私が恐れていたことが、現実となってしまった。あの、リーズナブルな価格で、サイフの軽い我々夫婦にとって格好の遊園地であった小樽公園「こどもの国」が経費節減のための改装で一時閉鎖になるという。悲しくてやりきれない。
なんといっても、この使用料金が嬉しかった。1000円ちょっとあれば、夫婦二人と小学校低学年の子供二人が腹いっぱい遊べる。○×グリーンランドとか、○△オリンピアでめいっぱい遊んだら、1万円近くの出費は必定だ。ここで遊んで、浮いたお金で回転寿司でも食べた方が、私はシアワセと考える。
ただ円盤が回転するだけのプリミティブなつくりのジェットコースター「ムーンロケット」。係員のオジサンが砂時計で時間を計って運転を止める。それでも、十分楽しいものなのだヨ。
日本一小さいと言われている、この観覧車。小さいながらも、施設自体が高台にあるため、その眺望は素晴らしい。ゴンドラ内はえらくタイトで、大人二人が乗ると、それこそ息がかかるほどの至近距離となる。アナタも、あの娘を連れて、乗りこんでみてはいかがだろう・・・
このゴーカートのコースが素晴らしい。立体交差あり、大きな起伏ありで、まるで鈴鹿とスパ・フランコルシャンを足して2で割ったようなコースなのだ。もちろん、絶対速度は低いのだが、大人でも、結構スリリングで楽しめる。
そして、長ーい長い滑り台。
かつて、フラミンゴやヤギなどの小動物園がここにあった。主を失ったオリが、ガランとして、淋しくも悲しい。ここにいた動物たちはどうなってしまったのかと心配していたのだが、どうやら別天地で余生を過ごしている模様で、ちょっと安心した。
このようにノスタルジックな施設が、21世紀の今まで生き残っていたことは、一つの奇跡かもしれない。だが、この「こどもの国」を楽しめるのは今年の10月9日までだ。小さなお子さんを持つ方がこのブログをもし見ていたら、ぜひ今のうちにこの「不思議の国」を体験してほしい。