田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

いしかり砂丘の風資料館

2013-05-21 23:52:21 | 札幌(圏)探訪
 石狩川と日本海が出会う場所、石狩市から半島のように延びた砂丘が広がる場所に資料館はあった。小ぶりな資料館は地域にこだわった展示をしていた。 

          

 厚田の戸田記念墓地公園の桜見物が開花前という残念な結果に終わったこともあり、その帰途に石狩市弁天町にある「いしかり砂丘の風資料館」に立ち寄ることにした。
 資料館は2階建ての小さな建物だった。その横に商家・旧長野商店が移転・復元された建物が建っていた。

 300円の入館料を払い中に入ると、そこはもう展示室だった。
 館内の中央にはクジラの大きな骨がドーンと展示されていた。その昔、石狩市が海の底だったことを物語る資料だということだ。その他にもチョウザメやゴマフアザラシの剥製などが展示されていたが、どちらかというと小さなものの展示が多いように感じた。

          

 展示室の奥の方には何やら雑多なものが壁に掛けられたり、床に置かれたりしていた。良く見るとそれはビーチコマーズといって、海岸に流れ着いた漂着物だった。東北大震災の際に流されたものが北アメリカに漂着したというニュースが流れていたが、展示を見ると海もずいぶん汚されているなと実感させられる。

 二階は石狩紅葉山49号遺跡からの発掘物などが展示されていた。説明書によると4,000年前の鮭漁の漁具などが展示されていた。特に鮭を捕獲するための柵が完全に近い形で発掘され展示してあったのが印象的だった。(ただ、それは素人考えではとても4,000年前のものではないのではないかと思われたのだが)

 続いて、隣の「旧長野商店」の内部を見学した。
 こちらは弁天町華やかしころの商家の内部が再現されていた。表の看板が示すようにさまざまな商品を取り扱う許可証を取得し、幅広く商売を展開していたことを窺わせてくれた。
 店の片隅にサッポロビールが木製のケースに入っておかれていたが、それを見ると瓶と瓶の間に麦藁が敷き詰められていて、当時はビールがなりの高級品だったのではと思わせてくれた。

          

          

          

 小さな資料館だったが、それなりに興味ある展示物が展示されている資料館だった。
 石狩浜に出かけた際にはちょっと寄ってみるのも良いかも。
 (入館料 大人300円、小中生無料)

戸田記念墓地公園の桜

2013-05-20 22:02:26 | 札幌(圏)探訪
 う~ん。残念!! 隠れた桜の名所として近年その名を知られるようになった戸田記念墓地公園の桜だが時期尚早だったようだ。公園内の通路を覆うように林立する桜の種はソメイヨシノのようで、開花までにはまだ数日要するようだった。 

 戸田記念墓地公園は石狩市厚田地区(旧厚田村)の丘陵を墓地公園化したもので、創価学会の第二代会長である戸田城聖氏が少年時代に厚田村で過ごしたことからこの地を学会のための墓地公園とした施設のようである。

          
         ※ 戸田記念墓地公園のエントランスです。

 本日、5月20日(月)オヤジの会5月例会として、私たちはこの地の桜を愛でようとして出かけた。札幌から石狩市を通過し、旧厚田村の中心街に入る手前、望来地区を過ぎると小さな案内板がありそこを右折して丘を上っていくと公園に至る。

 資料によると公園内にはソメイヨシノが約8,000本植えられているというが、残念ながらそれらは全て開花前であった。しかし、公園内通路を覆うように林立するソメイヨシノが満開のときにはさぞかし華麗で、豪華な桜並木が出現するであろうことは十分に想像できた。

          

          ※ ご覧のように薄く色付いてはいましたが開花はしていませんでした。

          

          
          ※ その中で一輪だけ花が開いているのを見つけました。

          
          ※ 遠くに見えるエゾヤマザクラは開花していました。

 私は当初、公園の名称から戸田城聖氏の遺徳を讃えた個人の墓地と想像していたが、実際は創価学会の会員の方々の墓地であることが行ってみて初めて分かった。公園はかなり広大なもので資料によると158万㎡(48万坪、東京ドーム34個分に相当)という広い敷地の中に同じ形をした墓石が丘を縫うように整然と並んでいた。
 公園内には会館やレストランなどさまざまな施設が建てられていて関係する人たちにとっては聖地となっているのではと想像された。

