東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

雑穀(ヒエ,シコクビエ)の移植

2009年07月07日 | 麦,穀類,雑穀
 今年も雑穀のヒエとシコクビエを栽培しています。そして毎年のように収穫しています。もうかれこれ20年以上作り続けていることになるでしょうか。これらの雑穀を初めて知ったのは、山梨県上野原村の西原に行った時でした。その土地で知り合った古老が、ヒエ、粟、ソバ、高キビ、キビ、シコクビエなどの雑穀を作っていたからです。
 数年間その古老の家に通って栽培方法や調理法を学びました。その古老も数年前に亡くなりました。それ以来、その古老が住んでいた西原に行くことはもう無くなりました。

         移植したヒエの苗、移植時期が遅れたためまだ頼りない


 ヒエは砲弾型のような穂が突き出るように出ます。シコクビエの穂は掃除に使うほうきを逆さにしたような穂がでます。鶏,鴨,そしてアヒルの足のような形にも見えます。このため、地域によってはシコクビエのことを「鴨足(カモアシ又はカマシ)」と呼びます。シコクビエを初めて見た時、こんな不思議な作物があるんだと感心しました。また、呼び名も県境や山の境でチョウセンベイ,エゾッペイ,カモアシなどと変ります。
 飢饉対策の作物なだけに稲や麦のように一度に実ることがありません、だらだらと実り続け二ヶ月以上にわたって霜が降りて枯れるまで収穫し続けることができます。収穫は基本的に穂刈りです。粟粒の大きさで色は茶色で、食べてもあまり美味しいとは言えません。調理方法は基本的に製粉してソバガキのようにして食べます。

            移植したシコクビエ、とても分げつが多い作物
コメント
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