東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

恵泉女学園生から稲刈り感想メール

2006年11月09日 | 農業体験

 先月恵泉女学園生のゼミとして稲刈りや脱穀などをしましたが、その生徒達からその感想のメールが届きました。彼女達にとって稲刈りや脱穀は初体験でした。どんな気持ちで田植えや稲刈りをしたのか興味を持っていました。次に彼女達の感想を紹介します。

     コシヒカリの稲刈り、雑草が生えていたので刈りにくい


(**可奈子)
 先日はお世話になりました。今回は初めての稲刈りと脱穀に挑戦できて、本当に楽しかったです!稲刈りをしているときカマでザクッと切る感触がとても心地好くて、束ねる作業も慣れるとどうやればしっかり束ねられて綺麗に仕上がるかなど考える余裕まで出てきました。
 脱穀の作業では、千歯こぎがどれだけ大変な物かわかりました!脱穀機はリズミカルで早く仕上がる、せばこぎはゆっくり丁寧に仕上がるという違いに面白さを感じました。昔のやり方、今のやり方では全然違うこともあるというのが実感できて、とてもいい経験になりました。ありがとうございました!

             刈り取った稲の束ね方を教える


(**直子)
 田植えに引き続き、稲刈りという貴重な体験をさせて頂き有難うございました。稲を縛るのも稲、という事に「昔の人は無駄にすることなく利用したのだ」という事を実感し、また現在の生活を見直さなければいけないところがたくさんあるのだと改めて感じました。 そして束ねた稲を連ねていく並べ方が、昔話の挿絵やTVなどでよく見るものと一緒であったので、変に嬉しかったです。
 そして脱穀なのですが、まさか江戸時代に発明された千歯こぎを間近で見て、体験出来た事がとても感動しました。実際、現代人には向いている道具ではないとしみじみ感じてしまいましたが、当時は画期的だったのだという事が高橋さんのお話からもよく理解できました。
 田植えも稲刈りも未経験のものばかりだったので驚きばかりでしたが、色々な意味でとても勉強になりました。本当に有難うございました。

        束ねた稲を、竹竿で組んだはさに掛けて干す


(**千寿)
 自分たちの植えた苗が大きくなっている姿に驚き、同時に感動しました。稲を刈る→結ぶ→干すという作業の繰り返しでしたが、私たちは初めてで新鮮でしたので、飽きずに作業を続けられました。でも、これを仕事にしていて、何時間も何日も作業を続けるというのは、本当に大変なことだと感じました。自分たちの食べているものがどういうふうに作られているかを知る、大変良い機会となりました。
 また、脱穀機を2種類共体験できたことも良かったです。高橋さんはお話しやすくて、ご指導もわかりやすいです。これから寒くなりますが、くれぐれもお体に気をつけて下さい。

           足踏み脱穀機を使って、稲の脱穀


(**教子)
 先日は貴重な経験をさせていただき、ありがとうございます。とても楽しく、多くの事を学ぶことができました。私たちが毎日食べているお米はこんなにも長い時間をかけ、また様々な過程を経ているのだということを知りました。
 江戸時代で使用していた千歯こぎは少量ずつしか脱穀できなかったのに対し、明治時代で使用されていた脱穀機は短時間に大量に脱穀できたことに技術の進歩を感じます。全てが初めての経験でしたが、本当にありがとうございました。

        江戸時代の千歯こぎを使って、稲の脱穀


 環境教育で実際に田植えや稲刈りまでするゼミはとても珍しいと思います。生きる糧である食べ物を作ってみることは、最も身近な環境教育ではないでしょうか。

コメント (2)
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