          
          ※ 写真のように同じ形の墓石が整然と並んでいしまた。

          
          ※ 園内にはこうしてレストランも完備していました。

 札幌から50数キロも走ったにも関わらず桜を愛でることができなかったのは残念だったが、開花前の林立するソメイヨシノを見て、いつか必ず開花時期には訪れてみたいという気持ちを強くしたのだった。
 でも開花時期になると、かなり有名になってしまった公園は大渋滞を引き起こすのかなぁ…。

札幌の桜・桜・桜…

2013-05-19 17:53:17 | 環境 & 自然 & 観察会
 例年になく遅かった札幌の桜もようやく満開の時を迎えた。そこで今日は予定を変えて、札幌市内で桜の名所といわれているところを車で巡って歩いた。どこも桜を愛で、桜の下で憩う市民で溢れていた。それでは各所の桜の写真を…。

 まずは自宅から最も遠くに位置する「モエレ沼公園」を訪れた。
 モエレ沼公園にはエゾヤマザクラを中心として約3,000本の若木が植えられているという。そこを「サクラの森」と称するそうだが、これまでモエレ沼公園には何度も訪れていたのだがその存在を知らなかった。
 若木というだけあって、中にはあまり花を付けていない桜の木もあったが、おおむね満開の時を迎え、たくさんの家族連れで賑わっていた。

          

          
 
          
          ※ モエレ沼公園らしく遊具で遊ぶ子どもたちのバックに桜を配しました。

          
          ※ 桜は見えなくとも、緑とモエレ山が見えれば十分癒されます。

 続いて、モエレ沼公園とは真逆に位置する「真駒内公園」を訪れた。距離にしてモエレ沼からは40Km近く離れている。
 真駒内公園は大きな公園だが、公園に入って直ぐ近くのところにたくさんの桜の木があり、多くの人たちが楽しんでいた。公園内を歩く人に「公園内ではここが最も桜の木が集まっているところですか?」とうかがうと「そうだ」との答えだったので、おそらく園内の他のところにはそう固まって咲いているところはないのだろうと判断した。

          

          
          ※ 本日のベストショットかな?

          

          
          ※ 色はちょっと出ていませんが、ピンクの花の間に咲く白いコブシの花が目立ちました。         

 次に訪れたのが、桜の名所として特に名乗りを上げているわけではないが、真駒内公園の近くの「エドウィン・ダン記念公園」を訪れた。
 ここはそれほど桜の木が多いわけではないが、どの木も満開の時を迎えてやはり多くの人たちが桜の花を楽しんでいた。公園の中央に建つエドウィン・ダンの彫像も日本の桜をおおいに楽しんでいるようだった。

          
          
          

          
          ※ 北海道開拓に寄与したエドウィン・ダン氏も桜の花を楽しんでいます。

 以上3ヵ所は私にとって初めて訪れたところだった。
 そして最後は、私の中では札幌市内で最も鮮やかな桜並木を見られるところと思っている「中島公園」を訪れた。中島公園の中でも豊水通りと並行する歩道の桜並木は見事だと思っている。この評価は私の妻も同じように見ているところだ。
 期待をもって訪れのだが、まったくの期待外れで花はまだ3分咲きといった程度だった。その並木の桜の種はソメイヨシノのようで、公園内の他のところにあるソメイヨシノも満開にはほど遠い様子だったので、鮮やかな桜並木を拝見するにはもう数日要するようである。
 中島公園には札幌には珍しいシダレザクラ(枝垂桜)があるのでも有名だが、こちらはちょうど満開の時を迎えて艶やかな花姿を見せていた。

          
          ※ ご覧のように桜並木のソメイヨシノはこれから満開の時を迎えるようです。

          

          

          
          ※ 札幌ではここしか見られない(?)シダレザクラです。

 と、ちょっと駆け足ではあったが札幌の桜の名所を駆け巡ってみた。走行距離約65Km。
 少々身体の方は疲れたが、目と心は十分に癒された一日だった。

 なのに私は貪欲にも明日また桜見物に出かける予定である。北海道の桜の隠れた名所とも云われている石狩市厚田地区にある「戸田記念墓地公園」にむさくるしいオヤジたちで出かける予定なのだ。桜の花がしおれぬようにそーっと見させてもらおうと思っている。

