写真で球場内を写してみました。

  

甲子園を目ざして ‘11南北海道大会 第二日

2011-07-19 23:18:48 | スポーツ & スポーツ観戦
  甲子園を目ざす戦い二日目は夏らしい青空が戻ってきた中、接戦あり、大味な試合ありとそれぞれにいろいろなドラマがあった。しかし、単に観戦するだけなのだが体力的に相当きつい思いをしながら観戦を続けている。

◇札南が接戦を制したが…
《第一試合》
札幌南|200|010|000|3
道 栄|100|001|000|2

 試合はミスの多かった札幌南を栄高校打線が捕らえ切れなかった戦いだった。
 札幌南守備陣は記録に残るだけで4個もの失策をした。記録に表れていないものも含めると札幌南の好投手大間は相当の負担を背負いながらの投球だった。
 しかし、大間投手は評判どおりの好投で凌ぎきった一戦だったいえるだろう。
 札幌南は攻撃でもミスが目立った。6回の無死2塁、8回の一死3塁のいずれも得点にいたらなかった。
 こうしたミスを続けるようでは今後の札幌南は苦しいのではないか。
 ミスをいかに修正してくるかに札幌南の今後がかかっている。

 そのミスを突けなかった栄高校打線には投手陣が好投していただけに無念さが残るだろう。
 大間投手の威力のあるボールに最後まで栄高校らしい粘りが発揮できなかったのが残念である。

        
        ※ 試合に勝利して校歌を聴く札幌南高校ナインです。

◇札幌光星全校応援も実らず…
《第二試合》
札第一|403|13 |   |11
光 星|000|01 |   | 1 <大会規定により5回コールドゲーム>

 札幌光星は二日間の中では最も多い生徒を動員した応援体制を敷いたが、その生徒たちの思いも届かなかった。
 試合はスコアが示すとおり、札幌第一に一日の長があった試合だった。
 札幌光星の二投手を難なく打ち崩したところに札幌第一打線の破壊力の凄さを見せた。

 目立たなかったが札幌第一の西島投手も光星打線を2安打に抑え、札幌第一の投打のレベルの高さを見せた試合だった。
 次戦の対札幌南の大間投手と札幌第一打線の対決が見ものである。

        
        ※ 全校応援もむなしく敗れた光星高校ナインが応援団に挨拶。

◇駒大苫小牧接戦を制す
《第三試合》
北 照|100|010|100|3
駒大苫|000|003|02x|5

 前半の北照高校有利な戦いから、後半は一転手に汗にぎる戦いとなった。
 前半、北照は試合巧者らしさを発揮し2点を入れ、守っては先発大串投手の好投で駒大苫小牧打線を翻弄し、5回を終えた時点ではそのままいくのかとも思わせた。
 しかし6回、その大串投手が突然とらえられた。4本の長短打を集められ、自身の暴投もあって3点を献上し試合を逆転した。
 その裏、今度は北照が一死2・3塁から外野への犠飛で同点とし、試合の行方が分からなくなった。
 試合の行方を決めたのは駒大の8回裏の攻撃だった。遊失で出た走者を8番の1年生打者がライトオーバーの三塁打を打って勝ち越し、さらに投手暴投で生還し2点を加えた。
 粘る北照の最後の最後の抵抗が素晴らしかった。
 一死満塁と攻め立てこの日好調の三番・四番を迎え一打同点、さらには逆転のシチュエーションを作った。
 ここで駒大は三番手投手として背番号1の近藤をマウンドに送った。スピードは感じられなかったものの、スライダーのキレで2者連続三振に討ち取り起用に応えて試合を終わらせた。

 スタンドでちょっと驚いたことがあった。
 見守るファンに駒大ファンが意外なほど多かったことだ。
 やはり甲子園で大活躍したあの駒大苫小牧の姿が多くの高校野球ファンを惹きつけて止まないのだろう。

        
        ※ 駒大苫小牧が全国制覇した時の主将佐々木孝介さんが現在の
         駒大苫小牧の監督です。シートノックの後、北照ベンチに挨拶
         する佐々木さんです。(右から2番目)

