東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

水冷ディーゼル機関搭載の大型耕運機をいただく

2007年07月26日 | 農機具,工具
 私の知り合いの方に紹介いただいた伊藤さんというお年寄りから、大型の耕運機をいただきました。水冷ディーゼルエンジン搭載でとても出力が大きい耕運機です。見たところ昭和40年代の今から約35年前に販売された耕耘機のように見えました。特にフライホイールに安全カバーがしていないタイプですので年代物です。いわば骨董に近い耕耘機ではないでしょうか。
 最初エンジンのかけ方が分からずに四苦八苦しました。特にこの手の古いディーゼルエンジンはセルモーター始動ではなく手回し始動のため、慣れないとなかなか始動しません。しかし、持ち主の伊藤さんからフライホイールの回転に勢いをつけるためのデコンプレバーの場所を教えていただきました。デコンプレバーを操作して回転させると、いとも簡単にエンジンが黒い煙を吐きながら動き出しました。運搬するトラック近くまで、そのふるい大型耕運機を伊藤さんに動かしてもらいました。

          持ち主の伊藤さん、大型耕運機の動かし方を享受いただく


 この大型耕運機をトラックに積み込んだあと、トラックの持ち主の鈴木さんといっしょに伊藤さんと伊藤さんの奥様と4人でお茶を飲みながら談笑しました。伊藤さんも、鈴木さんも、私も現または元酪農家の共通点があります。伊藤さんの古い牛舎跡は、私が子供の頃に父親が酪農をはじめた頃の牛舎にそっくりでとても懐かしくなりました。
 私が子供の頃に2頭の牛から始めた酪農は、私が高校の頃に30頭までに規模を拡大しました。しかし、乳価があがらないままに支出も多くて結局廃業しましたが、故郷である山口県の田舎にはその時の牛舎がまだ残っています。そうした酪農の辛苦の話などが、とめどなく流れてとても懐かしく充実した談笑でした。

        一時的に鈴木牧場に運び込んだ大型耕耘機
コメント
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