東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町 麻郷 高塔ふれあい祭り

2012年11月13日 | イベント,行事

  高塔地区のふれあい会は11日10時からの開催ですが、私は焼き芋を作らなくてはなりません。また、豚汁用の白菜を3束頼まれていました。7時頃起床してさっさと朝食を済ませて、畑に行きました。雨がザーザーと降っていましたが、両手を使わないと白菜を収穫できません。傘もささず白菜を収穫しました。収穫した白菜は9月上旬に種まきしたものです。収穫したばかりの白菜を一輪車に乗せて、雨の中を高塔公会堂に向かいました。

                豚汁の具材を加工している高塔地区の方々

 豚汁を作っている方々に白菜を手渡しした後、私は焼き芋を作ることにしました。雨が降り続く中、コンロに点火しました。鉄鍋やその中に敷いたゴロ石が熱を持つまでに時間がかかります。その間、少し時間が空いていたため、雨を避けるためテントの裾をビニールシートで延長したりする手伝いをしました。天気予報のとおりの雨降りでした。

    子供達も大人に混じってお手伝い     大根を加工している方々、ご苦労様
 

 それにしても大ぶりの雨でした。昨日設営したテントだけでは足りません。急遽、竹竿を組みその上に広いビニールシートを張りました。高塔地区の方々の中には、竹を組んで簡易テントを設営でする方がいるのでとても助かります。男数人が雨の中を助け合って、簡易テントを設営しました。困っているときほど、一致団結できることはすばらしいことだと思います。

     簡易テント、上部の組立中          ほぼ出来上がった雨避け簡易テント
 

 雨避け簡易テントが出来上がった頃、焼き芋を作るための鉄鍋が熱くなりました。これから、昼まで私はえんえんと焼き芋を作り続けました。雨が降り続け少し風も吹いていましたので、ちゃんと焼けるかどうか心配でした。しかし、熱量の高いプロパンガスコンロを貸していただいたり、コンロに風が吹き込まないように工夫していただきました。おかげで、すべてのサツマイモを焼き上げることができました。

          左は、貸していただいたプロパンガスコンロと風避けの覆い


 私が焼き芋を作っている間、隣りで豚汁を作っている方々は大忙しでした。凍った椎茸を切ったり、大根の表面をピラーで剥いで一口サイズに切ったり、最後に白菜を加工していました。最初は数人の方だけで作業していましたが、そのうち次々に人が集まりはじめました。焼き芋を作っていると、豚汁を作っている奥様方大勢の楽しそうな声が聞こえてきました。

   大人は豚汁、子供は綿菓子作り         美味しそうな豚汁の出来上がり
 

 朝10時がふれあい祭りの開会式です。最初、高齢の方に小さな子供からのプレゼントです。このふれあい祭りは、お年寄りや小さな子供を集めての3世代のふれあいも目的としています。普段は見ず知らずの、お年寄り,お父さんお母さん,お孫さん達の3世代の交流です。私はこの春に約40年ぶりに高塔に戻ってきましたので浦島太郎の気持ちです。名前を知らない人がとても多いのですが、今回の催しで少しは知ることができて良かったと思っています。

   10時に開催された高塔地区の3世代ふれあい会、手前は昨日作ったポン菓子


 ふれあい会が始まると、いよいよ豚汁などが配られました。子供達には昨日作り置きしたポン菓子も配られました。公会堂内は狭くて全員が食べることができません。ちょうどその頃、私はすべてのサツマイモを焼き終ったため、各テーブルに焼き芋を数個ずつ配りました。

      豚汁を配膳している方々        公会堂内で楽しそうに食べる家族達
 

 半数程度の方は、テント内に並べたテーブルで食べました。テント内は暖房がきいていないためとても寒かったのですが、話に花が咲いたため寒さはあまり感じませんでした。大人にはお酒やビールがふるまわれましたので、さらに口が滑らかになったようでした。

          豚汁,焼き芋,お酒もふるまわれ、寒さにも関わらず話に花が咲く


 子供達は豚汁や焼き芋より、綿菓子の方が好きのようです。綿菓子製造機の前にたくさんの子供達が並んでいました。高塔地区で春に行われる通称「天王さんのお祭りでも、綿菓子製造機が子供達に人気でした。単に食べるだけでなく、自分で綿をからめ取り綿菓子を作ることも楽しいのでしょう。

      完成した焼き芋、全量配布            綿菓子を作っている子供達
 

 40年ぶりに高塔に帰ってきましたが、私が子供の頃は地区をあげてのお祭りはこれほど盛んでは無かったように思います。今回のようなふれあい会はありませんでしたし、通称「天王さんのお祭り」も旅回りの劇団が来るだけだったりしました。子供会もバスをチャーターしてのおきまりの遠足でした。スポーツセンターなどありませんでした。むしろ地区よりも、浮島神社,おだいっさー,田布施座,平生座,各寺などの昔からお祭りや娯楽が中心でした。40年間のブランクは大きいです。早く慣れるようにしようと思います。
 ところで、ふれあい会の終わり頃、私はスポーツセンターでウォーキングクラブの定例会議があったため途中で抜けました。定例会議が終わって高塔公会堂に行くともう誰もいませんでした。焼き芋作りに使った竹製テーブルを、一人静かに持って帰りました。

     にこやかに食べる家族               笑顔で楽しそうな子供達
 

コメント
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