鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

若者との対話等

2012-10-10 21:50:42 | お知らせ

  きのうから山中教授のノーベル賞の受賞決定で全国がにぎわっています。 心からおめでとうと申し上げます。 またしても京都大学ですね。 さすが京都大学というべきでしょうか。 困難は伴うでしょうが、iPS細胞の可能性将来性は全世界の人々が待ち望んでいることでしょう。 再生医療の未来も明るいものになるでしょう。

 iPS細胞を報じている新聞等を読むと、ES細胞という言葉がたくさん出てきます。 ES細胞というと、つい先日豊齢学園で講義を受けたばかりの現在の医療の流れのなかで何度も聞いたばかりだからです。

 講師は、東北大学医学系研究科の出澤真理教授で、出澤教授が発見したmuse細胞の話しが中心でした。 あまりに専門的な内容の話しでしたが、さすが専門を極めた人というべきでしょうか、素人にも分かりやすいようにパワーポイントを使って説明してくれました。

 でも悲しいかなその時は分かったつもりでも、あとで振り返ってみるとあまり分かっていないことが分かって愕然としたのですが、ニュースを見たり、新聞記事を読んだりしていくとmuse細胞はiPS細胞と似てるのではないかと思いました。 それでなんでmuse細胞は大きく取り上げられないのかなと不思議にも思った次第です。

 簡単なメモを見ながら出澤教授の講義を振り返ってみます。

 戦後の医療の流れをみると、長いこと結核が中心となり、その後ガンへ、さらに成人病(生活習慣病)へと移っていること。 病気には、ガン、成人病、感染症、神経変性、外傷、心血管疾患、代謝疾患があるが、根治できる疾患は意外と少ないといいます。

 そのなかで、脊髄損傷や筋ジストロフィー、パーキンソン病等により、失われたきのうを取り戻すためには何があるか、何ができるか。 一つは機械に置き換えるという医工学(人工臓器、義手、義足等)、もう一つは再生医療である。

 脳死移植があるがそれはあくまでも次善の策であり、自己細胞移植が望ましい。それでいろいろ苦労しながら研究した結果、「間葉系幹細胞」に100個に1個の割合で細胞があり(=muse細胞)、それからはあらゆる細胞ができると。

 ES細胞は腫瘍性があるが、muse細胞は腫瘍性はないといいます。 だからmuse細胞の今後の研究成果は、機能を失ってしまう病気に光明をもたらすものと期待できるが、慢性疾患にはあまり効果はなく、急性疾患に効果があるということです。

 iPS細胞ばかりでなく、muse細胞の研究にも予算を多くつけることが必要ではないでしょうか。

 

 ということで?、若者によるインタビューボランティアです。豊齢学園のある建物の隣にある14階建ての大きなビルの中に3つの専門学校があり、その一つに保健医療専門学校があります。出来て2年目(修学年数は3年)ということで、先生方はかなり熱心に生徒の指導に当たっているようです。 

 保健医療のなかの作業療法科の分野の学生にとっては、リハビリテーションの一つである作業療法は、人がどのようなことに困っているのか? どのような人生を歩み、どのような人生を送りたいのか? それを知ることがとっても大切であるので、今回初めて豊齢学園の学生に協力を依頼したということです。 5人が名乗り出ました。

 あくまでも授業の一環であり、一人に対して3人の学生がインタビューをします。 その様子を我々の背中からビデオ撮影をするとともに、なおかつ、3人の学生一人一人に付き二人ずつの学生がインタビューの様子を観察するという、ある意味とっても物々しいインタビューとなってしまいました。 これではインタビューする学生は緊張しますよね。

 私のグループは女性二人に男性一人という組み合わせで、やはり女性主導で進みました。なるべくこちらから話すことは避けて、質問されたら答えるということを最初は守っていたのですが、そのうちこちらから次から次と日常生活の様子や趣味、やりたいこと等を話していきました。

 予定では30分でしたが、38分くらいしゃべってしまったかな。それでも短い、45分は欲しいなと言ったら、先生は30分でも学生にとっては限界ですとのこと。

 インタビューの前には同意書にサインをさせられました。 まあ、私のこれまでの、現在の日常生活のことが、学生の今後にとって少しでも役に立つのであれば幸いです。学生たちはどのようにまとめるのか、興味があるところですが、その結果までは見せてはくれないでしょうね。 山中教授や出澤教授のように素晴らしい研究をしているのではないので(比べるだけで恐れ多いことです。)、まとめるのは面白さに欠けるでしょうね、当たり前ですが。


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