◇トーナメントという残酷な戦い
 高校野球のウォッチングを続けているとトーナメントという大会形式の残酷さに気付く。
 トーナメントは一人(1チーム)の勝者を決めるためには最も効率的な試合形式である。
 それだけにそこには一人以外の多数の敗者が出現することになる。
 いくら努力しようが、いくら精魂を傾けようが、一人以外はみな敗者なのだ。
 三年間努力し続けた末に負けが決まった途端、彼の高校野球は終わりを告げる。
 その場面を見続ける私たちはある意味残酷な場面の目撃者ということだ。
 残酷だからこそ見応えがあるのか? 高校野球の魅力は尽きない…。

        
       ※ 試合終了後、駒大の校歌を聞く際に堪らず泣き崩れる北照ナイン。

甲子園を目ざして ‘11南北海道大会 第一日

2011-07-18 20:55:19 | スポーツ & スポーツ観戦
 いよいよ甲子園を目ざしての南北海道の熱い戦いが始まった。出場15チームの誰もが熱望する甲子園への切符は一枚しかない。その資格を今日早くも3チームが剥奪されてしまった…。

◇開会式はいつ見ても…
 高校野球の開会式はいつ見ても心に熱いものが走る。
 掛け声をかけながらの入場行進、清清しいまでの選手宣誓、高校生による大会歌「栄冠は君に輝く」の斉唱…。全てが見ている者の心を熱くした。

        
        ※ 開会式に勢ぞろいした出場15チームです。
 
 その感動の場はすぐさま衣を変えて、戦いの場へと変身した。

◇函大有斗 万全の戦い
 《第一試合》
 東海四|000|000|000|0
 函有斗|000|112|00x|4X

 函大有斗の万全の戦いぶりが印象に残った一戦だった。
 守っては大会屈指の好投手と評される堤口投手が強打の東海打線を寄せ付けず、散発の4安打無失点に押さえた。攻撃では4番野村をはじめとして中軸が確実に走者を還す堅実な打撃が光った。有斗に死角なしと映ったがはたして…。
 次戦の対北海高校戦は大会屈指の好カードである。

 東海第四高校は残念だったが守備力がやや気になった。得点を奪われる契機となったのは強い当たりではあったが、野手が打球の正面に入りさえすれば後逸することはなく、試合はもっともつれたようにも思われる。エースの本木が好投していただけに惜しまれる気がしたのだが…。

        
        ※ 大会屈指の好投手堤口投手の力感溢れる投球フォームです。

◇恵庭北 エラーに泣く
 《第二試合》
 苫中央|000|011|050|7
 恵庭北|010|101|000|3

 恵庭北が常にリードする展開で、恵庭北の道大会初勝利が見えかけていたのだが、肝心なところでの二つのエラーが苫小牧中央高校に勝利を献じることになってしまった。
 ランニングスコアを見てのとおり7回を終わった時点では3対2と恵庭北がリードしていた。しかし8回味方のエラーで出塁を許すと、与四球などでピンチを広げそこにまたまたエラーが重なり一挙に5点も献上してしまった。
 札幌支部大会ではエラー1個で乗り切ってきたチームが1試合4個のエラーを記録するようでは勝利することは難しいということだろう。
 苫中央だが4人の投手を次々と登場させた。ということは柱になる投手が不在なのではと思われる。この先勝ち進むとしたら投手交代が重要な鍵となってくる。

        
        ※ 彩り鮮やかに全校応援を繰り広げた恵庭北高校です。

◇樽潮陵詰めを欠く…
 《第三試合》
 樽潮陵|000|020|010|3
 知 内|000|100|021|4x

 第二試合同様、小樽潮陵高校の勝利が見えかけていたのだが、その手から勝利はするりと逃げていった。
 樽潮陵は知内のエース竹内の豪球に悩みながらも、少ないチャンスを確実にものにし8回表に1点を加え2点リードした。この時点で見ている者は樽潮陵の勝利がかなり近づいたように感じた。
 というのも、樽潮陵のエース三木田が大泉に本塁打を許したものの7回まで知内打線を2安打に押さえ込んでいたからだ。ところが8回知内に1点を奪われたところで樽潮陵ベンチは二番手投手河原田にスイッチした。しかし河原田は直後に犠牲フライを許し動転とされた。
 そして9回無死から本塁打を打っている大泉にライトを深々と破る三塁打を許し、満塁策もむなしくスクイズでサヨナラ負けを喫してしまった。

