その日の夕食は、マルちゃんの「沖縄そば」だった。
「豚骨に鰹節と昆布の和風だしを合わせた、コクと深みのあるスープ」というコピーが、私の期待を増幅させる。
さてさて、目新しいカップめんを見つける度に購入してしまうためか、我が家にはカップめんの在庫が多数。これも、いつの間にか賞味期限が切れ果ててしまっていた。ま、2ヶ月くらいならば、たぶん、大丈夫だろう。
日清カップヌードル同様、麺・具・スープは一体となって封入されている。これは、余計な別袋を必要としない点で、エコである。
だが、後入れの「特製スープ」のみは別袋。これは、ローストした豚肉風味なのだとのこと。
そして3分後。麺の上をびっしりと覆う、味付豚肉とねぎ・かまぼこ・紅生姜が、賑々しい。
そしてその麺は、まるで「赤いきつね」を彷彿とさせる、カップうどんのような風合いであった。これが、いわゆる「ソーキソバ」なのだろうか。ネーミングが「沖縄そば」だったので、こういうモノなのかと思って食していたが、仮にこれが「京風うどん」というネーミングで売られていたとしたとしても、私はこういうモノなのかと思って食していたことだろう。とはいえ、日清の「沖縄風ヌードル」とはまた趣が異なっているこの製品。両社の「沖縄そば」に対する解釈の違いが垣間見えて、なかなか面白かった。
なお、賞味期限が2ヶ月ほど過ぎていたせいか、味付豚肉は、ほんの少し油焼けしてしまっていたようにも感じられた。良い子の皆さんは、私のマネをしないように。