北のシネマ塾 98 地の涯に生きるもの

2013-05-18 23:38:44 | 映画観賞・感想

 ご存じ森繁久彌さんが原作に惚れ込んで自らプロダクションを起ち上げてまで制作した映画である。また、この映画をきっかけに誕生した「知床旅情」は多くの人たちに歌い継がれる名曲となっていることは多くの人の知るところである。 

               
          ※ ウェブ上をあちこち繰った上でようやく映画ポスターを見つけました。

 知床半島…、それも半島の突端付近は今なお人が住むことを拒む未開の地である。その突端にある鮭番屋で一人冬を越す老人を描いた映画である。

 1960年に制作されたというから、すでに完成から半世紀が過ぎているが私は初めて観る映画だった。羅臼町のしおかぜ公園に立つ老人の像や数々の資料から年老いた主人公を想像していたが、実際に演じた森繁久彌は当時まだ47歳だった。その彼が回想シーンも含めて25歳から75歳まで演じた。メーキャップの素晴らしさもあってそれほど不自然さを感じさせなかった。

          
          ※ 映画「地の涯に生きるもの」の一シーンです。
          
 映画は国後で漁業に生きた老人が望郷の念を抱きながら、時代時代を回想する形で描かれていたが、そのためもあってか私は映画に没頭することができなかったというのが正直な感想である。映画レビューを見ても賛否半ばする評価で、映画としては森繁が力を入れたほどにはヒットしなかったということのようだ。
 ただ、50年以上も前に制作された映画としては、映像は素晴らしく撮影技術の確かさを感じさせてくれた。

               
               ※ 羅臼町しおかぜ公園に建てられた老人の碑です。

 映画上映の後、北の映像ミュージアムの理事である高村賢治氏が制作の背景などについて語ってくれた。それによると、戸川幸夫の原作「オホーツク老人」に惚れ込んだ森繁久彌が東宝に映画化を熱望したが断られたために、自ら森繁プロダクションを設立して映画化させた作品だそうだ。当時で製作費1千百万をかけたということだ。

          
          ※ 解説された高村賢治氏です。

 高村氏によれば、この映画は国後で漁師として生きた主人公が、国後への望郷の念を抱きながらもいつかそこへ帰りたいという思いがバックボーンとして描かれているという。そのことに関して、「知床旅情」の元歌となった「オホーツクの舟歌」の最後にはその思いが歌われている。(それは森重久彌自身の思いでもあると思う)その歌詞の部分は次のようにうたっている。

 霞むクナシリ 我が故郷
 何日の日か詣でむ 御親(みおや)の墓に
 ねむれ静かに

 いまや老人自身が知床の墓に眠っているのであろうが、いつの日か老人の思いが実現する日が来ることを願って止まない…。


自転車生活 in サッポロ

2013-05-17 23:17:31 | その他

 自転車を重宝しています。高校野球観戦に出かけるのも、講演会に行くにも、映画を観に行くにも、自転車を重宝しています。札幌は自転車で駆け回るにはちょうど良い街なのかもしれません。

          
          ※ 私の札幌生活には欠かせない愛機です。

 
 「札幌はなぜ、日本人が住みたい街№1なのか」の著者、林心平はその著書の中で札幌の街のことをこう述べている。「自転車があれば、たいていの用事は済んだ。(中略)美術館も映画館も大書店もデパートもスーパーも大学も友だちのアパートも居酒屋も、すべてが近所にあった」と…。これはけっして札幌が小さな街ということではない。彼が生まれ育った東京と比較した話なのだが…。
 それにしても私には納得のいく林氏の言だった。

 私が自転車を重宝するようになったわけはいくつかある。
 最も大きな理由は比較的都心に近いところに住居を得られたことが大きいように思う。林氏が言うように私のところからだと、たいていの用事は自転車で済んでしまうのだ。
 二つ目には駐車場の問題がある。都心で車を停めるとなると、駐車場を探すのが一苦労である。その上駐車料も馬鹿にならない。私は郊外に用事があるような時以外車を使わなくなった。
 三つ目には自転車で風を切って走ることはとても心地良いことだ。その上健康にも良い。さらには交通費がかからないという利点もある。冬期間は地下鉄代やバス代がけっこうかかったのが、路上から雪が消えてからは雨天以外はほとんど交通費がかからない。