        
        ※ チェアリーディングの華やかさが際立った樽潮陵の応援です。

 試合後の三木田投手の号泣ぶりが瞼に残る。
 勝利を掴みかけていたのに、それを自分で掴み取ることができなかったという悔しさがそうさせたのだろうと思う。と同時に、「なぜ好調だった自分を代えたのか」という思いもあるいはあったのかもしれない…。三木田を慰めようとして近づいた監督の困惑ぶりがそれを物語っていたように感じられた。

        
        ※ ベンチ前で号泣する三木田投手(背番号1)と見守る監督です。

◇投手交代の難しさ
 昨年の大会でも感じたことだが、高校野球では投手交代が勝負の綾を握っているような気がしてならない。
 今日の三試合にしても、敗戦したいずれのチームも投手交代によって傷を深くしたり、逆転を与えてしまう結果となった。
 投手の個々の力を、チームの事情を一番良く把握している監督が下す決断だから、内情をよく分からない外部の者が云々することではないのかもしれないが、結果から見ると悔いを残すケースも多々あるように思われる。投手交代は難しい…。

 
 ※ パノラマ写真で円山球場全体を俯瞰してみました。 

◇3チームが散った… 
 それぞれ原因は違えども、3チームの夏は終わった…。
 私たちのような観客から敗戦したチームのその後のことを見聞きするのは難しい。
 しかし、今日の第三試合は後に試合が控えていないこともあってベンチ前で泣き崩れる選手たちを目撃することになってしまった。
 その中で気丈に振る舞う三年生がいた。
 後輩を抱きかかえながら「後はお前たちに任したぞ」と叫んでいた。
 後輩たちには悔しさをバネに捲土重来を記してもらいたい。

甲子園を目ざして ‘11南北海道大会 プロローグ

2011-07-17 20:25:19 | スポーツ & スポーツ観戦
 またあの夏がやってきた!
 いよいよ明日から甲子園目ざしての高校野球選手権大会南北海道大会が開幕する。
 昨年夏、私は南北海道大会を全試合観戦してみて、自分が高校野球に対して想像以上に思い入れを持っていることを改めて知る思いだった。
 高校野球にはチームスポーツがもっているあらゆる魅力が凝縮されていると…。

 ‘11南北海道大会は各地の予選を勝ち抜いた15チームによって、明日18日から中1日の休養日を挟んで24日まで6日間、甲子園を目ざしての戦いが始まる。
 私は今年も昨年に続いて全試合観戦を目論んでいる。
 問題は体力である。炎天下での観戦は想像以上に体力を消耗することを昨年いやというほど知らされた。
 昨年は幸い曇天の日も多かったのでなんとかクリアできたのだが…。
 そこで炎天下に耐えるための観戦グッズを数々揃え万全を期しているところだ。

 さて、南大会の私なりに南大会を展望してみたい。
 抽選のいたずらだろうか、今大会の両雄と目されていた北海高校と函大有斗高校が順調にいけば2回戦で激突することになった。
 春の大会では函大有斗の充実ぶりが目立ったが、北海も選抜大会出場校としてのプライドがある。この戦いを制したものが甲子園には最も近いのではないかと見る。
 その他で注目校は北海道栄高校をあげたい。レベル的に高くないとはいう予選を無失点で切り抜けた投手力、伝統の堅実な野球で両雄を脅かすか? また、予選ではやや不安な戦いぶりだったとはいえ、甲子園大会を制した実績のある駒大苫小牧がどんな戦いを見せてくれるのかも興味深い。
 私の予想では以上4校の中から優勝校が出るのではと予想するが、ノックアウト方式のトーナメント戦では何が起こるか分からない。そういう意味ではどの出場校にも甲子園出場のチャンスがあることは間違いない。

