すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

出会いのある旅を

2006年06月16日 | 教育ノート
修学旅行の引率後に書いた文章である。
もう一つのブログでも同じエピソードを書いた。
つくづく「出会い」は素晴らしいと思う。



「ここへ連れてきていただき、ありがとうございました。…実は、私も教師をしていたんです。」
宮城フルキャストスタジアムで、楽天のスタジアムジャンバーに身を包んだ中年男性に,丁寧な挨拶をいただきました。カクテル光線に映える芝生に見とれる六年生の子供たちに好感をもったようです。

 修学旅行の一日目、夜の活動は野球場でのプロ野球ナイター観戦でした。子どもたちの座った指定席は楽天ファンの陣取るレフト側最前席。熱心なファンの方々に取り囲まれた形での観戦となりました。中でも声をかけていただいた中年の方は、特に積極的な応援で、隣に座った子どもたちにとっては、とてもいい?刺激になったようです。

 この人はきっといい教師だったろうなあ…力の弱い子に対して熱い愛情を注ぎ、負けても負けても、あきらめずに励まし続けたろうなあ…「楽天イーグルス」への熱い応援は、そんな想像ができるほどでした。また隣に座った子らへの気配りも見事で、トイレにわざわざ案内していただくなど、本当にお世話になりました。こうした人との出会いも旅の醍醐味だなあと改めて思います。
 
 さて、家族などでの旅行が一般的になった昨今、なぜ遠足か、なぜ修学旅行かという問いは常に持ち続けなければならないものです。学校教育における大きな役割である「社会性」「集団性」といった面に対して意義を持つ活動ということが答になるでしょうか。同時に「日常」から「非日常」へという点も見逃せません。家や教室とは違う場でどんな行動ができるのか、またそれを「学び」としてどう生かすか…ここに事後の活動の大切さも出てきます。帰った後の家庭でのおみやげ話も、学びのためのいい思い起こしになります。ぜひ、いろんな話を掘り起こしていただければと思います。
(5/25)