 と一見良いことづくめのようである自転車生活だが、気を付けねばならない点もある。
 まず、駐輪の問題がある。
 自転車を利用する人が増え続けた結果、街の中はいたるところに自転車が止められている状況となりつつあり、中には雑然と自転車が散乱しているような状況も見られる。最近はそのためビルの前などに「駐輪禁止」の表示も目につくようになった。駐輪する場合にはマナーを守り、整然と駐輪するように心がけたい。

 次に走り方である。
 道路交通法の改正により自転車は「軽車両」と位置づけられ、車道の左側を通行することが原則となった。(これはただし書き条項があり、歩道上の走行も一部認められている)
 しかし、都心を走る場合は車の数が多くてとても怖くて、車道を走行する気持ちにはなれない。したがってやむなく歩道上を走行することになるのだが、その際には歩行者の邪魔とならないよう十分に気を付けながら走らねばトラブルのもとになる。十分に気を付けたいと思っている。

 季節は初夏! ますます自転車が楽しいシーズン到来である。
 自転車を駆使して、札幌生活を楽しみたい!
 何だって? 若い気を出していると怪我するぞ!って?
 ハイハイ、年相応の自転車の走行を心がけます。


札幌日大高 全道大会進出!

2013-05-16 23:04:20 | スポーツ & スポーツ観戦
 連日の札幌日大の話題で恐縮だが、本日の代表決定戦 対東海大四高との戦いは実力どおりといおうか、札幌日大が6対2のスコアで危なげなく勝利した。しかし、札幌日大はいろいろと課題が見えた一戦でもあった…。 

 本日10時から円山球場において春の高校野球の全道大会進出をかける札幌支部Aブロックの決勝戦が札幌日大と東海大四高の間で行われた。(札幌支部はDブロックまである)
 私は試合の全てを見なくてはと思い、試合開始の9時までに着かねばと息せき切って駆け付けたのだが、なんと着いてみると試合開始は10時とのこと、ガックリであった。

          
          ※ 今日の観戦は私にしては珍しくネット裏最上段からの観戦だった。

 さて、試合だがスコアだけを見ると6対2と札幌日大の完勝のように見える結果だが、内容的には決してそうではなかった。
 まずは全道大会進出を決めた札幌日大に祝意を表した上で、同チームの更なる成長を願い、その課題を私なりに明らかにしてみたい。

          
     ※ 春の支部大会でもこれだけの観衆が集まる。大学野球がこれくらい注目を集めたらと思うのだが…。

 一点目は投手力の弱さである。本日先発したエース白崎は東海大四に本塁打を含め実に13安打も打たれた。準決勝戦でも尚志学園に札幌日大投手陣は16安打を喫した。見方によれば、それだけ打たれながら良く凌いだとも言えるが、簡単に打たれ過ぎである。
 白崎は準決勝でリリーフした際はボールに勢いを感じたが、今日はまったくボールに威力がなかった。(疲れか?体調不良か?)ボールの威力からいうと、準決勝で先発した宮崎の方が優れているよう見えるが、投手陣の整備が急務のように思われる。

 二点目に守備陣が気になった。記録上は遊撃手の2失策ということだが、記録には表れない細かな綻びが随所に見えた。(春の大会ということで割り引かねばならないが)
 札幌日大の守備で最も気になったのが、二遊間の守備である。ランナーが出塁すると、守備位置が極端に変わるのである。二塁手、遊撃手ともにランナーを気にするあまり二塁寄りになるのだ。そのため、三遊間、一二塁間が大きく空いた守備陣形を取ることになる。私が観戦した2試合ではその影響は直接表れなかったが、相手が北海や北照のような試合巧者であれば必ずや突かれる点のように思われた。
 そして、特にランナーが二塁々上にいる場合には、二塁手、遊撃手ともに牽制に意識がいってしまっていて、肝心の守備が疎かになるのではと思われるほどである。本日の試合で遊撃手が二つの失策をしてしまったのは、まさにそのためだったように思われる。

          
          ※ 日大応援席の上段に掲げられた激励幕です。

 昨日私は現在の札幌日大のチーム力をせいぜい全道レベルというところで、甲子園を狙えるレベルではないと評した。レギュラーの体格も良く、勝負強いバッティングも魅力である。上記2点が修正されてくると、「あるいは?」の期待も抱かせるチームに成長するであろう。