 一方、観戦することはできないが北大会にも注目している。
 北大会はおそらく帯広白樺高校を中心に展開されるだろうが、春の大会を観戦して私が密かに注目しているのは女満別高校である。小さな町の小さな高校が旋風を巻き起こしそうな予感がある。二階堂投手の快投に期待したい。

 さあ、明日からザックに観戦グッズと弁当を詰め込んで円山通いを続けよう。

カルチャーナイト2011

2011-07-16 21:25:59 | ステージ & エンターテイメント
 札幌市の夏の風物詩の一つなった感のある「カルチャーナイト」が昨夕市内105ヶ所を会場に一斉に開催された。多くの市民が各所で夏の一夜を楽しんだようだ。私もスケジュール表を片手に3ヶ所でコンサートを楽しんだ。

 今年で9回目の開催になるという「カルチャーナイト」は、市内の公共施設や文化施設、民間施設を夜間一斉に開放していただき、市民が地域の文化を楽しむイベントである。
 私は札幌に転居以来、毎年このイベントを楽しませてもらっている。
 初めは施設見学的な参加が主だったのだが、3年前くらいからコンサートを主に楽しんでいる。

 今年もガイドブックを参考にしてスケジュールを立て、自転車を駆って道庁赤レンガ庁舎、京王プラザホテル、道立近代美術館の各所で開催されたコンサートを楽しんだ。

 まず、18時から道庁赤レンガ庁舎で行われた「道庁男性合唱団」のコンサートである。
 人数がやや少ないのが(15~6人?)寂しかったが、それぞれ学生時代に鍛えたであろう確かな喉を披露してくれた。特に「光あふれて」という北海道民の歌というのは初耳だったが、道民のフロンティアスピリットを鼓舞するような力強さに溢れた歌声だった。

        
        ※ 道庁赤レンガ庁舎内で行われた道庁男声合唱団のコンサートの様子です。

 合唱団の中に元北海道副知事で、現在北海道文化財団理事長で今春スタートしたUHB制作の「U型テレビ」のレギュラーコメンテイターを務める磯田憲一氏の顔があった。同氏の顔を認めて磯田氏の人柄と合唱団の絆の深さを感じながら歌に聴き入った。

        
        ※ 黒っぽいシャツを着ているのが磯田氏だと思います。

 その後、京王プラザホテルに移り、普段は公開していないという「チャペル」と「カリヨンガーデン」をまず見させてもらった。京王プラザホテルの4階にあるそれは結婚を夢見る若い人たちには憧れの空間に映るのではないだろうか。

        
        ※ 京王プラザホテル内のチャペルです。

        
        ※ アウトドアに設けられたカリヨンガーデンです。

 その「チャペル」と「カリヨンガーデン」に挟まれたゲストハウスで19時からマリンバ奏者の白木いくえさんのコンサートを楽しんだ。白木さんは現在北海道四季劇場で公演されている「ライオンキング」のパーカッションを担当されているそうである。
 「ムーンリバー」、「星に願いを」などアンコールを含めて7曲を披露してくれたが、プロのマリンバ奏者の素晴らしい演奏に酔うことのできた時間だった。

        
        ※ 演奏中の白木いくえさんです。

 マリンバ演奏が予定より長引いたために19時30分から道立近代美術館で行われた「男声合唱団ススキーノ」の演奏開始には間に合わなかったが、演奏の途中から聴くことができた。こちらは50名弱のメンバーを抱えた本格的な合唱団である。

        
        ※ 近代美術館ロビー一杯に詰め掛けた聴衆です。

 近代美術館のロビーいっぱいに詰め掛けた聴衆に「昴」、「LET IT BE」など割り合いポピュラーな曲を中心に朗々たる唄声を披露してくれた。
 合唱団の名前がいいではないか!「ススキーノ」である。合唱団の練習を終えた後は団員同士でススキノに繰り出すのだろうか?
 なんだかこちら側から向こう側に立ってみたい思いに駆られた…。

