日曜日。私と尾車親方は「フレンチ・ブルー・ピクニック2011」を見学するため、千歳市を訪ねた。
千歳市内に入ったのは14時過ぎ。そこで、まずは遅い昼食を摂ることに。
かねてから私が目をつけていたラーメン店。それが「山下商店」である。
この外観のアヴァンギャルドさは、フランス車にも一脈通じるものがある。
14時08分、店内に潜入。味は「とんこつ」のみで、具・麺・茹で加減を好みでチョイスするシステムとなっているようだ。
私はオーソドックスに「ラーメン」(650円)を、「博多麺・普通」でオーダー。
そして14時12分、それは供された。このスピーディーさは嬉しい。「うどんどん兵衛」の待ち時間よりも短いではないか!
そこにカウンターに置かれた紅ショウガと白ゴマ(共に乗せ放題)をトッピングすると、視覚的にも鮮やかになり、ますます食欲をそそる。
店内は豚骨臭というか獣臭に溢れているのだが、このスープ自体はまろやかかつクリーミーな味わい。コシのあるストレート麺との相性もバツグンだ。まさに、気分は博多にトリップである。チャーシューは薄目だが、柔らかでしなやかで、まことに秀逸な食感である。
その優しい味のラーメンは、店の外観や店内の匂いほどトリッキーではなく、実にオーソドックス。私見では、ここに「黒マー油」をプラスすれば、おそらく旨さが爆発すると思うのだが・・・
そして、スープをなるべく啜らずにまずは麺だけを食すのが、博多ラーメンの喰い方の作法。
そう、「替え玉」をオーダーすることを見据えていただくのが肝要だ。
手持ちの麺が完食に至るタイミングでそれが供されるように周到に計算しつつ、14時15分に「北海道細麺」(100円)をオーダー。
14時17分。絶妙のタイミングで替え玉がカップ・イン。この「北海道細麺」は、なんと「博多麺」よりもさらに細い!そして、しなやかに、それは器で踊る。意外な展開に、私は狼狽し、感激した。
14時22分。すべてを完食し、私の胃袋は満タンに。いやあ、ウマかった!これで計750円ならば、CP は高いと思う。
ただし、店内の獣臭は、お客さんを選ぶかもしれない。その点は、ご留意のほどを・・・