 さて、私が注目する選手Mこと、三番レフト松田進吾選手だが、本日の打撃成績は四球、右前安打、右飛、投ゴロ、三振という内容だった。第2打席の右前安打は満塁からの2点タイムリーである。第3打席はアウトになったとはいえ痛烈なライナーを放ち存在感を見せた。また、第5打席で三振した際は捕手後逸により一塁に生きると、二盗・三盗を決め足の速さも見せつけた。
 彼自身本日の成績4打数1安打1四球では全く満足できないだろうが、いつか爆発するのではという期待を抱かせてくれるに十分だった。

          
          
 さて、全道大会に駒を進めた札幌日大だが、27日から春の北海道王者を決める戦いが待っている。札幌日大高のさらなるレベルアップと健闘を期待したい。

札幌日大高校野球部

2013-05-15 23:36:48 | スポーツ & スポーツ観戦
 あるちょっとしたキッカケから札幌日大高校の野球部に注目している。昨日、その日大高校の試合を観戦した。なかなか可能性に富んだチームと私は見たのですが…。 

          
          ※ 私が注目する札幌日大選手Mのバッティングフォームです。

 あるキッカケとは一人の選手に関心を抱いたことが始まりだった。しかし、その理由は他人が聞くとまったくつまらないことなので、ここでは秘密にしておくことにしたい。

 ある選手とは、札幌日大高校野球部に数多くいる選手の中から2年生にして3番を務める選手である。(ここでは選手Mとしておこう)
 Mは身長が187㎝もあり、ややスリムな体つきながら堂々たる体格を誇る。これまで彼を実際に見たことはなかったが、野球部HPからうかがうには練習試合において長打を連発し、文字どおりチームの中心選手のようである。
 練習試合などの結果を見ると、チーム自体も相当の強豪チームのようである。

          
          ※ 札幌日大のスターティングメンバーです。

       
 昨日14日、彼らの2回戦が円山球場で行われることを知って駆け付け、初めて札幌日大の野球を観戦した。相手は尚志学園高校だった。
 Mに注目すると、チームの中でも最長身の彼は目立つ、すぐにMと分かった。守備練習ではレフトに入っていた。Mは「三番レフト」である。
 初回さっそく三番打者のMに打順が回ってきたが、初球をいきなりライナー性のヒットをレフト前に放った。
 その後Mは、四球、三ゴロ、三振、遊飛とけっして満足できる結果ではなかったが、打席における雰囲気は十分に可能性を感じさせるものだった。

          
          ※ ベンチ入りできなかった部員が応援団として声援をおくります。

          
 試合は尚志学が3回に放った満塁本塁打をキッカケに終始リードする展開だったが、最後の最後に札幌日大が8対7の逆転サヨナラで勝利する展開で、観ている者には面白い試合だった。

 しかし、札幌日大サイドから観た試合としては感心できるものではなかった。尚志学園の放ったヒットは実に16本である。(対する日大は8本)投手陣が打たれ過ぎである。尚志学園の拙攻に助けられたとはいえ敗戦必至の試合展開だった。
 私が視るには、この試合の先発宮崎、そしてエース白崎と魅力いっぱいの投手陣である。なんとかこの後立て直ってもらいたいものである。

          
          ※ 選手Mがボールにアジャストする瞬間です。この時はボールの下を叩いて遊飛に終わった。          

 私の見立てでは、現在の札幌日大のチーム力はなんとか全道レベルのチームかな?という感じである。投・攻・守 全てにおいてレベルアップしないことには甲子園を望むのは大変かな、といった感じである。
 ただ、高校生レベルでは進化のスピードも著しいので今後の可能性はおおいにあるとも云える。

 明日、札幌日大は春の全道大会出場を懸けた決勝戦である。対戦相手は東海大四高校である。いい試合になりそうだ。観戦するのを楽しみにしている。
 選手M、松田進吾選手の活躍も楽しみにして…。

旅歌座 昭和を歌う

2013-05-14 22:55:00 | ステージ & エンターテイメント
 時代、恋人よ、花嫁、岬めぐり、いちご白書をもう一度、…。出てくる、出てくる、昭和の歌が…。時間にして2時間30分、JUNKO & 昭和道草ファイブが紡ぎだす33曲の昭和の歌に酔いしれた私でした。