        
        ※ おじさん合唱団「ススキーノ」です。

 というように私は今年も「カルチャーナイト」を楽しんだ。
 100ヶ所以上もの施設を会場にして一斉に文化的催しが行われる札幌市の市民であることの幸を感じる日である。
 しかし、この素晴らしいイベントも多くのボランティアスタッフの支えによって成り立っていることを私たちは忘れてはならないと思う。青いTシャツを着たボランティアスタッフの皆さんに感謝しながらこれからも楽しませてもらおうと思う。
 さあ、来年はどこを訪れて「カルチャーナイト」を楽しもうか?

        
        ※ 赤レンガ庁舎の前に立ちお客さんを誘導するボランティアスタッフです。

札幌Cafe紀行 №73 けんちくとカフェ Kanna

2011-07-15 23:03:28 | 札幌Cafe紀行
 さすがに建築家が造ったカフェである。私がこれまで訪れたカフェの中でも1~2を争うおしゃれなカフェである。もっとも60過ぎのオヤジに「おしゃれなカフェ!」と言われてもオーナーは嬉しくも何ともないかもしれないが…。

 ガイドブック(2010年版 札幌Cafe本)を見て一度行ってみたいと思っていた「けんちくとかふぇ Kanna」に妻と訪れた。
 場所が北区の住宅街の中にあり、見つけるのにちょっと苦労したが「エルムの森公園」を目ざして行くと見つけることができる。

 古民家をリノベーションしたというが、外観からおしゃれである。白くペインティングされたシンプルな格子状の壁が人目を惹く。

        

 そして店内に入って目を惹くのが建築関係の洋書である。これがアクセントとなり、なおかつディスプレイとして活かされている。

           

 大きな一枚ガラスを隔てて手入れの行き届いたイギリス風のガーデンの緑が目に眩しいばかりに飛び込んでくる。

        

 そしてテーブルに目をやると、前庭から摘み取ったと思われる野花がさりげなく一輪差しに飾られている、といった具合なのだ。

        
        ※ 窓の向こうのテーブルを見てほしい。私たちがコーヒーを楽しむと
         いうことでわざわざテーブルクロスをかけてくれた。


 私たちはランチ時だったこともあって「夏のランチセット」(650円)と「浅煎りコーヒー」(セットの場合は300円 単品では450円)をオーダーした。
 ランチセットの内容は、《ジュレ、温泉卵と夏野菜のサラダ + 小さな冷たいスープ + さっとトーストしたベークル》といった内容だった。
 いずれもがなかなかの味だった。特に私は冷たいスープが気に入った。

        

 コーヒーは前庭のテラスでお願いすることにした。
 気温も適度で風を感じながらコーヒーは絶品だった。

        

 私はとてもおしゃれなカフェと思ったが、若い人たちの感覚ではどうなのだろう?
 少なくとも若いお母さんたち世代ぐらいからは支持を得られるカフェではと思うのだが…。興味をもたれた方はぜひ一度お試しあれ!

        

【けんちくとカフェ Kanna データ】
札幌市北区北25条西14丁目5-53
電  話 011-802-9901
営業時間 11:00~16:00
定休日  火~木曜日
座  席 14席
駐車場  あり(5台)
入店日  ‘11/07/11

札幌ウォークⅡ №20 豊平川下流コース 

2011-07-14 21:32:43 | 札幌ウォーク & Other Walk
「札幌ウォーク Ⅱ」とは、札幌市の各区が設定した118のウォーキングコースを完歩した筆者が、次のターゲットとしてさっぽろ健康スポーツ財団や札幌歩こう会、その他民間の機関などが設定した日本ウォーキング協会認定の25(平成22年8月現在)のイヤーラウンドコースを巡ろうとするものです。

