小学校の社会学級主催の「秋のコンサート」に行って来ました。聞いてきました。ピアノとバイオリンの演奏会なのですが、バイオリン奏者には参ってしまいました。
まだ12歳、12月に13歳になるというまだまだ声変わりもしていなくて、子どもっぽさが残る中学1年生の男の子、男の生徒というべきか。お母さんが言うには秋になって身長が伸びてきたというけど、いまどきのほっそりとしたか弱そうなやさしい、世のお母さん方の心をくすぐるような感じの、有名かつ実力があるのにとってもシャイな男の子です。
経歴が凄い!2004年11月第58回全日本学生音楽コンクール全国大会第一位のほか毎日新聞賞等4つの賞を受賞、2006年4月ユーディ・メニューイン青少年国際バイオリンコンクール第一位、プラハやパリでも演奏。
お母さんから聞いたところによると、バイオリンは親が勧めたものではなく、自分でやりたいといってはじめたとか。それも本人が2歳半くらいのときに聞いたバイオリンの旋律がいつしかインプットされていて、共鳴するものがあったのでしょう、5歳になったときに自分からバイオリンを習いたいと言ったといいます。 才能がある人はやはり違いますね。
演奏曲目は、聴衆が幼稚園児から小学生、及び保護者(聴衆によって3つの時間帯に分類しました。)ということもあって、グノーの「アヴェ・マリア」、モンティの「チャ-ル・ダッシュ」、ヘンデルの「ソナタ1番」、J・S・バッハの「無伴奏ソナタ1番」、そしてマスネの「タイスの瞑想曲」でした。
バッハの「無伴奏ソナタ1番」以外はピアノの伴奏つきです。当たり前か。でも、このバッハの「無伴奏ソナタ1番」は大人でも演奏するのは難しい曲とか。
でも、もっとびっくりしたのは、「ソナタ1番」の演奏のときか、後で言われて分かったのですが、途中で4本の弦のうち1本が切れてしまったのだそうですが、その分を別の弦でカバーして演奏したというのです。聞いていた方としても、全く慌てた様子も見られなかったし、後で聞いてびっくりしてしまったという次第です。
演奏後の会食のときお母さんが言っていましたが、演奏中に弦が切れたことは今までなかったが、今後のことを考えると、今日いい経験をしたと。これからの長い演奏生活で、弦が切れるということは十分にありえるわけですから。
お母さんは面白い人で、こんなことも言っていました、「あの人は今」とかに出るようになったりして・・・とか。
12歳の天才?少年バイオリニスト、その名は「郷古(ごうこ) 廉(すなお)」(1993年生まれ)。注目していきたいと思っています。皆さんも、頭の片隅にでも記憶しておいてください。
写真は、家から歩いて20分くらいのところにある武家屋敷の門構えです。中は駐車場となっています。この件は、次回に。