東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

経糸用にする手紡ぎ毛糸、紅花で黄色に染色

2021年08月26日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 織機に経糸を張る作業をしていますが、まだ張っていない中央部の経糸の染色をしました。経糸128本のうち、両サイドは藍染めした青色16本にしました。そして、中央部は黄色の経糸16本を張ります。その黄色の経糸にするため、紡いだ白い毛糸を紅花で染めました。次のような手順で染めました。紅花の染色成分のうち黄色成分を水に溶かします。その液に白い手紡ぎ毛糸を浸します。そして、よく染まるように液を温めます。数時間そのまま浸し続けます。最後、黄色に染まった毛糸を水洗いして天日乾燥して完成です。この黄色に染まった毛糸を、後日経糸として張ります。

          紅花の水に溶ける染色成分で黄色に染色中


 紅花は面白いことに、黄色と紅色の二つの染色成分が花びらに存在します。黄色成分は水に溶けて、赤色成分はアルカリ液に溶けます。今回は毛糸を黄色に染めたいので、水に溶けた黄色の染色成分を使いました。黄色の染色液に浸す前、毛糸を水に十分浸して空気を追い出します。その上で染色液に浸して染色します。

 ミキサーで紅花を粉砕    黄色の染色液に浸す   液を温めながら染色
  

 今後は横糸の染色に入ろうと思いますが、何色に染めようか思案しています。数学の問題に「地図は最低何色があれば塗れるか」の難問があります。解答は4色です。これは、二次元の図形を染めるには4色あれば足りることを示します。これを布に応用すれば、4色あれば足ります。そのため、紡いだ毛糸を次の色に染めようと思います。紅花を使って黄色と赤色、藍を使って青、タマネギを使って茶色の4色です。加えてヘナや紫根で染めた2色も使ってみようかと検討中です。

     染色後水で洗い流す        染色された毛糸を乾燥
 

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