 気温29.5度まで上がったこの日(12日)、前回の豊平川を遡るコースとは反対に下流に向かって12Kmを体中に汗をいっぱいかきながらのウォーキングとなりました。

 この豊平川下流コースは中島公園の横に架かる「南大橋」から札幌中心街を縦断し、白石区と東区の境界に架かる「環状北大橋」までを往復するコースのために、まるで橋の下を潜りっぱなしといったコースだった。
 ウォーキングコースとしては信号もなく、車とも無縁の安全なコースなのですが、私のように周囲をキョロキョロしながら「何か面白いことがないかな」という輩にとっては、たまあにサイクリングの人や散歩している人とすれ違うくらいで景色も単調で退屈きわまりないコースだった。
 その上、このコースは夏も冬も何度も通っているコースなのでレポートもし尽くした感があるので、潜った橋の写真を羅列することによってレポートとしたい。
 その橋であるが、わずか片道3キロいく中で14の橋を潜ったことになる。さすが大都会札幌を縦断する豊平川である。次々といろいろな表情の橋の下を潜ってのウォーキングだった。

        
        ※ 南大橋

        
        ※ 南七条大橋
 
        
        ※ 豊平橋

        
        ※ 水管橋

        
        ※ でんでん橋     
        
        ※ 一条大橋

        
        ※ 水穂大橋

        
        ※ 東橋

        
        ※ 平和大橋

        
        ※ JR線路橋 この写真を撮るため列車を10分待ちました。

        
        ※ 上白石橋

        
        ※ 北十三条大橋

        
        ※ 第二でんでん橋

        
        ※ 環状北大橋
    
 橋の写真にいささか食傷気味になったことと思われるが、印象的なエピソードの写真を3枚掲載してこのレポートを閉じることとする。

 一枚は対岸で裸になって日光浴をしていた人の姿である。この他、何人もの人が目の前で日光浴をする姿を目にしたが、さすがにカメラを向けるのははばかれた。

        

 次は、豊平川の中で釣りをする人の姿である。暑いこの日だっただけに、いかにも涼しそうであった。いったい何が釣れたのだろうか?

        

 最後は、河岸の風景である。この写真が「東橋」近くの大通東13丁目付近である。札幌都心に近いところにこんなに豊かな緑が見られるのも大都会札幌市の特徴の一つである。

        

 ということで、汗を体中にいっぱいかきながらの13Kmだった。時には汗いっぱいになりながらのウォーキングもいいものである。北国の夏は一瞬なのだから…。

《ウォーク実施日 ’11/07/12》

タチアオイ銀座

2011-07-13 18:54:40 | 環境 & 自然 & 観察会
 夏になると札幌市内の街路樹枡などで一段と背が高く目立つ「タチアオイ(立葵)」という花がある。そのタチアオイが北大植物園横の北2条通りに面した路上花壇に繁茂している。私はその様子を見て「タチアオイ銀座」と命名した。

        
      ※ 写真でご覧のようにタチアオイがずっーと続いている北大植物園横
       の北2条通りです。

 タチアオイ…、私たちは小さい頃「コケコッコ花」と呼び、その花びらを鼻の先にくっつけてニワトリの真似をして遊んだ記憶がある。
 そのタチアオイが夏になると札幌市内の街路樹枡の中などで大きく成長した姿をいつも見てきた。それを見て私は、「はたして都会の真ん中に咲く花として相応しいのかなぁ…」と思ってきた。何しろ背丈が2メートルを超えるほどに大きくなり、花自体もすごく派手な花をたくさん付けるのだ。

 そのタチアオイが昨年まではそれほど目立っていたという記憶がなかったのだが、今夏は北大植物園横の北2条通りの路上花壇(?)を席巻するかのごとく咲き誇っているのだ。
   
        
        ※ 横を通る男性と比べてください。目測で3メートルはありそうです。

 もともとそこの路上花壇は大して手入れされた形跡がなく、雑草や野の花などが雑然とはびこり、ここを通勤路としている私は通る度に苦々しく思ってきた。

 札幌市で残念に思うのは公共用地などがきれいに整備されているところもある半面、こうした路上花壇や街路樹枡のところの雑草が目立つところがけっこうあるところだ。
 住宅街などが町内会を中心にきれいに整備されているのに、都心がこのような状態では情けなく思う。
 最近は企業の社会貢献などが話題となる。通りに面した企業や事務所はぜひこうしたことへ目を向けてもらいたいものだ。

      ※ タチアオイの花びらの色はさまざまです。最低でも4種類、それに
       濃淡が加わるとかなりの数に。一挙4種類を大公開!