                
               ※ 違う会場のコンサートを告知する彼らのポスターです。

 札幌中央区の宮の森の奥まったところに大乗院薬王寺というお寺がある。このお寺は世界一の大金がある寺として知る人ぞ知る寺である。(大金とは仏具の一つでリンを大きくしたものです)
 その薬王寺で旅歌座というグループが「昭和ノスタルジア」と題するコンサートを行うと新聞記事で知り駆けつけた。

          
          ※ これが世界一と称する大金(リン)です。鐘ではありません。

 ステージは本堂に特設する形で造られ、最初はボーカル&キーボードのJUNKO、ヴァイオリンの高杉奈梨子、チェロの渡辺文のトリオで演奏し、途中から「昭和道草ファイブ」と称する男女5人組のコーラスが加わるというステージだった。

          
          ※ コンサート中の写真はNGでしたので開演前のステージを撮りました。

 披露された曲全てをメモすることができたので、それを紹介することにする。
《第1部》
 (1)時代 (2)君をのせて (3)ホームにて (4)恋人よ (5)テネシーワルツ ※ここから昭和道草ファイブが加わって (6)花嫁 (7)岬めぐり (8)太陽がくれた季節 (9)いちご白書をもう一度 (10)落陽 (11)ハチのムサシは死んだのさ (12)また逢う日まで (13)恋する夏の日  ※ここで第1部終了
《第2部》
(14) ゴンドラの唄 (15)月の砂漠 (16)蘇州夜曲 (17)胸の振り子 (18)まごころに生きる(南こうせつ作詞・作曲の漕洞宗の歌だそうだ。調べると南こうせつは大分県の漕洞宗のお寺の息子さんである) (19)重ね日(オリジナル) (20)上を向いて歩こう ※ここから再び昭和道草ファイブが加わって (21)恋の季節 (22)青い山脈 (23)学生時代 (24)銀色の道 (25)虹と雪のバラード (26)明日があるさ (27)人形の家 (28)愛は傷つきやすく (29)愛の軌跡 (30)ナオミ (31)涙を超えて
※アンコールとして (32)青春時代 (33)一期一会の深き縁(オリジナル?)
 以上、33曲だった。おそらく私と同世代の方々は懐かしく一つ一つの曲を思い出されたのではないだろうか。若い方の中にも有名な曲が多いので知っている曲が多いと思われる。

 JUNKOはかなりの実力派と見た。オリジナルCDを出したり、ライブ活動をしたり活発に活動しているようだ。十分な声量の持ち主である。キーボード、ヴァイオリン、チェロの組み合わせも珍しい。ただ、ヴァイオリン、チェロが十分生かされていたかというと、ちょっと物足りない気もした。
 道草ファイブが加わることによって音に厚みが増し、ステージは一気に楽しくなる。
 ただ、グルーブはあくまでJUNKO中心のグループのようである。コーラスの人たちのソロをもっと取り入れてほしいと思ったのだが…。そのことがJUNKOの素晴らしさを一層引き立たせてくれるとも思うのだが…。(そのことをアンケートに書かせてもらった)

 楽しさを増してくれたのが、彼らの追っかけファンの存在である。60代前後の夢ご婦人たちが最前列に陣取り、バックコーラスの人たちの仕草を真似し、掛け声をかけるのだが、それが会場を和ませてくれた。

          
          ※ 休憩中で全員が揃っていませんが追っかけ隊の人たちの席です。

 日本全体が元気の良かった昭和後期、たくさんのヒット曲が生まれたが、そうした数々の曲とともに生きてきた私にとっては懐かしすぎる2時間30分だった。
 奇しくも今夜のテレビ(TBS系)では「火曜曲!」と題する番組が昭和の大ヒット曲を特集していた。この番組もまた私に懐かしさを呼び覚ましてくれた…。

ついに! ようやく? とうとう !? 開花宣言

2013-05-13 22:56:52 | 環境 & 自然 & 観察会
 寒い!寒い!今日も気温はようやく10℃に届いた程度である。そんな中、昨日13日札幌管区気象台が桜の開花宣言をしたという。私はさっそく気象台の庭にある標本木のところに急いだのだが…。 

