せっかくの日曜日、久しぶりの休日です。そのため、滞っていた畑作業をしようと思いました。しかし、残念ながら朝から雨でした。野外の活動ができないため、引き続いてラジオの修理をすることにしました。音が小さい故障が分かっていますが、まずは各部を順にトレースして調査することにしました。そのため、基板の各部分が正常に働いているか確認することにしました。調べるために二つの測定器を使いました。一つは、私が自作したシグナルトレーサーです。もう一つは50年近く使っているオシロスコープです。まずは、シグナルトレーサーでバーアンテナが受信した電波を受け取る高周波部分から順にトレースしました。
高周波部から順番にシグナルトレーサーの端子を当てる
トレースの結果、中間周波を含めた高周波部分には大きな故障は見つかりませんでした。AM変調された電波が、ちゃんと中間周波に変換されていました。そして中間周波が検波回路まで来ていました。さらに、検波されて中間周波がちゃんと低周波に変換されていました。難を言えばやや低周波がひずんでいました。なめらかなサイン波ではないようです。
400HzをAM変調 搬送波は1MHz 自作のシグナルトレーサー
検波回路までは正常のようですので、今後は低周波増幅部を重点的にチェックしようと思います。ところで、回路基板をあらためて見ると、とても効率の悪い配線をしています。低周波回路が何故だか高周波回路でぶつ切りされているのです。その間が細い電線で結ばれています。また、コンデンサが寝ているのです。回路基板がお粗末に作られていることが分かります。このトランジスタラジオはSONY製です。当時のSONYはまだまだ基板の作り方がお粗末だったことが分かります。あるいは、製造がひっ迫してしたため、SONYの名を冠したOEMだったのでしょうか。
高周波から低周波に変換(検波) 検波直前の高周波波形
最新の画像[もっと見る]
- 今年最後の放課後学習 成器塾 4時間前
- サトウキビの越冬作業 1日前
- 田布施からチャレンジ創造コンテスト全国大会に出場 2日前
- 放課後学習 成器塾でXmasフェルト作り 3日前
- ドラム缶でシダなどを煮る 4日前
- 糸を紡ぐための糸車を解説 5日前
- ヘナの越冬作業 6日前
- 農機具小屋の引戸が壊れて落ちたため修理 1週間前
- 小麦がようやく発芽 1週間前
- ようやく冬らしい季節に 1週間前
「古ラジオ修理工房」カテゴリの最新記事
- 古い松下製トランジスタラジオ トランジスター6の修理(1/x)
- 昭和40年に購入した松下製真空管ラジオGX-240の修理(3/4)
- 昭和40年に購入した松下製真空管ラジオGX-240の修理(2/4)
- 昭和40年に購入した松下製真空管ラジオGX-240の修理(1/4)
- 古いスヌーピー(snoopy)型トランジスタラジオの修理(1/2)
- 古いAM/FMトランジスタラジオ(OEM)の修理(6/x)
- SONY製トランジスタラジオ -TR-609の修理(1/x)
- 真空管ラジオ 高一+並三 テレビアン PM-8の修理(9/x)
- 真空管ラジオ 高一+並三 テレビアン PM-8の修理(8/x)
- 真空管ラジオ 高一+並三 テレビアン PM-8の修理(7/x)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます