午後遅くから仕事のため、午前中に近くのシイタケ栽培場にいきました。そこの経営者から耕運機の修理を頼まれていたためです。古い耕耘機を手に入れたのだけれど、ガソリンを入れてもさっぱり動かないという相談でした。
故障した小型2.8psの耕耘機(クボタ製)
最初故障修理の定番どおり、プラグキャップを抜いてガソリンに点火する点火プラグを露出させます。次に、ガソリンがキャブレターに流れ込まないように燃料コックを閉めました。しかし、動かそうとしても硬くて素手では動かせません。ペンチを使ってようやく閉めることができました。次に点火プラグの点検をしました。
プラグキャップを外す 燃料コックを閉める
プラグレンチを使って点火プラグを外して火花が飛ぶ先端を見ると、案の定ガソリンで濡れていました。キャブレターがガソリンオーバーフローするとこのような現象になってガソリンに点火しません。点火プラグをバーナーで焼いてきれいに取り付けて指導ロープを引くとエンジンが動き出しましたが、動き方が異常です。回転があがりすぎてすぐに止まってしまいます。回転を一定にするためにスロットルを調整する調速器が故障している可能性がありました。そこでキャブレターに付いている調速器をよく見るとガソリンのタール分が付いて固着しています。これではエンジンの回転が不安定になるわけです。調速器にCRC556を塗布して何度もペンチではさんで前後に動かしていると、調速レバーが動くようになりました。これでエンジンが安定して動くはずです。
ガソリンで濡れた点火プラグ 固着して動かない調速器
始動ロープを引くと耕耘機のエンジンが安定して動くようになりました。しかしながら、チョークを引いたままでした動きません。また、一度回転を止めると始動しません。再び点火プラグをみると、ガソリンで濡れています。どうもキャブレターのオーバーフローが止まらないようです。この故障を直すにはキャブレターを外して全面的に洗浄するしかありません。今日は時間がないので次の機会に直す予定です。
耕運機の修理後に田んぼに寄ってみると、昨日の雨で田んぼに水が溜まっていました。この溜まり具合では明後日以降にならないと脱穀作業はできそうもありません。またまた農作業が遅れそうです。
雨水が溜まった田んぼ、干した稲束の脱穀は2,3日後に延期