体育の日。我々取材班3名は、久し振りに大試乗会へと繰り出した。
まずは、スバルのお店へ。お目当ては、この「XV」である。
試乗させていただいたのは、「ヴェネチアンレッド・パール」というカラーの「2.0i-L EyeSight」(税込車両本体価格249万9千円)であった。トランスミッションは、「リニアトロニック」と呼ばれるCVTのみの設定で、MTは選べない。
ピーマンを輪切りにしたようなデザインのアルミホイールが、なかなかお洒落。
タイヤはヨコハマのエコタイヤ「ブルーアースE70」が装着されていた。
そのおかげもあってか、カタログ上のJC08モード燃費は15.8km/Lと、2LのAWD車としては、なかなか良好。
ラゲッジルームは必要十分の広さ。床がほぼ掃き出しなので、なかなか使いやすそうだ。
残念なのは、スペアタイヤを廃して、「パンク修理セット」に置き換えてしまったことである。
インプレッサ比で+55mmの、200mmのロードクリアランスを持つこのクルマ。悪路に入る機会も多そうなので、スペアタイヤは標準で装備すべきだったのではなかろうかと、激しく思う。
インパネ周辺のデザインは、インプレッサとほぼ同じ。
前方視界も、インプレッサ同様、大いに良好。アイポイントが高い分、さらに気分爽快である。
アイドリングストップの作動マナーも決して乱暴ではなく、ナチュラリーだ。
アイサイト付のクルマを公道で走らせたのは初めてではないが、今回は2~3度この装置にお叱りをいただいてしまった。
それは「車線をはみだしています!」という警告。ううむ、はみだした覚えはないのだが・・・真相は謎である。
スバルの「リニアトロニック」というCVTは、なかなか良くできている。
パドルシフトの応答性も上出来で、「-」のパドルを引くと、いいあんばいでエンジンブレーキが掛かる。下り坂等でエンジンブレーキが欲しい時には有効であろう。
途中で尾車氏と交代し、二人で合計34分間の試乗タイム。
市街地でストップ&ゴーが多かったことと、ついついエンジンを回しがちだったことからか、その間の平均燃費は6.6km/Lと、あまり振るわず。まあ、燃費に関しては、実際に所有してみないと、本当のところはわからないが・・・
ボディカラーが多彩なのも、このクルマの大きな魅力。だがしかし、インテリアカラーがブラックしか選べないのは、やや残念な点だ。
スバルXV。素のインプレッサと比べると、乗り味にザラツキ感というか、若干雑味があるように思えたが、その高いロードクリアランスは積雪地では大きな味方である。加えて、ビビッドなボディーカラーが楽しい。
このクルマにMTが選択可能で、スペアタイヤをオプションでもいいから装着できるのならば、有力な次期愛車候補である。これ、ホント。
ディーラーさんから貰ったお土産は、スマホ用の「スバルXV イヤホンジャック アクセサリー」。
私自身は、未だにスマホというモノを持っていないのだが・・・カメラ機能のいいスマホが、欲しいなぁ。