東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

秋の種まきに備え、のらぼう菜の種子を採集

2016年06月26日 | 野菜:葉菜

 早春に葉や花柄を収穫したのらぼう菜、6月になりすっかり姿を変えました。葉はすべて落ち、茎とさやだけの異様な姿に変貌しました。今回、この秋に種まきするための種を採取しました。乾いたさやを取ってきて乾燥,そして種を取ります。

        のらぼう菜、伸びきった茎とカラカラに乾いたさや


 のらぼう菜の種には栄養があるのでしょうか、スズメや鳩がやってきて食べています。特にスズメは茎に止まることができるため多くやってきます。小さな種をついばんでいます。スズメはお米や麦を食べているイメージですが、実はいろいろな物を食べています。雑食なのです。ちいさな虫も食べています。

    さやを割るとたくさんの種         さやが付く枝を切る
 

 さやがたくさん付いた枝を選びながら枝ばさみで切りました。そして、集めた枝をビニール袋に入れました。今は雨が多くて天日干しできません。室内で自然乾燥させようと思います。そして、カラカラに乾いたさやから種を取り出します。その種を保存しておいて、秋に種をまいて苗を作り、畑に移植しようと思います。そして、来年もまた美味しい葉や花柄を食べようと思います。

        切り取ったのらぼう菜のさや、種粒が透かして見える
  

 のらぼう菜と菜種は同じ菜っ葉の種類なのでしょう、とてもよく似ています。私が子供だった昭和30年代、田畑ではたくさんの菜種が作られていました。春になるとどこの田畑も黄色に染まっていました。そして、今頃になるとその乾いたさやが集められていました。筵に置かれた乾いたさやを叩くと、筵の上にたくさんの種がこぼれました。その種をかき集めて出荷していたのです。その労働は春の風物詩でした。出荷した種は、製油所で蒸して油を抽出していました。菜種油です。

         集めたのらぼう菜の枝、カラカラに乾燥後叩いて採種


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