今週から麻郷小学校の放課後学習 成器塾が始まります。去年までの成器塾の経験から、今の子供達は手芸をするために欠かせない裁縫があまりできないことが分かりました。例えば玉結びや玉止めです。小学校の家庭科で習っているにも関わらずうまくできないのです。おそらく、習っても使う機会がないからでしょう。また、家庭でも保護者が教えることが無いからだと思います。そもそも裁縫ができなくても、買えば済む世の中になったので仕方のないことです。
せっかく「手芸コース」を希望した子供達に、裁縫が少しで楽しくなるような準備をしました。そのため、玉結びや縫うことが必ず必要な簡単な刺し子をしてもらうことにしました。そのサンプルを作ってみました。そして、実際に使えるコースターにしてみました。ところで、今は食材が傷みやすい季節です。そのため「料理コース」は晩秋から冬にしました。
裁縫が楽しくなる?刺し子コースターのサンプル作り
私は刺し子についてよく知らないのですが、たまたま刺し子キットがあることを知りました。その中で子供にもできそうなキットを選びました。黒い布に刺繍糸を通す模様があらかじめ描かれています。その模様に沿って縫うだけです。ただ、せっかちな現代の子供達がこの刺し子にじっくり取り組んでくれるか心配です。工作をする発明クラブの子供達を見ても同じですが、何か目標が見えないとどうしてもだらけてしまいます。子供は、目標がはっきり見えないと集中力が途切れるのです。手芸でも完成品がないと目標が見えません。子供達の目標となるサンプルを今回作ってみました。
白い刺繍糸を巻き取り 刺繍糸を針に付ける 刺繍糸と針で刺し子
本来の刺し子は黒か白い刺繍糸を使うようです。しかし、子供達が楽しめるようにカラーの刺繍糸を使いました。黒い布に刺繍糸を縫い終わると、コースターにするための縁取り加工を施しました。布の周辺を折り曲げて、手回しミシンで縫いました。そのさい、干す時に役に立つ紐を縫い付けておきました。コースターにする時の縁取り加工は、私がしたり支援者の方々にやってもらおうと思っています。
なお、本来の刺し子は縫い始めと縫い終わりは折り返すようです。そのため、玉結びや玉止めはしないようです。しかし、今回は玉結びや玉止めを練習してもらうつもりです。さあて、手芸コースを選んだ4~6年生の子供達はちゃんと刺し子ができるでしょうか。
手回しミシンで縁取り 刺し子コースターのサンプル完成