この写真は、広瀬川の堤防で咲いていた花です。一見するとひまわりのようですが、なんでしょうか?
FishingTV/707ch「2006鮎」の10月1日放送は、「Yuji Style第3弾」米代川の最大の支流「阿仁川」でした。彼はSHIMOTSUKE(大橋漁具)のフィールドテスターで、今回の阿仁川釣行も竿の新製品のテストを兼ねてのものです。地元のテスター後藤正博さんと二人で、渇水の阿仁川でテストを繰り返していました。
時期は、9月の13日ですか。渇水ですが、平水よりも20から30cm減水しているとかで、確かに全体に浅く、石が一杯川から頭を出していました。川全体が、チャラ瀬のような感じです。
場所は、阿仁前田地区。使用する竿は、来年発売用の9メートルの竿、248グラム。天井糸は0.8号。水中糸はナイロンの0.175号。ハナカンハリスは0.8号。ハリは7号・4本イカリ。
彼は、秋田県は初釣行だそうです。そのためや渇水のために、前半はかなり苦戦していましたが、パターンを掴んだ後は、さすがです。入れ掛りとなりましたが、そうなったのは、渇水で鮎がおびえていたために、ちょっとしたことで鮎は散ってしまう。だからということで、警戒心をいかにとるかが大切で、そのために彼がとった行動は、竿を10メートルのものにすることでした。
それだけで、1メートルの違い、糸を入れれば2メートルか、他の仕掛けは全く同じなのに、入れ掛りを演じました。さすが、さすがです。
しかもいい型の鮎ばかり。渇水の川から大きな鮎が、川全体を走りまくった揚げ句、水面ぎりぎり近くを飛んでくる。竿の設計は、24センチくらいまでは大丈夫ということでしたが、竿を大きくしならせ、ようやく浮いてきてタモに収まるという状況。見ているほうも手に力が入る感じでした。
彼は若いのに嫌味がなく、好感がもてます。
そして、翌々日の15日は那珂川に飛んで、翌16日のオール・ジャパン鮎釣り選手権(チーム対抗戦)の下見を行い、試合当日は、下見の結果が生きて3位入賞という結果でした。
話は阿仁川に戻りますが、阿仁川というといい思い出はありません。米代川が大鮎の釣れる川ということで、全国に知れ渡ったころ、仲間で、3、4回釣行したことがありますが、(いずれもリバーサイドホテル泊=公園や河川敷にテント泊)そのときに阿仁川にも寄ったわけです。
1回目はまあよかったかな、引きの強い鮎が釣れたのですが、3回目かな、わりと上流域に入ったことがあります。川幅もあまり広くはなく、大きな岩や大小の石が多い感じのところに入ったときのこと。
全員右岸側から入川し、竿を出したわけですが、まだ1匹も釣れていないときのこと(私は)、何故か川の中ほどにきれいな青いビニール袋が見えました。なんだろう、じゃまだなあ、こんな大きなゴミを投げる奴がいるのかとあきれて、正義感が芽生えたのでしょうか?目障りだし早めに取り払っておこうと思って、ビニール袋に近付きました。
そしたら、全体が青いわけではなく、半分は透明のビニール袋でした。それだけならなんのこともないのですが・・・。近付いて見てびっくり!!!
何と赤ちゃんが入っているではありませんか!!!生まれたばかりといっていいような赤ちゃんが、裸のままでビニール袋の中に入っていました。もちろん死んでいたと思います。目をつぶって、両手、両足をがにまたの様に開いて(赤ちゃんはみなそうですが)いました。
もう、びっくりしたのなんのって。きれいな川、きれいな流れの中に赤ちゃんの死骸が、ビニール袋に入っていた。何てことをするんだろう、生まれてしまったのであれば、捨て子として病院の前や福祉施設におくとか、そういう方法もあったろうに、最悪の場合でも、川に投げるよりはきちんと土のなかに埋葬するとかという方法もあったろうに・・・。
釣り友にも確認してもらいました。とにかくもう釣りどころではなくなったので、早々に竿を畳みました。
本来なら、川から引き上げたりするべきなのでしょうが、とてもそうする気にはなれませんでした。 竿を畳んで、近くの家に駆け込み、事情を話して警察に電話してくれるように頼み、そこから離れました。今のように携帯電話があれば、直接電話したでしょうが、そのころはまだ誰も携帯は持っていませんでした。
翌日地元の新聞を注意深く読みましたが、赤ちゃん遺棄事件(堕胎事件)のことは記事にはなっていませんでした。
そういうとても嫌な思いをした川でもあります、阿仁川は。
合掌