 札幌気象台が1953年に桜の開花を観測開始以来、史上2番目の遅さで昨日13日に開花宣言がなされた。(ちなみに最も開花が遅かったのは1980年の5月14日だそうだ)
 テレビなどでは「本日開花」と報じていたのだが、気象台のHPによると昨日13日と正式発表されていた。

 そこでさっそく標本木のある気象台を訪れてみたのだが…。
 あれっ?  遠目からは花なんて見えやしないぞ? そう思いながら近づいてみると、確かに数輪の花が開いているのを確認することができた。
 昨日開花といっても、寒さのために後が続かないのだろう。まあ、数輪とはいえ花を付けているのだから開花は開花なのだろう…。

          
          ※ 気象台の標本木は確かに数輪の花を付けていた…。

          
        ※ 午後2時過ぎというのに少しレンズを遠ざけると光量が少なくこのとおりです。

          
    ※ そこでフラッシュを使ってみました。周りの枝の蕾が全く開花していないのがお分かりと思います。

 気象台の桜の花を確認した後、私はウオッチングを続けている円山公園の桜も花を付けただろうかと気になり訪れたのだが、残念ながらこちらは足踏み状態だった。
 「おい!お前さんはいつになったら咲くんだい?」と桜の木に毒づきながら、その傍で満開に近い状態で咲いていた桜をカメラに収めたのだった。

          
          ※ 私がウォッチングしている木のすぐ傍の桜はこんなに咲いていました。

          
          ※ 近付いてもう一枚。ほぼ満開状態と云って良いんじゃないでしょうか?

 あゝ、私の円山公園通いはいつまで続くんだろう??
 それにしてもこの寒さ、なんとかならんもんかねぇ…。

豊平川がつくりだした自然景観

2013-05-12 20:55:09 | 大学公開講座
豊平川は札幌市と千歳市の境界に位置する小魚山に源を発し、石狩川との合流地点まで約72.5㎞の長さの一級河川である。その沿岸の地質的な特徴について話をうかがった。

              

 5月11日(土)、北大総合博物館が主催する土曜市民セミナーにおいてタイトルのようなちょっとお堅い講義を受けた。講師は長い間札幌の地質を研究されている札幌市立柏中学校教頭の前田寿嗣氏だった。

 講義は、①空から見た豊平川と札幌地形、②豊平川流域で見られる地形と地質、③豊平川扇状地の形成、④扇状地とメム(泉)、⑤玉ねぎ畑と自然堤防、と5項目からなっていた。

          

 前田氏は冒頭に札幌の地形を上空一定の高さから鳥瞰図的に見せてくれたのだが、凄かったのはそこからだった。藤田氏はその図を360度回転して見せてくれたのだ。
 説明によると、「カシミール3D」というソフトを使用すると誰でもそうした図を作成し、アニメ的に動画として作成できるという。ただし、そのために藤田氏は9000枚の鳥瞰図を作成したということである。
 私たちは講義の冒頭で豊平川の源流から、石狩川に合流する地点までを一気に空から概観することができた。

 前田氏によると(というより地質の世界では常識なのだろうが)豊平川によって削られた河岸の露頭などを調べると、ハイアロクラストナイトという海底火山の堆積物で構成されているということだ。
 そういえば以前、豊平川河岸でサッポロカイギュウという海生生物の化石が発掘された話を伺ったことがあった。

          

 札幌の市街地が豊平川扇状地で形成されていることはこれまでいろいろな講座を受講していたことから知識としてあったが、その扇状地は豊平川右岸側の古い扇状地-平岸面と左岸側の新しい扇状地-札幌面に分かれるそうだ。その境界はには段差ができており、そこに精進川が流れていることも教えられた。

 さらに私にとって新たな知見は、扇状地である札幌市特有の地形としてメム(泉)がたくさん噴出するということは知っていたが、それが今では地下鉄工事などで地下水脈が寸断されたこともあり、現在残っているメムはいずれも人工的に水を流しているのだということを新たに知ることができた。

 学生時代から札幌の地形(地質)の研究を続けているという藤田氏は関係図書もたくさん執筆していて相当に実績のある方のようだが、さすが中学校の先生である。私たち素人にも分かりやすく説明いただき興味深くお話を伺うことができた。

 それにしてもカシミール3Dを使用した鳥瞰図アニメは素晴らしい。パソコンの進歩にはおじさんはとてもついていけませんなぁ…。