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「ゆとり教育」が外したポイント

2005年05月17日 | 読書
「思考重視」の教育をだれが批判できるだろうか。教育改革の「方針」として、「思考重視」を打ち出したことにだれも異論はないだろう。では何が問題なのかと言えば、それは「方策・方法」が問題なのである。文部科学省は教育の「質的変換」を図りたいと言ったけれども、まさにそれを授業で実現するには「学習上のゆとり」を得るために、一定の授業時数を学校で確保しなければならない。
安彦忠彦「現代教育科学2005.6」(明治図書)


スローガンとしての「ゆとり教育」は
様々な解釈を生みだしてしまった。
その言葉を使った側も、認めてしまった側も責任があろう。
どこに焦点をあてたら良かったのか
ポイントを外したつけがやってきている。