        

        

        

        

 おっと、論がずれてきてしまった。
 タチアオイだが、どうしても私には都心の街路樹枡に咲く花として相応しいとは思えない。
 私には遠い昔、田舎の道端に咲いていた野に咲く花なのだ。
 なんとかならないか、と思っているのは私だけだろうか???

秋山仁教授 札幌に舞う

2011-07-12 18:40:17 | 講演・講義・フォーラム等
 “舞う”という言葉が適切かどうかは大いに議論のあるところであろう。しかし、私に映った秋山教授の言葉や振る舞い…、それは“舞う”がごとく軽やかであり華麗であった…。  

        
 長髪にバンダナ、そして奇抜な服装。人は“レゲエ教授”などとも呼ぶ異端の数学者・秋山仁氏は登場して直ぐにアコーディオンを弾き出した。(当日は珍しく頭にバンダナは無く、長髪をなびかせての登場だったが…)

        
      ※ 写真では今一つはっきりしないが、超ハデなスーツで登場
       した秋山氏だが、彼には似合っていると私は思う。

 シャンソンをいきなり2曲披露したのだ。そのアコーディオンには意味があった。彼がアコーディオンに取り組んだのは55歳のときだそうだ。いつも若々しい気持ちを保ちたい、いつも前向きでいたい、そうした思いが55歳になってアコーディオンに取り組み、今では人前でも披露できるほどの腕前になったということだ。

        
        ※ アコーディオンを弾きながらシャンソンを歌う秋山氏です。

 7月8日(水)午後5時から東海大学公開講座が紀伊国屋札幌本店のインナーガーデンで数学者の秋山仁教授が「発想の転換で、不可能を可能に」と題して熱弁をふるわれた。

 秋山氏は今でも(現在64歳)現役の数学者として数学の定理を見出すことに情熱を傾けているという。その秋山氏が《秋山流発想術七カ条》を披露した。それは…、
 ① こんなことできたらいいな
 ② びっくりさせてやろう
 ③ 別の角度から見直せ
 ④ 常識を否定せよ
 ⑤ エッセンスは何か。絞り込め(単純化)
 ⑥ 自然から学べ
 ⑦ 難点こそヒント

 そして秋山氏は自ら考案した道具を用いながら数学の定理を聴いている私たちに分かりやすく説明した。
 例えば、組み立てた正四面体(通称:三角錐)をハサミやカッターを使って自由な線で切り開き、展開した図形は平面充填できるということを目の前で実際にやってくれたり(この記述だけでは分かりづらいと思うが、これ以上の説明も私には無理なので興味ある方はウェブ上などで調べてほしい)、円の面積を求める公式を道具を使って分かりやすく説明したりと、さまざまな定理や公式を受講者が興味を抱くように説明された。

        
        ※ 正四面体を展開して平面充填することを説明する図です。

 秋山氏を私は素晴らしい数学者だと思うが、それは数学といういかにも難解な世界を一般人に分かりやすく説くところだ。
 それは秋山氏のコミュニケーション能力(伝える力)が桁外れに優れているからだと私は思っている。
 学者、研究者の類の人たちのコミュニケーション能力の酷さに日頃辟易している私からみると秋山氏はスーパースターである。他の学者や研究者が持ち得ない能力を秋山氏が持っているから異端視されるんだろう、と私なんかは思ってしまう。

 定理を一つ見出すということは呻吟するほど大変なことだと思われるのだが、そんなことはおくびにも出さず、絶えず笑いを誘いながら数学の世界を分かりやすく説く、その姿は私にはまるで“舞う”がごとく映ったのだった。