すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

その家の「ニギリマンマ」

2006年06月18日 | 教育ノート
遠足に一緒に行った後、書いた文である。
「食」の変化も著しい昨今の社会。やはり残したいものはある。



 農業科学館に企画展示されていた「米」のコーナー。置かれている資料に『おにぎり大研究』というパンフがありました。起源やよさについて書かれた文を読みながら、ふと「おにぎりとおむすびとはどう違うんだろう」と思いました。

 帰ってから調べてみたら、これが諸説入り乱れて明確な根拠がないようです。はっきりしているのは、西日本は「おにぎり」という言い方が多くて、東日本は「おむすび」が多い、けれど「おにぎり」が一般的になってきているとのこと。でも「おむすび」という言い方もいい響きだなあと感じます。

 まあ、自分が幼い頃は「ニギリマンマ」と言っていたわけで、そしてそれは母親が握ってくれた、中に具など入っていない、味噌だけをつけた俵型の、まさに「家の味」でした。

 遠足の日、おいしそうなおにぎり、おむすびにパクつく子供たちがいました。今、飽食の時代と言われ、どんなモノでも店先に並べられていますが、子どもの舌に記憶させたいのは、やはりその家の味だなあと思うことがあります。味噌汁や漬物、卵焼きやカレー…様々あると思うのですが、特におにぎりはそのシンプルさゆえに深く身体に沁み込むような気もします。

…ああ、ニギリマンマ喰いでゃなあ。  
(6/2)