獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

新型ワゴンR試乗記

2012年10月13日 | CARS&F1

 ドイツのベーシックカーup!に試乗した後。やはり日本のベーシックカーを確認せずにはいられない。
 そこで我々取材班3名が向かったのは、スズキのお店。最近フルモデルチェンジした「ワゴンR」に触れてみることに。
 それにしても、ワゴンRがもう5代目になるとは・・・月日の流れるのは、速いものである。


    
    ↑2008年登場の4代目ワゴンR
    
    
    ↑2012年登場の5代目ワゴンR

 ・・・まあ、よっぽどクルマ好きの人でない限り、外観から新旧ワゴンRを見分けることは難しいであろう。写真を赤丸で囲ったあたりが、大きな識別ポイントである。
 とはいえ、このように「外観を大きく変えずに内容を進化させる方向」の変更を、私は支持したい。
 スイフトとともに、スズキのポリシーを感じさせるフルモデルチェンジであると思う。

    
 夕日を浴びる、「フィズブルーパールメタリック」のカラーのワゴンR。
 面の微妙な張りや抑揚が、意外なくらいに美しい。
 試乗させていただいたのは、「FX Limited」(4WD・CVT:税込車両本体価格136万7100円)であった。
    
 先代ワゴンRと比べて、大いに進化したのが、このメーターパネル。なんてったって、先代には、タコメータが無かったのだから・・・
 インパネ全体を見回すと、旧型からの流用と思われる部品がそこここに散見される。新旧のカタログを見比べてみるもの、また、一興であろう。
 走らせると、パートスロットルでは問題なく、いたってフツーに走る。ステアリングが革巻なのも、手汗をかきやすい私にとって、見逃せないチャームポイント。街乗りなら、これで十分と思わせる。 だがしかし、フルスロットルを与えると、まるでクラッチの滑ったMT車のように、エンジン音だけが高まって加速が付いてこない。このCVTについては、あまりいい印象を持てなかったというのが、正直なところだ。できればこのクルマもMTで乗りたい私なのだが、今回のモデルチェンジで、ついにそれはカタログ落ちしてしまった・・・
 とはいえ、まっとうに広い視界と、そのスペースユーティリティは、初代登場時から変わらない、このクルマの大きな美点である。完全停止する前にアイドリングストップが働くのも、低燃費実現のために健気に仕事をしている感じがして、可愛らしい。
 それに加え「エネチャージ」搭載で、燃費はかなり向上したという。カタログ上のJC08モード燃費は、FF車で28.8km/L、4WD車でも27.8km/Lである。特に4WD化に伴う燃費の落ち込みが少ない点に、私は注目したい。
 このクルマを降りる時、メーターパネルに「エコスコア」が表示された。私の得点は、100点満点の60点・・・まあ、そんなもんだろう
    
 今や日本の国民車ともいえる、この「ワゴンR」。たくさん売れているんだから、私のようなオジン向けに、MTを残してほしかった・・・追加設定に、期待します。

コメント
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